世界的に大人気で品薄の続くジャパニーズ・ウイスキー。そのブームにいまだ沈静化の兆しは見られない。『THE SUN(ザ・サン) 2023』は、富山の地で生まれた、ピートを極めたスモーキーさが特徴のブレンデッドウイスキーだ。
富山県利賀のミズナラ樽や、井波で製造した焙煎樽などを使用してじっくり熟成
1952年生まれの富山県のクラフト蒸留所・三郎丸蒸留所が蒸留したモルトウイスキーと、自家熟成したグレーンウイスキーをブレンドすることで、ピーティーな香味を高めた若鶴酒造/三郎丸蒸留所『THE SUN 2023』(700ml瓶・税込10,780円・2023年7月27日発売※6,160本 限定)。
若鶴酒造自体は1862年より富山県砺波市(となみし)で酒造業を営んできた老舗メーカー。1952年よりウイスキーを製造開始し、2017年に「三郎丸蒸留所」として生まれ変わったクラフト蒸留所だ。
伝統的に、野草や水生植物などが炭化した「泥炭」で燻して作られるウイスキーは、ビート(泥炭)香が特徴だ。その香りこそが「スモーキー」。一瞬正露丸にも思える独特のアロマは、ヨード香とも言われ、最初はびっくりするが、飲むうちにそのクセがクセになる独特のウイスキー感である。
その代表銘柄には、スコットランドの「ボウモア」、「ラフロイグ」がある。
『THE SUN 2023』は、2019年に蒸留した三郎丸モルトと12年以上かけて自家熟成したグレーンを、富山県利賀のミズナラ樽や、同県井波(いなみ)で製造した焙煎樽などを使用して熟成し、ピーティーでスイートで樹木的なオーキーさが際立つ味わいに仕上げているという。
新たなる日本オリジナルのウイスキーのスタンダードとなるかどうか、ブレンデッドの境地を味わいたい。
入手は若鶴酒造オンラインショップにて。日本全国のみならず、海外からも購入可能だ。