格安SIMで、現在トップシェアを獲得しているのが、楽天モバイルだ。ドコモの回線を借りるMVNOだが、一般的な格安SIMとは料金体系が異なり、音声通話込みの「スーパーホーダイ」を主力プランに据えている。楽天モバイルが、太っ腹ともいえる破格のプランを導入するには理由がある。楽天モバイルを運営する楽天が、2019年10月をめどに携帯電話事業に参入することが決まっているためだ。
MVNOでトップシェアの楽天モバイルは3年より2年以下の契約を選びたい
一般的な格安SIMよりもキャリアに近い料金体系
コンシューマー向けの格安SIMで、現在トップシェアを獲得しているのが、楽天モバイルだ。ドコモの回線を借りるMVNOだが、一般的な格安SIMとは料金体系が異なり、音声通話込みの「スーパーホーダイ」を主力プランに据えている。
これは、サブキャリアのワイモバイルやUQモバイルを意識したもので、この7月のリニューアルで、特にワイモバイルへの対抗姿勢をより鮮明にしている。例えば、従来は5分以内だった国内通話かけ放題の条件をワイモバイル同様、10分に拡張し、月に24Gバイトまで使える大容量プランも追加した。ワイモバイルは割引が適用される1年めが安くなる仕組みだが、楽天モバイルは最低利用期間によって割引額が異なり、どの割引でも2年間適用される。また、契約データ量を超過した場合でも、最大1Mbpsで通信できることも魅力だ。
■楽天モバイル「スーパーホーダイ」料金例
楽天モバイルが、太っ腹ともいえる破格のプランを導入するには理由がある。楽天モバイルを運営する楽天が、2019年10月をめどに携帯電話事業に参入することが決まっているためだ。楽天モバイルの担当者は「楽天が携帯電話事業を開始した後も、楽天モバイルの契約者はドコモ回線のサービスを引き続き利用できる」としているが、ドコモ側は、まだ対応を明らかにしていない。楽天としては、現在は2年または3年契約で多くのユーザーを獲得し、キャリアとしての新サービスに移行させたいというねらいもあるようだ。
ただし、3年契約だと、3年めから月額料金が跳ね上がるため、2年契約を選んだほうが無難だろう。
■通信制限時の速度を比べると、断然速い!
■人気のSIMフリー端末を幅広く用意
取り扱い端末は、エントリーからハイエンドまで非常に幅広い。キャンペーンや楽天市場のセールも多く、大幅な割引が行われることもある。
シャープ
AQUOS sense plus
実売価格例:3万5424円
HTC
HTC U12+
実売価格例:9万6984円
解説/村元正剛(ITライター)
イラスト/松沢ゆきこ
実売価格例は、キャリアのオンラインショップで新規契約・一括購入時のものです。