全高が高いミニバンやワンボックス車、クロカン4WD車は、室内空間を広く確保できるのが魅力だ。しかし、その半面運転席からの死角が多いというデメリットもあり、死角に入った子どもが事故に遭遇する事例も後を絶たない……。そうした不安要素を解消して安全・安心なドライブをサポートしてくれるのが、後付けカメラで死角を軽減することができるデータシステム社の「カメラシリーズ」だ。
執筆者のプロフィール
岩田一成(いわた・かずなり)
1971年東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社勤務を経てライター・編集者として独立。自動車専門誌を中心に、様々なジャンルの雑誌・ムック製作に携わる。キャンピングカー専門家として、テレビやイベントなどでも活躍。著書に「人生を10倍豊かにする至福のキャンピングカー入門」(グラフィス)がある。
公式HP:▼HOT MIND
安全なドライブには死角対策がマスト
ファミリーに人気のミニバンやアウトドアレジャーで活躍するワンボックス車やクロカン4WD車は、広くて快適な室内空間が魅力だが、ボディがスクエアな形状で全高が高いため、運転席から視認できない「死角」が多い。障害物を目視することができないため走行時に気を使うシチュエーションも多く、前方や左側面の死角に入った子どもが事故に巻き込まれるケースも少なくない。
そうした状況を受けて、国土交通省は9月から「前方全面を確認できる装置の設置」を法律で義務付けることを発表した。すでに車両の正面と左側面の確認は義務付けられているが、今回の改正では右側面も含まれる。ミラーやカメラ、ソナー(障害物検知センサー)などの装置で車両の前方全面を確認できるようにして、死角が原因の事故を未然に防ぐのが目的となっている。
今回の法改正が示す通り、フロントバンパー周辺やボディ側面の死角をなくすことでクルマの安全性は大きく向上する。すでに乗っている車両の安全性を向上したいなら、後付けカメラで手軽に死角をカバーできるデータシステム社の「カメラシリーズ」がお勧めだ。
データシステムのカメラシリーズで安全性を向上!
データシステム社では、安全運転をサポートする後付けカメラを多数ラインナップしている。フロント・サイド・リアのカメラをすべて合わせると、その数はなんと14種類にも及ぶ! 汎用タイプから車種専用タイプまで、ニーズに合わせて好みのタイプを選べるのが魅力となっている。今回は同社のカメラシリーズの中から、フロントからサイドの死角を軽減できるお勧めの3モデルをピックアップして紹介する。
ワイドな視界と多彩な表示「マルチVIEWカメラ」
フロントバンパー周辺を中心とした前方視界の確保に役立つのが、「マルチVIEWカメラ」だ。ポイントは、広角レンズによって視野角が水平画角180°・垂直画角120°の広範囲を映し出せること。フロントのナンバープレートやグリル周辺にカメラを装着するだけで前方全面の視界をカバーすることができ、見通しの悪い交差点の侵入やフロントからの車庫入れも安心して行える。バンパーの前方や左右の低い位置にポールや縁石などの障害物があったり、バンパー周辺に小さな子どもがしゃがんでいたりしても、鮮明なカメラ映像ですぐさま確認できる。
最大の特徴は、付属のコントロールスイッチを操作することで複数の表示パターンを切り替えできることだ。表示パターンは、水平画角180°・垂直画角120°の広範囲を見渡せる「スーパーワイドビュー」、歪みが少ない水平画角120°・垂直画角100°の「ノーマルビュー」、真上から見下ろしたような「トップビュー」、左右の死角を拡大表示する「コーナービュー」のほか、「スーパーワイドビュー」と「コーナービュー」、「スーパーワイドビュー」と「トップビュー」の2つの映像を組み合わせた合計6種類を用意。運転状況によって、見え方の異なる6つの表示パターンから映像を選択できる。
純正風のスマートなデザイン「車種別サイドカメラキット」
助手席側のボディ側面は、運転席からの目視がもっとも難しいエリアのひとつ。とくにボディが大きくスクエアな形状のミニバンやワンボックス車は、狭い道の走行や縦列駐車などで左サイドの死角に不安を感じるケースが多い。そんな時に活躍するのが、この「車種別サイドカメラキット」だ。
最大の特徴は、車種に合わせて専用設計されたウレタン製カメラカバーで、スマートに取り付けできること。助手席側ドアミラーの土台部分に装着する構造のため、ミラー本体に穴をあける必要がなく、見た目も純正風でスタイリッシュ。壁際ギリギリまで幅寄せする際などに、ミラーをたたんだ状態でカメラを使用できるのもポイントだ。
カメラ映像は、左ボディサイドからフロントにかけて広範囲に映し出すワイドビュー。目視できない左サイドの低い障害物も鮮明なワイド映像で確認でき、左折時の巻き込み防止や道路左側への幅寄せ、縦列駐車時の安全確認など幅広いシーンで役立つ。特殊なボール構造で、装着後にカメラの向きを調整できるのも便利だ。
小型カメラカバー付きの汎用タイプ「サイドVIEWカメラ」
「サイドVIEWカメラ」は、ドアミラーに取り付けてボディサイドの死角をカバーする汎用カメラキット。スタイリッシュな形状のABS樹脂製カメラカバーで幅広い車種に取り付けでき、左右どちらのドアミラーにも装着可能となっている。
小型カメラの視野角は、クルマのサイドからフロントまでを広くカバーできる水平画角110°・垂直画角80°。特殊なボール構造の角度調整機能によって、映したい方向にカメラの向きを変えることも可能だ。
視認性を向上するにはモニターの性能も重要
安全確保のためにカメラシステムを構築するには、運転席からカメラ映像を確認するモニターが必須となる。ただし、せっかく高性能のカメラを装着しても、モニターの性能が悪ければ意味がない。お勧めは、データシステム社がラインナップする「スーパースリムモニター」だ。
最大の特徴は、カメラモニターに最適な小型・薄型設計と、クルマのインテリアにマッチするスタイリッシュなデザインだ。視認性に優れた5インチワイドモニターはダッシュボードにピッタリのサイズとなっており、ボールジョイント仕様の専用スタンドでモニターの向きも自由に調整可能。明るさ・色の濃さを41段階で調整できる「画質調整機能」、バックギアに連動して自動でリアカメラ映像を映し出す「リバース連動機能」、夜間のライト点灯時に画面を減光して眩しさを抑える「イルミネーション連動ディマー機能」など、便利な機能も満載されている。
まとめ
ミニバンやワンボックス車、クロカン4WD車など全高の高いクルマで安全にドライブを楽しむには、運転席から目視できないフロント&サイドの死角を減らすことが重要だ。
死角を軽減して安全・快適なドライブが楽しめる!
データシステム社のカメラシリーズは、クルマのフロント~サイドの視界をフルカバーできるほか、後付けとは思えないスマートな純正風のルックスを実現できるのが大きな魅力。自分のニーズに最適なカメラキットを選んで愛車に導入すれば、毎日の通勤や休日のドライブがさらに安全・快適になる。
文◆岩田一成(フリーライター)