電気ケトルで快適にお湯割り!ウイスキーは90度、焼酎なら85度!? 5段階に温度設定できるコソリの電気ケトルでお湯の温度にこだわってみた

レビュー

お湯割りのおいしい季節です。晩秋や初冬は焼酎やウイスキーのお湯割りがおいしい幸せな季節。ただし、沸騰したお湯をそのまま入れるのではなく、お酒の種類に合った温度のお湯を入れると、さらにおいしくなるといいます。そこで筆者は温度調整可能な「COSORI 電気ケトル」を導入してみました。

 

お湯の温度を変えるだけでお酒は本当においしくなるのか?

60度、70度、85度、90度、100度のお湯が沸かせる「COSORI 電気ケトル」

今回、筆者が選択した「COSORI 電気ケトル」。細口と1,200Wのハイパワー、5段階の温度調整機能が大きな特徴になっています。

 

晩秋から初冬にかけて、北海道に住む筆者も、まだ暖房をガンガン効かせていない、ちょっと肌寒い季節です。そして、この季節になると筆者は毎年必ず、普段は飲まない芋焼酎を購入します。そう、お湯割りで楽しむためです。

 

季節の寒さを楽しむために飲むお湯割りなので、ボコボコに沸騰したお湯でもいいかと思っていました。しかし、沸騰したお湯では、せっかくのお酒の風味やアルコールも飛んでしまうので、そのお酒の合った適切な温度のお湯で割るのがいいといいます。

 

ちなみにアルコールの沸点は約78度、確かにボコボコに沸騰したお湯を注ぐと、風味どころか、アルコールも飛んでしまいそうです。そこで筆者は温度調整可能な電気ケトルを導入することを検討しました。

ケトル本体とベース部分で構成された「COSORI 電気ケトル」。ベース部分の上にケトル本体を乗せてお湯を沸かす構造になっています。

 

大きな条件は3つ。1つは当然ですが、沸かすお湯の温度設定ができること。次にコーヒーを入れる際にも便利で、お酒を割る際にもお湯の量がしっかり量れる細口タイプであること。最後3つ目が湯沸かしのスピードが速いことです。

 

この条件で選び出したのが「COSORI 電気ケトル CO108-NK」(以下「COSORI 電気ケトル」)です。筆者はブラックを選択。実勢価格は8,880円前後

 

似たような温度設定可能ないくつかの電気ケトルがあったのですが、最終的に「COSORI 電気ケトル」にした理由は、1,200Wのハイパワーで140mlのお湯が1分で沸くことがWEBにしっかり表記されており、温度が明記されたボタンでの操作が簡単そうなこと、さらには保温機能の時間が60分と長めで晩酌などにちょうどよさそうなこと。そして最後は細口部分のカーブとケトル本体のデザインが気に入ったからです。

ベース部分に配置されたボタンは7つ。電源入/切、保温、「60℃」「70℃」「85℃」「90℃」「100℃」のボタンが配置されています。わかりやすい。

 

「COSORI 電気ケトル」はベース部分に電源と保温のほかに「60℃」「70℃」「85℃」「90℃」「100℃」と温度の明記された5つのボタンが並んでいるので、簡単に希望の温度のお湯が沸かせそうなのも好印象でした。

そんな「COSORI 電気ケトル」で、現在筆者はお湯割りを楽しんでいます。その実態をお伝えしましょう。

 

芋焼酎のお湯割りには筆者は「70℃」「85℃」を併用

最初の1杯はセオリーよりも熱めがおいしく感じる

最初に1杯は85度のお湯を使って、約53度のお湯割りに。ちょっと熱めの熱燗程度の温度で飲むのが筆者は好きです。

 

焼酎のお湯割りがもっともおいしい温度は40〜50度くらいだそうです。日本酒でいうなら、ぬる燗(40度)と熱燗(50度)の中間くらい上燗(45度・じょうかん)といったところでしょうか。

 

お湯割りにしたときに、このくらいの温度になるように計算すると、焼酎とお湯を1:1の割合で混ぜるとして、70度のお湯に室温約20度の焼酎を入れると約45度になるはずです。計算上の話ですが……。

「85℃」に設定してお湯を沸かして焼酎とお湯は1:1の割合で、最初の1杯の芋焼酎のお湯割りを作るのが最近の筆者の定番。

 

ですから70度のお湯を沸かせば、よいわけです。実際にそのとおりで飲んでみたのですが、確かにうまい。普段よりもまろやかに感じますし、味もよくわかる気がします。しかし、ちょっと物足りないのです。そう、もっと熱いお湯割りを飲んでいる感じがほしい。

 

そこで筆者はお湯の温度を85度までアップ。これが簡単にできるのも「COSORI 電気ケトル」のいいところ。同じように1:1の焼酎のお湯割りを作ってみました。温度は計算上53度前後と熱めの熱燗といったところです。

2杯目以降は「70℃」+「保温」で温めておいたお湯を使って芋焼酎のお湯割りを作っています。2杯目以降のほうが味わい重視です。

 

アルコールに香りがより強く立ちのぼり、十分に熱く、よりお湯割り感の強いお湯割りが楽しめます。寒い季節に楽しむお湯割りの最初の1杯なら筆者はこれくらいが好みです。身体もポカポカしてきます。とてもよい。

