いい写真を撮るには、魅力的な被写体や優れた撮影機材も必要だが、そこにテクニックが伴わないと残念な結果になる。「構図」「ピント」「露出」という3大要素をしっかりと押さえて、写真の出来栄えをアップさせよう!

第3回は、「露出」がテーマだ。 
第1回「構図」はこちら
第2回「ピント」はこちら

露出の基本

ピント合わせと同様、露出調節もカメラ任せにしてしまいがちな要素である。

だが、被写体やその周囲が極端に明るかったり、光線状態が特殊だったりすると、不自然な明るさに写る場合もある。

そんなときには、適切な露出補正が必要になる。

た、露出補正では、明るさの違いを写真表現に活用する露出テクニックもある。

露出オーバー

画像: 画面が明るい「露出オーバー」は、被写体の質感や色が失われる。

画面が明るい「露出オーバー」は、被写体の質感や色が失われる。

露出アンダー

画像: 逆に、暗い「露出アンダー」は、重苦しい雰囲気になる。

逆に、暗い「露出アンダー」は、重苦しい雰囲気になる。

絞りで見た目が大きく変わる。各モードの特徴を知って工夫しよう!

露出の役割は二つある。

一つは明るさを調節することで、もう一つはボケや動きを調節することである。

そのため、カメラ任せではなく、自分でシャッター速度や絞りの値を決めたり、状況に応じて露出補正したりする必要がある。

Point1 「絞り」と「シャッター速度」の関係

▶撮影時の露出量は、「絞り」と「シャッター速度」の値によって変化

撮影時の露出(露光)量は、絞りとシャッター速度の値によって変化する。

片方の値が同じ場合、絞りを開ける(数値が少ない)ほど、あるいは、シャッター速度を遅くするほど、写真は明るい描写になる(ISO感度が同一の場合)。

そして、絞りを開けるほどピント位置の前後が大きくボケて、シャッター速度を遅くするほど、動く被写体はブレが大きくなってくる。

画像: 露出モードをマニュアルにして、絞りとシャッターを1段ずつ変えて並べてみた。両者の値の変化による露出結果の差がわかるだろう。

露出モードをマニュアルにして、絞りとシャッターを1段ずつ変えて並べてみた。両者の値の変化による露出結果の差がわかるだろう。

Point2 「露出モード」の選び方

▶「絞り」と「シャッター速度」をどう制御するかをダイヤルで選ぶ

絞りとシャッター速度をどう制御するかを選ぶのが「露出モード」である。

どの値をカメラに任せて(自動制御)、どの値を手動で設定するか……。

その違いによって、「P」「S」「A」「M」の四つの露出モードに分けられている(メーカーによって、一部モードの表記が異なる)。

被写体や撮影状況などのほか、表現意図や撮影者の好みによって使い分けるといいだろう。

画像: モードダイヤルに書かれた四つの露出モード(P・S・A・M=写真はニコン・D7200)。写真上達のためには、この4モードを上手に使い分けたい。

モードダイヤルに書かれた四つの露出モード(P・S・A・M=写真はニコン・D7200)。写真上達のためには、この4モードを上手に使い分けたい。

画像: ▶「絞り」と「シャッター速度」をどう制御するかをダイヤルで選ぶ

Point3 「露出補正」と光の活用

▶標準露出から明・暗のどちらかに明るさを調節するのが「露出補正」

オートの露出モード(「P」「S」「A」)で撮影する際に、標準露出(露出補正なし)から明・暗のどちらかに明るさを調整する機能が「露出補正」である。

プラス側に補正すると明るく写り、マイナス側に補正すると暗く写る。

つまり、標準露出で撮って暗い場合はプラス補正を行い、逆に、明るい場合にはマイナス補正を行う。

また、表現意図によっても、露出補正を活用してみたい。

画像: 午後の斜光線により、公園風景に長い影が伸びる。その影に深みを出し、日なた部分の色濃度を高めるため、マイナス0.7補正で撮影した。

午後の斜光線により、公園風景に長い影が伸びる。その影に深みを出し、日なた部分の色濃度を高めるため、マイナス0.7補正で撮影した。

解説/吉森信哉 (フォトグラファー)

This article is a sponsored article by
''.