節分行事として、豆まき以外にも近年全国的な季節の風物詩として広がった『恵方巻き(えほうまき)』。福を巻き込む巻き寿司を、モクモクと食べる基本作法と、今年向くべき方角をポイント解説する。
2024年の恵方(吉方)は東北東! 家族で食べても同じ方向を向いて無言食べ!
節分と言えば全国的に、「鬼は外! 福は内!」と家の内外に豆をまいて、掃除が大変になるのが一般的。一方、関西圏中心の文化で、近年全国に広まったのが『恵方巻き(えほうまき)』(別名「丸かぶり寿司」)だ。これはその年々の恵方(吉方/2024年は東北東)を向いて、巻き寿司(太巻き)をひと言もしゃべらずに食べきることで福を呼び込むというちょっと不思議な風習。
その発祥は諸説あるけれど、江戸時代の大阪で、商人や花街の芸妓が験(げん)担ぎで始まったといわれることが多い。
その基本マナーは以下の3つ。
①一本まるごと切らずに食べる
※「縁を切らない」という縁起担ぎ。ただ厳密にどのくらいの太巻きなどのルールはないので、食べきれずに残してしまうくらいなら、細巻きで。
②恵方(吉方)を向いて食べる(2024年は東北東)
※その年の「歳徳神(としとくじん)」がいる方向。方位磁針を常備しているならすぐわかるが、近年はスマホアプリなどでも方角を調べることができる。
③しゃべらず食べきる
※神様にお願い事をしながら、モクモクと食べきる。家族や友人と一緒でも、食べている間はおしゃべりは禁止。
以上で、福を呼び込む準備は完了だ。
2024年・コンビニ恵方巻き情報
身近なコンビニエンスストアでも、恵方巻きを販売。ただフードロス削減のためなど、最近は予約販売が基本になっていることも多い。3大チェーンの恵方巻き代表作をピックアップ。
「セブンイレブン」の恵方巻き
「銀座 久兵衛 監修 恵方巻」など監修作2種に定番3種の全5種類
「ファミリーマート」の恵方巻き
「『なだ万』監修 特上恵方巻」など6種類展開
「ローソン」の恵方巻き
「賛否両論監修 銀鱈西京焼の恵方巻」など8種類と関東一都三県限定1種類