 

しかし、気が付いたのですが、最初の1杯はコップも冷たかったはず。冷えたコップにぬるめの70度のお湯で作った焼酎のお湯割りはちょっと物足りなかったようです。そのため、最近では85度でお湯を沸かして、1杯目のお湯割りを1:1で楽しむ。「COSORI 電気ケトル」を70度で保温して2杯目以降を楽しむというスタイルで冬の焼酎お湯割りを楽しんでいます。かなりいい感じです。

 

ウイスキーのお湯割りも「100℃」「90℃」を使い分けて楽しむ

一般的においしいといわれる80度前後のウイスキーのお湯割りを「100℃」と「90℃」のお湯で微調整しながら楽しんでいます。

 

アルコールで身体が温まってきたら「90℃」での保温が便利

筆者の冬の楽しみである芋焼酎のお湯割りは、数段うまくなったのですが、普段から飲んでいるウイスキーもせっかくなら寒い季節はお湯割りで楽しみたいわけです。ウイスキーのお湯割りがおいしい温度はいろいろ調べると80度前後だといいます。

 

ただし、ウイスキーのお湯割りのおすすめの割合はウイスキー1に対してお湯3の1:3だといいます。そこで、また計算してみるとウイスキーが室温20度くらいなら90度のお湯で作ると約73度、100度のお湯を使うと約80度のお湯割りができるはず。

普通に沸騰したお湯の温度である「100℃」に設定して沸かしたお湯で1杯目のウイスキーのお湯割りは作っています。これだけなら普通の電気ケトルでも問題なし。

 

実際に約80度のお湯割りを飲んでみると、確かにうまい。しかし、沸騰したお湯を使っているだけなので、ある意味いつもと同じ、そしてアルコールのニオイがやや強いのです。アルコールの沸点は約78度。普段から飲んでいる沸騰したお湯を使ったお湯割りは風味とアルコールがかなり飛んでいるようです。

 

そこでわずか10度お湯の温度を落とした90度のお湯でウイスキーのお湯割りを作ってみます。するとお湯割りの温度は約73度。アルコールの沸点に達していないためか、アルコールのニオイのアタックは少し弱く感じます。そして、いつもウイスキーのお湯割りよりもまろやかで、ふんわりとした味わいが楽しめます。

2杯目以降のウイスキーのお湯割りは「90℃」+「保温」で保温したお湯で楽しんでいます。ウイスキーも2杯目以降は味重視です。

 

ざっくりいうなら、焼酎のお湯割りのときと同じ理由で、最初の1杯目は100度のお湯、2杯目以降は90度で保温したお湯で楽しんでいます。60分保温できるので、晩酌にもぴったりです。

 

当たり前ですが、昼間コーヒーを入れるのにも便利

昼間は普通に仕事の合間にコーヒーを入れるのに使っています。お湯が気持ちよく注げるので、気分転換にもなり楽しい。最近はよくハンドドリップしています。

 

温度調整付きだとちょっと高いが、その価値は十分以上!

話が少しお湯割りから外れますが、筆者はここしばらく自宅でハンドドリップでコーヒーを入れることはありませんでした。なぜなら、我が家の電気ケトルが細口ではなく、これでコーヒーをドリップすると、お湯を細くキレイに注ぐことができないのです。

 

筆者は自分が細口のケトルで繊細にお湯を注いだコーヒーと普通の電気ケトルでジョッボジョッボとお湯を注いだコーヒーの味の違いがわかりません。それほどの腕がないのです。しかし、コーヒーをハンドドリップするという作業は、どうも儀式的な意味が筆者の中にあるようで、キレイに気持ちよくお湯を注ぎたい。

 

「COSORI 電気ケトル」は、この気持ちよくお湯を注ぐという作業を可能にしてくれるので、筆者は昼間の仕事の合間に、最近はコーヒーをハンドドリップするという気分転換を行っています。これも楽しい。

「COSORI 電気ケトル」の細口はかなり簡単に思いどおりにお湯を注げるので、とても気持ちがいい。おかげでコーヒーを入れるのも気分転換になります。

 

また、お湯割りを作るときにお湯を計量する作業でも「COSORI 電気ケトル」の細口は気持ちよくお湯が注げてよいのです。お湯割りも、コーヒーもおいしくしてくれて、お湯を注ぐという日常的な作業を気持ちよくしてくれる「COSORI 電気ケトル」はかなりいい感じです。お酒を飲む人には特に、お酒を飲まない人もかなり、温度調整可能な電気ケトルは、温度調整なしの電気ケトルよりちょっと高いですが、おすすめ。

 

なお、お湯の沸く時間も測定したのですが、11月の北海道冷たい水道水500mlを100度にするまでに「COSORI 電気ケトル」でかかった時間は約4分でした。思った以上で十分なパワーといえるでしょう。

<公式サイト>Vesync (https://vesync.jp/)

 

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齋藤千歳(フォトグラファーライター)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラアクセサリー、車中泊・キャンピングカーグッズなどの記事も執筆。現在はキャンピングカーを「方丈号」と名付け、約9㎡の仕事部屋として、車内で撮影や執筆・レビューなどを行っている。北海道の美しい風景や魅力を発信できればと活動中。

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