知識全般はもちろんのこと、ちょっとしたことでも、くだらない雑談でも気軽に話せる生成AI。そんなAIを生活の中に投入できるのが、スマホなしでGemini(ジェミニ)と話せる『Google Home(グーグル ホーム) スピーカー』です。家電操作もしてくれて言うことナシの画期的製品を試してみました。
リビングで生成AI・Geminiと会話ができるスマートスピーカーが、わが家にやってきた
Amazon Echoシリーズなどのスマートスピーカーは、家電を声で操作できてとても便利です。筆者は数年使い続けているので、照明などの家電操作はもちろん、タイマーをかけたり、音楽を流したり、出掛けるときに家電をまとめてオフにしたりと便利に使っていて、もはや元の生活には戻れないからだになってしまっています。
ただ一部海外ではAmazon Echoにも生成AIが搭載されたという話は少々前にアナウンスされていましたが、日本国内では未対応。声で指示はできるし、時間や天気、知識は披露してくれますが、会話はちょっと難しいのが現実です。

そんななか、ついに生成AIが搭載されたスマートスピーカーGoogle『Google Home スピーカー』(直径107×高さ86.6mm/396g・実勢価格 税込16,800円・2026年6月25日発売)が登場。いちいちスマホを使わずに、Googleの生成AI・Gemini(for Home)と会話できる時代がやってきたのです。つまりいつでもリビング(置き場所は自由)に、Geminiがいるというわけ。これは期待!
『Google Home スピーカー』の充実のスマートホーム機能

本体購入とGoogleアカウントだけで、Gemini for Homeとの会話、天気やニュースの確認、タイマーやリマインダーの設定、対応する音楽サービスの再生、従来通りスマートホーム用のMatter対応機器の基本操作などが使えます。

『Google Home スピーカー』で操作できる対応家電は、これまで同様、Matter対応機器(スマートホームの世界基準)のみ。ただ現実には、まだMatter対応製品は多くないのが現状なので、赤外線リモコンで動く家電を一括操作できるスマートリモコンや家電コントローラーを導入して、『Google Home スピーカー』と連携させるのが早道です。
代表的な製品には、ネイチャー「Nature Remo Lapis(ネイチャー リモ ラピス)」やSwitchBot「SwitchBot ハブ2」、ラトックシステム「スマート家電リモコン RS-WFIREX4」などがあります。温度や湿度を見ながら家電を自動制御しやすく、節電や快適性の面でも便利です。

連携すればMatter対応ではない家電も、「OK Google、エアコンつけて」「テレビ消して」といった使い方ができるようになります。
見た目は超シンプル!声と光で反応する『Google Home スピーカー』の使い方
カラバリはオフホワイト系のPorcelain(ポーセリン)と 濃いめのグレー系中間色のHazel(ヘーゼル)の2種類で、今回試用したのはHazelで、手のひらで持てる大きさ。表面は繊維が網目状になっており、プロ用マイクロフォンのような高級感にあふれたルックスですが、リサイクル素材を37%使用しているそう。

事前にスマホに「Google Home」アプリを導入しておき、付属のACアダプタをつなぐと、ぼんやりと首元のLEDが光ります。本体裏面のQRコードを読み込んで、画面の指示に従って設定すればOKです。

使用するために必要なのはGoogleアカウントのみ。無料でも一通り使えますが、より自然に会話できるGemini Liveを使用して自然な会話を存分に楽しみたいなら、購入で6か月間無料になるGoogle Home Premium(その後は月額1,000円もしくは年額10,000円)加入がおすすめ。

「OK Google(オッケー グーグル)」と声をかければ、生成AIとの会話ができる!

左右をトントン叩いて音量調節もできる。
『Google Home スピーカー』の便利さは、なんといっても手軽さです。スマホを開かなくても、PCを立ち上げなくても、「OK Google」とひと言声をかけるだけでGeminiとの会話が始まります。
これは実際に使うとかなり快適です。たとえば料理中、手がぬれていてスマホに触りたくないときでも、「この食材で簡単に作れる一品ある?」とその場で聞けます。Google Home Premiumに加入すると、さらに便利に、一度きりの返答で終わらず、「じゃあ子ども向けに味を少しやさしくすると?」「卵を使わない方法は?」と続けて聞いていけます。

もちろんどうでもいい雑談でも、知識を深めるための質問でも良いのですが、話しかけると首元のLEDがぼんやり光り、いちいち「OK Google」を繰り返さなくても、数秒間は続けて会話できるのはとても快適ですので、サブスク加入はおすすめです。
筆者はリビングでボーッとしているとき、ふと疑問が浮かんで調べものをしたいときや、テレビの出演者のプロフィールを確認したいときなど、サクッと聞けるのが便利でした。さらに会話のキャッチボールができるので、まるでAIが家族に加わったような、未来的な感覚も味わえるのがSFファンとしてはうれしいところです。およそ無限の知識を持ったGemini博士が常に待機していてくれるのは、楽しすぎます。
声が10種類から選べる!

