「毎日の買い物はまず『ダイソー』から」をモットーにする筆者が発見した気になるアイテム。今回は番外編をお届け。スタンダードプロダクツ『スマホ用三脚スタンド』は、1,000円以下なのにしっかりとした作りと最大160cmまで対応した本格仕様のスマホスタンド。ダイソー「カメラ三脚(3段)」と比較しながらその魅力をレビューする。
ダイソー vs スタンダードプロダクツ〜1000円以下で買える動画撮影に必須の三脚。クオリティが段違い!
「スタンダードプロダクツ(Standard Products)」とは、大創産業(ダイソーの運営会社)が手がける日常をちょっと楽しくするアイテムを取り揃える新ブランド。300円商品を中心に、高機能・高品質を意識して作られている。筆者もたまに足を伸ばすが、そのデザインや品質は低価格とは思えないほど優れている。
商品ラインアップは日常生活を意識した日用雑貨(食器やタオルなど)がメインだが、その中でとりわけ筆者の目を引いたものがあった。それが『スマホ用三脚スタンド』(希望小売価格 税込770円・発売中)だ。
YouTubeやTikTokなど、個人が気軽に動画を投稿する時代となり、スマホを固定できる三脚の需要は明らかに増えた。ダイソーでも税込550円の「カメラ三脚(3段)」(税込550円・発売中)が発売された際は大きな反響があり、一時品切れが続出(筆者も探しまくった)。それほどまでに、格安の三脚が求められているのだ。
今回は、スタンダードプロダクツで発見した『スマホ用三脚スタンド』と、今なお人気の「カメラ三脚(3段)」を比較しながらその使い勝手をレビューしていこう。
『スマホ用三脚スタンド』最大高さ160cm。立ったままの撮影にぴったり!
『スマホ用三脚スタンド』の構成は、3本連動の足と、2段階の伸縮が可能なポール部分、そして自由に角度を調整できるボールヘッド雲台とスマホホルダー。最小高さは73cm、最大高さは160cm。最大高さだと165cmの筆者が立った状態で、スマホが首くらいの高さになる。最小高さだと正座した状態でスマホが顔正面にくるくらい。
高さ調整を行う際に1本のポールを動かせばOKというのも大きなメリット。ねじを回す構造は少し面倒だが、1本で済むのはありがたい。ただし3本の足は個別の長さ調整ができないので、床の傾きやでこぼこに影響を受ける。とくに屋外のような地面が整備されていない場所では使いづらいだろう。
主な素材は、スチール(鉄)。スチール製は重いのが相場だが、シンプルな構造のためか意外と軽い(534g)。それでいて作りはしっかりしていてブレがなく、安心感がある。さすがに一眼レフなどは取り付けたくないが、スマホなら全く問題ないだろう。
『スマホ用三脚スタンド』に付属のボールヘッド雲台やホルダーは、よくある簡易的なもの。スマホ対応サイズは、実測で65~95mm。iPhone 12 mini やiPhone 15 Pro Maxくらいなら問題なく保持できる。ちなみに、ボールヘッド雲台は自由度は高いが調整が難しく、スマホを撮影しながら動かすのには向いていない。固定画角のまま使う人向けだろう。
ダイソー「カメラ三脚(3段)」アルミ素材で持ち運び便利!
ダイソー「カメラ三脚3段」は2段階の伸縮可能な3本の足と1段階の伸縮ができるポール、そして自由雲台の構成。最小高さは34cm、最大高さは66cm。最大高さだと、筆者が正座で座った状態でスマホが首あたりの高さになる。『スマホ用三脚スタンド』の最小高さと同じくらいだ。座ったままの撮影や机の上などに置いて使う人向き。
3本の足の長さを1本ずつ調整できるので、でこぼこの床や段差のある場所でも使える汎用性の高さが大きなメリット。屋内外問わず使いやすいだろう。しかし、作りの精度が悪いためか触るとややガタつきがあり、設置した際の安定感があまりない。
主な素材は、アルミ。軽くて持ち運びもしやすいのは何よりもメリット(約250g)。ただし、スマホ(雲台)の傾きによっては、重さで倒れることもある。真下を映す画角は難しそう。屋外だと強風で倒れてしまいそうだ。
自由雲台は簡易的な造りで頼りなさを感じるが、首振と上下、最大90傾斜ができるうえ、簡易水平器もついた豊富な機能性が魅力的。固定画角はもちろん、撮影しながら画角を調整したい人に向いているだろう。ホルダーはスマホ対応サイズは、実測で55~75mm。
税込770円とは思えないクオリティの高さ。そして優れたデザインも魅力的!
ダイソーの新ブランドスタンダードプロダクツから発売された『スマホ用三脚スタンド』。たった税込770円ながら、最大高さ160cmのスペックと安心感のある作り、そして安さを感じさせない優れたデザインだと感じた。ダイソー「カメラ三脚(3段)」とは使える場面が違うので単純比較はできないが、1台持っていても損はしないだろう。
スタンダードプロダクツは現在店舗を増やしつつあるが、東京都でも14店舗(2024年3月時点)とかなり少なめ。もし立ち寄った際は忘れずチェックしてみてほしい。
入手は全国のスタンダードプロダクツで可能だ。
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