Q
先日、一眼レフカメラを購入しました。今度、兄の結婚式に出席する予定で、場所はホテルの最上階です。ガラス越しに外の風景を撮りたいと思っていますが、自分が映り込んだりしないように撮影するには、どうすればいいでしょうか? (R・Fさん 熊本県 36歳)
A
この質問は、カメラマンの吉村永さんに聞きましょう。
吉村
レンズと向こうの景色の間にあるガラスに、自分がいる室内が写り込んでしまうと、せっかくの景観が台なしですね。
では、どうすればいいか? ガラスの反射が問題なので、反射部分に光が届かないようにする、つまり陰を作ってやるようにすることです。
いちばん簡単なのは、ガラスにレンズの先端を押しつけるように撮影すること。
レンズの鏡筒と密着しているガラス部分は陰になるので、写り込みがかなり抑えられます。
ただ、カメラの鏡筒をまっすぐ押し付けた(ガラス面に対して90度)だけだと、いい構図で撮れないこともあるので、ゴム製のフードを付け、たわませながら密着させると、よりいいでしょう。
──まずは、カメラをガラスに密着させて撮るということですね。
吉村
それでも、照明がガラスの近くにある場合や、柵などがあってガラスにカメラを押しつけるほど近づけない場合は、カメラの周囲を、ガラスに写り込んでもあまり目立たないものにしてやることです。
例えば、白い服を着ていると、自分自身が映り込みがちですが、黒い上着なら、写り込んでも比較的目立たないというわけです。
また、あらかじめ『ビルからの景色を撮影』『水族館の魚を撮影』といった状況がわかっているなら、それ用の撮影グッズを準備するという手段もあります。
例えば、よしみカメラの『忍者レフ』(実売価格例:5180円)は、折り畳み式のレフ板で、片面が真っ黒の布地。
しかも中央部に穴が空いているので、ここからレンズを差し込むようにして撮影すれば、カメラ周囲が真っ黒になり、ガラスへの写り込みを気にすることなく撮影できます。
ほかにもいろいろ便利なグッズがあるので、量販店などで探してみるといいでしょう。
──黒っぽい服を着たり、黒いレフ板などのグッズを使うのも有効ということですね。了解しました。ありがとうございます!
※価格は記事制作時のものです。