【2024Word】①や②などの丸でかこんだ丸囲み数字 51から99までは「囲い文字」で作れる【ワード】

Windows

箇条書きの際、行の先頭に丸で囲んだ数字を付けることがある。ワードでは、複数の方法で丸囲い数字を入力したり作ったりすることができる。

①から㊿までは、IME(日本語入力ソフト)で入力できる。問題は項目が増えたとき。51以上はIMEで変換できない。しかし、51から99までは「囲い文字」という機能を使うと丸囲み数字を作ることが可能だ。さらに、100を超えたときの対処法も紹介しよう。

※最終更新:2024年7月12日
※この記事の画面は、Microsoft Word for Microsoft 365 バージョン2406(32ビット)を使用しています。バージョンや設定によってメニュー表示が異なることがあります。

 

1~50はIMEの変換機能で入力できる

①や②といった丸囲い数字は環境依存文字(機種依存文字)といって、どんな機器でも同じように表示されるわけではない。OSが変わると別の記号に置き換わることがある。しかし、文書を印刷したり、Windowsパソコン同士でワード文書を受け渡すなら問題ない。

Windowsに標準装備されているIMEでは、日本語入力の状態で数字キーを打てば、つまり数字を全角で入力すると変換候補に丸囲み数字が現れる。

 

あるいは、「まるいち」「まるに」と入力して変換してもいい。どちらの方法でも、50まで入力することができる。試しに「まるよんじゅうく」「まるごじゅう」と入力して変換してみよう。

※ワードの初期設定では、①の後に文字を入力して改行すると自動的に次の行頭に②が出るが、この記事では説明の都合上、その機能をオフにしている。この機能をオフにするには、「ファイル」→「オプション」→「文書校正」の画面で「オートコレクトのオプション」を押す。「入力オートフォーマット」タブを選んで「入力中に自動で書式設定する項目」の「箇条書き(段落番号)」のチェックを外し、「OK」→「OK」で設定画面を閉じる。機能をオンに戻すときは、同じ画面で「箇条書き(段落番号)」にチェックマークを付ける。

 

51~99は「囲い文字」の機能で丸を付けられる

さて、問題は項目が増えたときだ。IMEで変換できるのは50まで、それ以上は入力できない。その代わり、51から99までは「囲い文字」という機能を使って数字を丸で囲むと近い表現ができる。たとえば以下のようなケースだ。

まずは、上の画面のように数字を入力しておこう。そして、丸で囲いたい数字に対して、ひとつずつ次の操作をしていく。

丸を付けたい数字を選択してから、画面上部の「フォント」欄の右下にある「囲い文字」を押す。

 

「囲い文字」の設定画面が開くので、ここで設定を行う。

 

まず、「スタイル」欄で「外枠のサイズを合わせる」か「文字のサイズを合わせる」を選ぶ。次に、「囲み」欄の「文字」が操作対象の文字になっているか確認。そして、「囲み」欄の「囲み」で形を選ぶ。今回は丸数字なので、〇が選ばれていることを確認して「OK」を押す。

 

対象の数字(ここでは51)が丸で囲まれた。しかし、「外枠のサイズを合わせる」を選んだため数字と丸が重なっている。

 

そこで52は、「文字のサイズを合わせる」を選んでみた。

 

今度は、丸が大きいため文字の位置がズレてしまった。

 

対策としては、数字だけ文字サイズを小さくするといい。このサンプル文書は、数字も支店名も18ポイントで入力してきた。しかし53は、数字を14ポイントにしてから「文字のサイズを合わせる」を指定した。これで概ね、49や50と合っているように見える。

 

51と52も、14ポイントにしてから「文字のサイズを合わせる」で設定し直すと、こんな感じ。まだ少しだけズレているが概ねいいだろう。さらに調整したければ、フォントサイズのリストには出ないが手入力で数字を13ポイントにすることも可能だ。

 

丸囲い数字にしたとき丁度いい文字サイズは、最初に使っている文字のサイズによる。通常の文書では、本文の文字は10.5~12ポイントが多い。本文の文字が12ポイントの場合、丸で囲む数字は10ポイントくらいにするといいだろう。

 

なお、「囲い文字」の機能は数字だけでなく、ひらがなやカタカナ、漢字、アルファベットにも使うことができる。そのため、丸で囲んだ漢数字、あるいは、ア、イ、ウ、エ、オやa、b、cを文頭に付けること可能だ。

