先日、筆者は家族で沖縄旅行に行ってきました。4歳の息子と妻と共に。すると、問題になるのが荷物をどうやって持っていくか? 人数は3人ですが、持って歩けるキャリーケースは事実上1つ。そんなときにタンスのゲンの『多機能アルミフレームキャリーケース』がとても便利だったので紹介します。
どうやって荷物を持っていくか? を考えておきたい
4歳の息子がいる我が家は3人で持って行けるキャリーケースは1つ
心配症なのか? 臆病なのか? 筆者は旅行に行くことが決まると、どうやって荷物を運ぶかをしっかりと考えていないと落ち着きません。旅行前日には「【キャンドゥ】空港の荷物重量チェックはこれで解決!スーツケースの重さを測る『ラゲッジ スケール』は100均で十分だった」-特選街web(https://tokusengai.com/_ct/17684502)でも紹介したラゲッジスケールで荷物の重さを量っておかないと気が済まないタイプです。しかも、それでもトラブルが発生する星の下に生まれていますが……。
自分一人でもそうなのですから、家族で旅行に行くとなると心配は、さらに大きくなります。そして、先日は家族3人、筆者と妻、そして4歳の息子と5泊6日の沖縄旅行に行ってきました。筆者は北海道に住んでいますので、ちょっとした海外旅行並みの移動距離になります。
移動距離が大きいのもあるのですが、それ以上に問題なのが4歳の息子。今回の旅行におけるもっとも大きな荷物と考えて間違いありません。約20kgの勝手に走り回る荷物、それが4歳の息子です。3人で旅行と考えると荷物を持てる手は6本ですが、息子の2本は戦力外ですし、息子という名の荷物とそれを運ぶベビーカーに残り4本の手のうち2本が専有されます。すると荷物を持つ手は残り2本。ですが、妻は妊娠中。家族3人の旅行で持ち歩けるキャリーケースは実際のところ1つなのです。
厚手の衣類は必要としない10月の沖縄ですが、3人で5泊6日。荷物の量はそれなりになりますし、予備戦力となる余っている手は1本。しかも、妻はせっかく沖縄に行くのに「格好悪いからリュックはイヤだ」といいます。これで我が家の家族旅行には予備戦力となる手はありません。4歳の子連れで妊娠中なのに……。
そこで筆者は3人分の衣服などをまとめて運べるキャリーケースを探し始めたのです。
押しつぶされないハードタイプの多機能キャリーケース!?
子連れで予備の手もないからこそ、USBやドリンク&スマホホルダーがほしい
今回の旅行において預け入れ荷物1つの重量制限は20kg。20kgといえば、海外に行く際の60Lクラスのキャリーケースをほぼパンパンにしたときの重量だと、筆者の過去の経験が告げています。沖縄行きの5泊6日3人分とはいえ、60Lクラスであれば、十分に衣服が入るサイズです。そのため、今回の旅行に持って行くキャリーケースは60Lクラスと決めました。
なぜか我が家にはキャリーケースが10個ほどあり、この60Lという条件を満たすキャリーケースもあるのですが、最近筆者が気に入っている多機能タイプのものはありません。多機能キャリーケースとは、厳密な定義はないようですが、キャリーケースの外側にケースの中に入れたモバイルバッテリーからの電気を供給できるUSBコネクタと装備、さらにスマホホルダーとドリンクホルダー、コンビニやお土産屋さんの小さな袋を下げるフックなどが装備されたキャリーケース総称となっています。
筆者は「タンスのゲン『多機能スーツケース』を実際に出張で試してみた!【USB-C・ドリンクホルダー・フック・フロントオープン対応・機内持ち込み可のキャリーケース】」-特選街web(https://tokusengai.com/_ct/17674856)で多機能キャリーケースを紹介していますが、かなり便利です。
前回は機内持ち込みで40Lクラスを使用したのですが、予備の手がない今回の家族旅行では1人旅よりも多機能キャリーケースの便利さが際立つでしょう。子どもがYouTubeを見たいといえば、スマホを支える手が必要になりますし、ジュースを飲んで中途半端に残せば、それを持ち歩くのにも手が必要になります。そして、よくないことはわかっていてもスマホやタブレットで動画を見せれば、おとなしくなってくれるので電源は常に必要なのです。
