Q
AI(人工知能)を利用したスマートスピーカーが話題ですが、スマートスピーカーでできることは、スマホでほとんどできるのではないでしょうか? しかも、スマホなら常に身近に置いておけるし、情報を見ることもできるので、スマートスピーカーを持つ必要性を感じません。なぜ、買う人がたくさんいるのですか? (T・Kさん 広島県 54歳)
A
これは、ITライターの村元正剛さんに聞きましょう。
村元
iPhoneには「Siri」、Androidのスマホには「Googleアシスタント」という機能があり、声でスマホを操作したり、知りたいことを調べたりできます。
昨年後半から人気を集めているスマートスピーカーも、同じように声で操作します。
よって、「スマホがあればスマートスピーカーはいらないのでは?」と考える人がいても不思議ではないですね。
これらは、実際の利用シーンに、違いがあります。
スマートスピーカーには画面がなく、すべての情報は音声で伝えられます。ですから、スマホのように、わざわざ手に持って画面を見る必要はありません。
例えば、朝起きたときは、ベッドに寝転がったまま「いま何時?」「今日のニュースは?」などと聞けば、知りたい情報がわかるわけです。
食事中、カロリーが気になったときに「○○のカロリーは?」と話しかけ、調べることもできます。
この “ながら検索” は、スマートスピーカーならでのは利点です。
スマホの音声検索でも、結果が音声で伝えられることはありますが、「こちらが見つかりました」といわれて、画面を見るように導かれることもあります。
また、ほかの家電と連係できることもスマートスピーカーの特徴です。
私の場合、「ライトをつけて」と話すだけでリビングルームの照明を点灯でき、「○○のビデオを見せて」というだけで、テレビの電源がオンになり、該当する「YouTube」の動画が再生されるようにしています。
そこまでするには、対応機器を購入して設定するなどの手間が必要ですが、自分の暮らしが便利になるように機能を拡張できることは、大きな魅力といえます。
──スマホのように手で持ったり、画面を見たりする必要がなく、声だけで操作できるのがスマートスピーカーのメリットですね。ありがとうございました!