ニュースで見かけて「なんかすごそう!」と興味を惹かれていた国内メーカー初※1のタイガー魔法瓶斜め型ミキサー『TIGER EDGE』。刃を斜めに設置することのメリットは? 使いやすさはどうなの? ということで、新製品体験会でその実力を目撃してきました。
※1 2024年6月26日、日本国内家電メーカーの家庭用量産商品(据え置きタイプ)においてタイガー調べ。
スタイリッシュなデザインは、世界三大デザイン賞一つであるIFデザインアワードを受賞。想定売価は4万9800円(税込)
カッターが斜めなのはなぜ?
タイガーといえば炊飯器や真空断熱ボトルのイメージですが、近年はミキサーにも力を入れています。そんな中、今年の7月に画期的な新製品が登場しました。一番の特徴は、カッターが斜め45度に設置されている斬新な設計です。
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従来の水平型のカッターでは渦巻きのような1方向の水流のみでしたが、歯の角度を斜め45度にすることで上下に巻き込む水流が生まれ、食物が刃に当たる回数が激増するとのこと。その結果、りんごやアボカドも丸ごと砕く強力な切削力が備わったそうです。
会場では、従来型のミキサーと『TIGER EDGE』を使ったデモンストレーションが行われました。それぞれのミキサーに水を張り、芯を抜いたリンゴを入れて20秒攪拌します。すると従来型のミキサーでは丸ごと形が残り、『TIGER EDGE』では跡形もなく切削されるという結果に。
従来品と新商品と比較してみた
『TIGER EDGE』に丸ごとりんごを入れています。カットしなくてもいい、そんな手間を省けるのが嬉しい!
『TIGER EDGE』と従来のミキサーで比較
『TIGER EDGE』は見事に切削!従来のミキサーはりんごの形が残っています
運転中は水流も確認できましたが、『TIGER EDGE』はカップの中で嵐が起こっているような、はちゃめちゃな乱水流が発生していました。
このようなハイパーな切削能力が備わったことで、大きく3つのメリットが生まれています。
大きな3つのメリット
●下準備の時間が劇的に短縮
ミキサーの下準備、面倒だと感じたことがある人が大半だと思います。従来は果物や野菜を数センチ角にカットする必要がありましたが、本品ではりんごなら芯を抜いて丸ごと、にんじんは半分に切るだけで粉砕が可能になりました。食材を包丁で細かく切る下準備が少なくなるうえ、どの食材からで投入OKなので順番を考える必要もなく、準備の手間が大幅に省けます。
参考画像:公式サイトより
●短時間でなめらかな舌触りを実現
食材が効果的に刃に当たることで、素早く滑らかな舌ざわりに仕上げられます。ほうれん草などの葉物野菜は液体に浮きやすく、上からタンパー(棒)で押しこむタイプの製品もありますが、本品では水流のみで全体をしっかり攪拌してくれます。食材は皮ごと調理可能で、栄養価の高い食事を楽しみながら、フードロス削減にも貢献。1.0Lの大容量なので、家族みんなの分を一気に調理できるのも助かりますね。
この日はリンゴ、冷凍バナナ、ケール、豆乳で作ったスムージーと、冷凍マンゴーや市販の硬い氷を使ったマンゴーラッシーが振舞われました。いずれも砕きにくい食材を使ったドリンクですが、大きさや順番を気にせずドサドサと材料を入れて2分間回すだけで、滑らかな口当たりに仕上げてくれました。ちなみに消費電力は410Wと小さめです。
●多彩な速度設定で幅広い調理ができる
攪拌能力が上がったことで低速度でも切削できるようになり、低速度と高速度の両立が実現しました。そのため、速度3では食感を残したいトマトソースやガスパチョが作れたり、速度10ではコーンポタージュを滑らかに仕上げるなど、調理によって使い分けが可能に。スープやドレッシングのほか、シャーベットやジェラード、チーズケーキの生地など手作りスイーツも手軽にできて、ドリンク類以外にも多彩な調理を楽しむことができます。
TIGER EDGEレシピサイト(https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/feature/recipe/product/slb-a/)
使いやすさも大重視
斜め型ミキサーは機能だけでなく、デザインや使い勝手にもいろいろな新しさが見られます。
高さを抑えたローフォルムの本体は、天井の低い棚などにも設置が可能。カップは手前にスライドさせて着脱する構造で、上に持ち上げるより小さい力で取り外しができます。取っ手はカップ中央に配置され、右利き左利きどちらでもすんなり使える点も親切です。
便利そうだなと思ったのがお手入れ性。フタや刃が軽い力で外しやすく、手早くバラせて簡単に洗えます。
また、従来品ではカップの内側に「リブ」と呼ばれる溝を設けて水流を起こしていたのですが、本品ではリブが不要になり、つるんとした洗いやすい構造になりました。内壁にくっつきやすいポタージュスープなども、壁に沿ってゴムベラをスーッと滑らせれば気持ちよくすくえます。
毎日使ってもらいたい、そのためには
開発者の方にお話を聞いたところ、斜め構造の開発と同じくらい時間をかけたのが、使い勝手やお手入れ性なのだそうです。確かに、機能が良くてもフタが開けにくかったり洗うのが大変だったりしたら、だんだん使わなくなりますよね。「機能がいいからこそ毎日使ってもらいたい」。そんな気持ちが形になっている印象でした。
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