しかもGeminiの声ですが、日頃の会話相手として活用する場合、以下の10種類の声の中から好きな声を選べるのはうれしいところ。
Bloom 落ち着いた中音域の男声。ビジネスなど、フォーマルな場面にも向いている。
Oxalis 明るい中音域の女声。きちんとした雰囲気でフォーマルな会話に適している。
Ferm CMでおなじみのジェミニの女声。温かく高めのキーが特徴。フレンドリーな日常会話にも向いている。
Magnolia 穏やかで低めなキーの知的な女声。落ち着いた会話を楽しみたいときに。
Violet 愛嬌のある大人の女声。中有音域で気軽な会話向け。
Pothos 愛嬌のある大人の男声。中有音域で圧がなく、柔らかい印象。
Calathea 愛嬌のある大人の女声。中有音域 リラックスした高めのキーの女声で自然な印象。
Yarrow 温かく中音域のキーの男声、やさしい大人的。
Croton 艶のある低い男声。往年のFM番組のDJのような低音。
Amaryllis 明るく高い男声。フォーマルな席にも対応できるクセのない声。
会話・雑談用途もしっかり考えた豊富なバリエーションが素晴らしいと思います。
「なぜ?」が止まらない子どもの相手も協力してくれる!

さらに子育て世代なら、日頃のなぜなぜ期のお子さんの質問に辟易している方も少なくないのではないでしょうか。
「空はなんで青いの?」「雲ってどうして浮いてるの?」「恐竜はなんでいなくなったの?」と、次から次へと無限に繰り返される質問。子どもが好奇心を育むのはとても大切なことですが、つねに相手をし続けるのが無理なときもあります。
そんなとき、あくまで保護者の管理下が原則ですが、『Google Home スピーカー』に協力してもらえば、無限の体力で子どもの質問に粘り強く応答してくれます。一問一答ではなく、さらなる質問にも根気よく答えます。かなり助かるのではないでしょうか。
もちろん保護者による利用制限やコンテンツフィルターも用意されているので、子どもに使わせるうえでも安心です。
仕事にも暮らしにも、ちょうどいい距離感で寄り添う

記憶力と知識万能な仕事のアシスタント
『Google Home スピーカー』は、単なる雑談相手ではありません。予定の確認やリマインダー設定、ToDoリストの管理など、日常の小さなタスクも声でサポートしてくれます。パソコンに向かっているときはもちろん、掃除中や身支度中でも使えるので、暮らしの流れを止めません。
筆者としては、仕事のちょっとした補助役としても大活躍。ふと思いついたメモを声で整理したり、調べたいことをハンズフリーで聞けるので、とても便利。リマインダーとして使うこともできます。いざ仕事をするときには、そうした忘れてはいけないことをもとに開始できるのが効率的だと思いました。
ひと休みタイムやくつろぎ時間のお伴にも
『Google Home スピーカー』はプライベートにも寄り添います。音楽やポッドキャスト再生にも対応し、58mmフルレンジドライバーによる360度サウンドで部屋全体に音が広がるのは、BGM用途にも最適。オーディオ機器としての実力もしっかりしています。
まとめ:暮らしの中に生成AIが仲間入りすると、快適さが満ちあふれる!

安心のフィルター機能/音楽再生もらくらく/途中で訂正してもきちんと把握。
『Google Home スピーカー』を使って感じるのは、「生成AIは画面の中だけの存在ではなくなる」ということ。スマホやPCで使うジェミニも便利ですが、話しかければすぐ返ってくるGeminiは、一度使うともう以前の環境に戻れなくなってしまうかもしれません。
仕事のアシスタント、家庭のアドバイザー、子どもの質問相手、雑談相手までこなしてくれる頼もしい存在。姿形はシンプルなスピーカーなのに、実際に暮らしの中へ置いてみると、思った以上に“そこにいる感じ”があります。
こうした未来が、16,800円で手に入る時代がやってくるとは、思ってもみませんでした。
スペック表

■関連記事




