解説者のプロフィール

松田リエ(まつだ・りえ)
看護師・保健師・ダイエット講師。Belle Lus株式会社代表取締役。BelleLifeStyle協会代表理事。1986年生まれ。2児のママ。看護師としてがん患者のケアを担当後、保健師として成人の健康教育やメタボリックシンドローム、糖尿病患者への保健指導を行う。自身が食生活だけで12㎏やせた経験を生かし〝食べやせダイエット〟専門講師として起業し、受講生2000名をダイエット成功に導く。YouTubeチャンネルやAmebaブログ、SNSでダイエットに関する情報を発信。著書に『ずぼら瞬食ダイエット』(小学館)、『1日1杯でデブ味覚をリセット!やせ調味料ダイエット』(マガジンハウス)などがある。
▶︎Instagram
▶︎松田リエllおうちで食べ美
本稿は『ずぼらに健康、やせ体質! 瞬食オートミールダイエット』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
食事改善で基礎代謝を上げる!
現代人は食の欧米化や外食が多い食習慣へと変わったため、糖質と脂質を過剰に摂りがちです。だからこそ、体に本当に必要な栄養をバランスよく選ぶことが、やせやすい体の土台を作ることにつながるのです!
瞬食でやせ体質を作るポイントを知るには、まず年齢とともに「なぜ太りやすくなるのか」を考えてみましょう。その主な理由は次の3つ。
1つ目は「基礎代謝量の低下」。
呼吸などに使う、生きていくために消費する最低限のエネルギーを基礎代謝と呼びます。そして年を重ねると、筋肉が落ちたり、細胞が老化したりして基礎代謝が低下していきます。自然に消費するエネルギーが少なくなれば、当然太りやすくなります。
2つ目は「やせホルモンの減少」です。
女性ホルモンの1つ、エストロゲンには脂肪燃焼を促し、内臓脂肪がつくのを防ぐ働きがありますが、更年期など加齢によって減ってしまうのです。
そして3つ目は「血糖値が上がりやすくなる」こと。
食事をすると、分解された糖分が血液中に取り込まれて血糖値が上がります。加齢によって、この血糖値をコントロールする力が低下。上がりすぎた血糖値を下げるために分泌されるホルモン「インスリン」は、エネルギーを消費する際に余ったブドウ糖を脂肪に変えて溜め込む働きがあるのです。
これら3つの「太る理由」を解消する鍵となる栄養素が「たんぱく質」「ビタミン・ミネラル・食物繊維」です。
「たんぱく質」は肌、髪、そして筋肉を作る大切な栄養素。筋肉量を維持して、基礎代謝をアップさせるためには、たんぱく質は欠かせません。
そして、「ビタミン・ミネラル・食物繊維」は、代謝やデトックス力のアップ、血糖値の急上昇の抑制、満腹感を高めるなど、ダイエットの味方となる力を発揮してくれる栄養素。
これらをまんべんなく摂ることが、「太る理由」を解決してくれるのです。

解決!
たんぱく質を毎食摂る!
糖質・脂質・たんぱく質は人間の体に必要な3大栄養素ですが、現代人はたんぱく質が不足しがち。糖質・脂質とともにバランスよく摂るために、成人女性なら毎食20gのたんぱく質が理想です。

解決!
ビタミン・ミネラル・食物繊維を意識する!
ビタミンやミネラルはエネルギー代謝を助け、食物繊維は排泄を促し、デトックスしてくれます。これらの栄養素は、体の巡りを良くしてくれるため、積極的に摂ることが大切なのです。