これらの条件を満たしてくれるのが、ある意味多機能キャリーケースといえるでしょう。出張や1人旅だけでなく家族旅行の心強い味方といえます。ただし、筆者には普通の多機能キャリーケースでは心配なポイントがあるのです。それはほとんどのモデルが軽量化のためにソフトシェルか、セミハードシェルであること。
預け入れ用のキャリーケースとはいえ、できればリチウムイオンバッテリーを含まない精密機器や沖縄の帰りには沖縄ウイスキーや泡盛などを収納したい筆者にとって、軽量というメリットはあってもソフトやセミハードのシェルではちょっと心配になります。そんなときにタンスのゲンのWEBサイトでみつけたのが「≪フロントオープン≫ 頑丈 多機能キャリーケース アルミフレーム Mサイズ 62L USB type-c カップホルダー おしゃれ 可愛い キャスター スーツケース〔84200005〕」(以下「多機能アルミフレームキャリーケース」)です。
頑丈なアルミフレームで約60L、USBポートを装備、ドリンク&スマホホルダー付き、フックありで、フロントオープンにも対応、実勢価格は16,999円(送料無料・税込)となっています。ほぼ筆者の要望を叶えてくれるタンスのゲンの「多機能アルミフレームキャリーケース」を持って実際に沖縄に行ってみました。
空港での行動を劇的に楽にしてくれる「多機能アルミフレームキャリーケース」
子どものためにもう1本必要になる手をカバーしてくれるのがうれしい
今回、実際の沖縄旅行に持って行ったのは「多機能アルミフレームキャリーケース」のエクルベージュです。実は過去にホワイトのキャリーケースを選択して預け入れ荷物にしたところ、びっくりするくらい汚れて戻ってきてショックを受けたことがあるので、預け入れするキャリーケースは汚れの目立たなそうな色を選択することにしています。ちなみにタンスのゲンの「多機能アルミフレームキャリーケース」で選択可能なカラーはジェットブラック、ホワイト、アイスグリーン、エクルベージュです。
実際に持っていった「多機能アルミフレームキャリーケース」がもっとも活躍してくれたシーンは空港。これは行きも帰りもいっしょです。4歳の子連れだと、どうしても行動が遅くなるので、早めに空港に着くスケジュールで動くのですが、結果空港での待ち時間も長くなります。
すると、はじまるのが4歳児の「お菓子買って」「喉渇いた」といったおねだりです。それ自体は大きな問題ではないですが、買ったお菓子の袋を自分で持って歩いてくれるはずもなく持つのは親、さらにジュースを買うのはいいのですが、飲みかけを持ち歩くのも親です。その度に唯一の予備戦力である最後の手をふさがれてしまってかなわないので「多機能アルミフレームキャリーケース」のドリンクホルダーや荷物用のフックが大活躍してくれます。これだけでかなり助かるのです。
そして、お菓子と飲み物を手に入れたら、次は「YouTube見せて」です。まあ、大人もやっていることはほとんど変わらないですが……。当たり前ですが、おとなしく自分でスマホやタブレットを持ってYouTubeをみてくれるはずもなく、親が持つか、スマホホルダーを使うかですが、「多機能アルミフレームキャリーケース」ならハンドル部分に装備されたスマホスタンドでこの問題も解決してくれます。
さらにちょっとした空き時間があれば「YouTube見せて」なので、我が家の場合はスマホのバッテリーも、ポケットWi-Fiのバッテリーもかなり消費するわけです。そこで活躍してくれるのが「多機能アルミフレームキャリーケース」のUSBポート。筆者はこの「多機能アルミフレームキャリーケース」にELECOMの「20,000mAhPD20W出力バッテリー(DE-C52-20000BK)」と「2in1ケーブル(USB-C – USB-C/Lightning変換/MFi認証)1m・ホワイト(MPA-CCLAD10WH)」を組み合わせて使っています。