 

さらに、文章の途中にある数字や文字を丸で囲むことも可能だ。ただし、「文字のサイズを合わせる」を使うと、そこだけ行間が変わってしまう。これも、丸で囲む文字を小さくすることで対応できるが、その文字だけ少し下にズレて完全に整えるのは難しい。

 

丸で囲むのと同様に、四角や三角、ひし形で数字や文字を囲むことも可能だ。ただし、丸で囲んだときと同じように表示サイズのズレが発生する。四角の場合は、丸と同じ方法で対応できる。次の例では56だけ文字サイズを小さくして「文字のサイズを合わせる」を適用した。

 

しかし、三角とひし形で「文字のサイズを合わせる」を選ぶと図形が極端に大きくなる。59と62は数字を10ポイントまで小さくしているが、支店名の位置や行間がズレている。すべての項目に対して同じ三角やひし形を使うか、単発の項目を目立たせる機能として使うといいだろう。

 

100以上の数字に丸を付けるときは図形機能を使う

さて、99まではいいが、100以降の数字に同じ操作をすると最初の2桁が丸や四角で囲まれて3桁目の数字がはみ出す。

 

どうしても100以降の数字を丸で囲みたい場合は、ワードに装備されている図形機能を使おう。事前準備として、囲い文字のときと同様に数字を小さくしておくといい。その後、画面上部の「挿入」メニューから「図形」を開き、「基本図形」の中の「楕円」を選ぶ。

 

続いて、マウス操作で円を描く。マウスの左ボタンを押しながら、数字を囲むように対角線にマウスを動かすと楕円が描かれる。

 

ただし初期設定では、塗りつぶされた楕円になるので数字が見えなくなる。図形を選択しているときは画面上部のメニューが「図形の書式」に変わっているので、その中の「図形のスタイル」で、今描いた楕円の設定を変更する。

まずは、「図形の塗りつぶし」で「塗りつぶしなし」を選択する。すると数字が見えるようになる。

 

続いて、「図形の枠線」で枠線の色を選ぶ。文書本文の文字色を変更していなければ「黒」にすればいい。枠線の太さが合っていない場合は、「太さ」を押すと線の太さを変えることができる。

 

101は数字の形に合わせて横長の楕円で囲んだが、正円で囲むこともできる。その場合は、キーボードの「Shift」を押しながら円を描く。その後、「塗りつぶしなし」と枠線の色を選ぶ操作は同じだ。

 

あとは、必要に応じて丸のサイズや位置を微調整しよう。図形を選択すると、その周囲に8つの小さな点が現れる。これをマウスで操作すると大きさや縦横比を変えることができる。正円を維持するときは、キーボードの「Shift」を押しながら四隅の点で大きさを変えるといい。

 

また、図形にカーソルを合わせると、カーソルの先端に上下左右の矢印が現れる。この状態のときはマウス操作で図形を動かすことができる。さらに微調整したいときは、キーボードのカーソル(矢印)キーを使うといい。

 

図形機能を使って複数の数字に丸を付けたいときは、何度も円を描くより最初に描いた円をコピー&ペーストで増やして位置を合わせる方が速い。また、円の大きさが揃う。

 

まとめ

ワードの文書の中で、数字を丸で囲む方法を紹介してきた。

整理すると、1~50はIMEの変換で出すことができる。ただしこれは環境依存文字なので、異なる機器(OS)では正しく表示されない可能性がある。51~99は、囲い文字の機能で丸囲い数字を作ることができる。ただし、サイズを合わせるのが面倒だ。100以降は、ワードの図形機能で数字に丸を重ねるしかない。

 

いずれにしても、美しく整えるのは難しいし手間がかかる。日本語の文書は、文字を丸で囲んだり罫線を多用したりすることが多い。ひとつの文化なので否定はしないが、デジタル時代や国際化に合わないと指摘されることもある。

箇条書きのアタマに数字を付ける場合も、単に1. 2. 3. といった表記でも問題ないはずだ。また、コンピューターの特性を考えると、数百項目なら001、002、003、数千項目なら0001、0002、0003といった具合に桁数を合わせておくと後の操作が楽なケースもある。

慣習にとらわれず、柔軟にワードを使いこなしていきたい。

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