スマートグラスって実用的なの? そう考える人にうってつけなのが、プレゼンや会議のカンペ(テレプロンプター)使用、外国語でのやり取りを円滑に進めることができるThinkARのスマートグラス『AiLENS(エーアイレンズ ) V1』。この製品の特徴はカメラ非搭載で、価格も抑えられていること。それでいて外から見えずに、文字をしっかり“視界の中”に表示できるので、実用性は抜群とのこと。実際に試してみました。
ThinkAR『AiLENS V1』はどんなスマートグラス?

ThinkAR『AiLENS V1』(本体折りたたみ時:約146×47×39mm/約38g・実勢価格 税込8万7,780円・2026年6月5日発売)は、ThinkARが手掛けるカメラ非搭載のスマートグラスです。レンズ部に翻訳結果や通知、AIアシスタントの回答、テレプロンプター用の原稿などを表示でき、スマートフォンを取り出さなくても、必要な情報を視界の中で蛍光グリーン(Green MicroLED)の鮮やかな文字で確認できます。

無理やり文字を撮影してみたところ。メガネをかければもっとはっきり見えます。
つまりプレゼンや会議中にしっかりと聴衆を見ながら、視界に表示される原稿を読み上げることができるということ。ビジネス的にはかなりの秘密兵器なのではないでしょうか。

海外旅行時にも役立つ同時翻訳機能。
さらに76言語対応のリアルタイム翻訳が可能なので、出席者に海外メンバーがいてもすかさず翻訳が表示されます。

他にも通話、通知確認、ナビゲーションなど機能が使えます。ビジネス使用はもちろん、プライベートの海外旅行などでも、会話しながら情報を追いたい場面で威力を発揮します。

気になる見た目は、シンプルなデザイン。少し柄が太いくらいで、悪目立ちせず、約38gの軽量設計で疲れにくいのが特徴です。それでいて最大約10時間の連続使用が可能なので、日常から仕事まで使うことができます。

メガネのテンプル(つる/耳かけ)の部分がじゃっかん太いかな。でも樹脂製でかけ心地は軽いです。
ThinkARは、AIとARを活用したウェアラブル機器を開発するテクノロジーカンパニーです。AIスマートグラス『AiLENS』を軸に、情報を“視界に届ける”新しい体験を、国内外に提供しています。
『AiLENS V1』の初期設定はスマートフォンありきの3ステップ。手順通りに進めればイケる!

充電はマグネット式で、USB Type-Cケーブルと専用アダプターで接続して行います。
最初の乗り越えなければならない山場は、やはり設定。難しそうに見えて、実は手順どおり進めればそこまで複雑ではないけれど、慎重に進めるに越したことはないという印象です。
①iPhoneにThinkARのアプリ「AiLENS」をインストール

アプリをインストールしたら、この手のデバイスは必ずセキュリティ的に引っかかるので、早めにアプリの通知、Bluetooth、マイクなどの権限を許可しておくとラクです。もちろんアプリの指示に従ってでもできます。
②IDなどを設定し、ログイン
次に、グラス本体の電源を約3秒長押しして起動し、アプリから[デバイスを追加]→[バインド]の流れで接続します。

『AiLENS V1』をひっくり返したところ。右のテンプルに集中。左上が電源ボタンで、サイドの細長いバーをスライドやタップして操作します。
③Bluetoothでペアリング
ペアリングの途中では、スマートフォン側のBluetooth許可、通知受信の許可、グラス側のタッチバー長押しなどを順番に進めます(筆者はiPhoneを使用しました)。
接続が完了したら、ホーム画面からメニューへ移動し、シングルタップ、ダブルタップ、スワイプの基本操作を覚えておくと、その後の翻訳やテレプロンプターがぐっと使いやすくなります。
筆者は馴れるまでに数回かかりました。要は手加減の問題ですね。
馴れてくると会議中など、自然に画面の(筆者は左下に出るように設定)文字を読めるようになるので、細かい数字的なものをすらすら答えて、相手を驚かせることができます(ネタばらしはしてしまいますけど)。
聴覚に障がいのある方向け意思疎通アプリ「YYSystem」との連携方法
①アプリ「AiLENS Update」を使用してファームウェアを変更
②連携アプリ「YYSystem」をインストール

YYSystemには、「YYProbe」「YY文字起こし」「YYレセプション」の3つのアプリがあります。
これらを連携することで、聴覚に障がいのある方向け機能が非常に充実します。
たとえば認識した会話をAiLENS V1の視界内に文字で表示、笑いや拍手などの周囲の音をオノマトペ(マンガなどでよく使われる擬態語)で表示することができます。
さらに周囲で流れている音楽の歌手名や曲名を表示したり、外国語の認識結果や翻訳結果を表示するなど多彩なヘルプ機能が充実しています。
まとめ:使ってみて感じた『AiLENS V1』の魅力
たいていのガジェットは、機能が多すぎると使いこなせない(使いこなす気力がなくなる)ものですが、『AiLENS V1』は、76言語対応のリアルタイム翻訳、通知表示、通話、テレプロンプターなどの機能を搭載した、かなり用途が明確なスマートグラスです。
とくに、プレゼン中に原稿を見ながら話したい人や、会議で相手の表情も追いながら情報を確認したい人には相性ばっちり。本体が約38gと軽く、最大約10時間使える(約30分で80%まで充電可)ので賭けっぱなしでも就業時間はクリア。使えば使うほどもっといろいろ楽しめそうな気がしました。
ただあえて言うなら、ノートPCなどのデバイスと接続して使うことはできません。あくまでスマートフォンとの連動のみなことに注意してください。
カメラが付いていると、警戒されがちなスマートグラス。そもそも付いていなければそうしたプライバシー問題も起きにくいというメリットもあるでしょう。SNS用の撮影・投稿などよりも「ビジネスで使いやすい情報表示ツール」がほしいという人におすすめの製品です。
スペック

『AiLENS V1』公式サイト
YYSystem / AiLENS 公式サイト
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