理由は「20,000mAhPD20W出力バッテリー」ならPD20Wによる急速充電が行えるので、空港での待ち時間といった短時間でもスマホやポケットWi-Fiの電池をより多く充電できるから。またホテルなどでは2台同時充電にも対応しているからです。さらに「2in1ケーブル」を使っている理由は筆者はスマホはLightning、ポケットWi-FiはUSB Type-Cなので、普通のケーブルを使うと充電する機器に合わせて2本のケーブルが必要になりますが、「2in1ケーブル」なら1本で済むので、とても重宝なのです。
また、「多機能アルミフレームキャリーケース」は預け入れ荷物として預けるのですが、「20,000mAhPD20W出力バッテリー」といった「多機能アルミフレームキャリーケース」のUSBコネクタに接続するモバイルバッテリーはフロントオープン部分に収納できるので、出し入れも非常に簡単です。
実際に預け入れてみての感想
頑丈なアルミフレームでキャリーケースが潰れないのが安心
空港でのチェックインまでの待ち時間、空港での最後のお土産を購入する時間などに最大限活躍してくれた「多機能アルミフレームキャリーケース」は、機内持ち込み可能なサイズではないので、行きも帰りも預け入れました。
筆者の場合、飛行機の機内に持ち込む荷物は、パソコンやカメラ、その周辺機器などのリチウムイオンバッテリーを使用した機器でほぼ満杯です。そのためリチウムイオンバッテリーを使用していない精密機器の一部や沖縄の場合、お土産や自分用に購入した沖縄ウイスキーなどの瓶入りの液体など、破損すると困る荷物もかなりの量、預け入れ荷物にしています。推奨できる方法ではありませんが、現実的には仕方ないといった感じです。
そのため、筆者は手で押すと簡単に変形するようなソフトやセミハードシェルのキャリーケースを預け入れ用としてはあまり信用できません。しかし、今回持って行った「多機能アルミフレームキャリーケース」はフレームが頑丈なアルミ製なので、フレーム部分は手で推したくらいではびくともしません。耐荷重は80kgなので、一般的な成人男性が腰掛けてもなんともありません。また、シェル部分はABS樹脂とPC樹脂というプラスチック製なのですが、フレームがしっかりしているので、手で押したくらいではほとんどたわまないのです。
おかげでなかに多少の精密機器や割れ物を入れても安心して預け入れることができました。あくまでも預け入れ荷物に精密機器や割れ物を入れるのは自己責任ですので、この点にはご注意ください。なお、多少の精密機器を入れた行きの便はもちろん、ウイスキーのビンなども入れた帰りの便でも荷物に問題はありませんでした。
1人旅はもちろん、家族旅行にこそ便利な多機能キャリーケース
預け入れる大型の多機能キャリーケースなら頑丈なアルミフレームがおすすめ
1人旅や出張の際の機内持ち込み用キャリーケースとして多機能キャリーケースはとても便利だと思っていたのですが、家族旅行の預け入れ荷物用としてはちょっと頼りないところもあると思っていました。
しかし、今回使用した「多機能アルミフレームキャリーケース」のようにしっかりとしたアルミフレームなどを採用したモデルなら、非常に頑丈で預け入れの際の不安感なども解消されます。そして、空港などでもう1本手があったらいいのにと思うシーンは、実は1人旅よりも、家族旅行のほうが多いので、スマホ&ドリンクホルダーも、荷物用のフックも、USBポートもより活躍してくれるわけです。
便利で頑丈、言うことなしといった印象の「多機能アルミフレームキャリーケース」ですが、当然頑丈なアルミフレームを採用しているので、ソフトやセミハードシェルだけの多機能キャリーケースよりも重くなるという弱点があります。タンスのゲンの「多機能アルミフレームキャリーケース」で約5kg。同じクラスの同社のアルミフレームなしモデルが約4.4kgなので500g程度は重いという弱点があります。
預け入れ荷物の重量制限は20kg前後のことが多いので、預け入れ荷物の大部分は軽い衣服といった筆者はあまり気になりませんが、預け入れ荷物が重くなりがちな方は注意が必要かもしれません。筆者は500g程度の重量増よりも便利で安心感の高い頑丈さのほうがありがたく感じます。この弱点も把握したうえで、預け入れ用の多機能キャリーケースは頑丈なアルミフレームタイプを選ぶのもありでしょう。かなりおすすめです。
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