SNSのアプリ連携に注意! 「フェイスブック」の個人情報対策

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本名公開でプロフィール項目が多い「フェイスブック」は対策が必須だ。そのためか、個々の情報をどこまで公開するかを細かく設定できるようになっている。記入した情報は、初期設定では「公開」になるので、項目ごとに「友達」や「自分のみ」を選んでいこう。

個人情報の公開範囲に注意! プロフィールは誰でも見られる

SNSのプロフィールは何の対策もしていなければ、基本的に誰でも見ることができる。特に、本名公開でプロフィール項目が多い「フェイスブック」は対策が必須だ。そのためか、個々の情報をどこまで公開するかを細かく設定できるようになっている。記入した情報は、初期設定では「公開」になるので、項目ごとに「友達」や「自分のみ」を選んでいこう。「自分のみ」だと自分しか見られず、非公開になる。「カスタム」を選ぶと、特定の人に見せないといったこともできる。こうした設定は、個々の投稿でも可能なので、パブリックな内容は「公開」にして、プライベートな内容は「友達」にするといった使い分けもできる。

●「フェイスブック」の公開設定画面

どの項目も、どこまで公開するか細かく設定ができる。「友達」や「自分のみ」が安全。

「ツイッター」や「インスタグラム」は、非公開にできる情報が限定されているが、本名公開の義務がないので、自分が見せたい情報だけ書けばいい。特に、「ツイッター」は複数アカウントが可能なので、一般公開用と友達(プライベート)用を使い分けている人も多い。

●「ツイッター」の公開設定画面

誕生日以外はすべて公開される。なるべく個人情報を書き込まないこと。匿名も可能だ。

写真の位置情報は自動的に削除されるが、不用意な写り込みに注意!

以前、SNSの利用でよく注意を喚起されていたのが写真の投稿。デジカメやスマホのGPS機能が有効だと、その位置情報が写真に付加されて、それを見れば撮影場所がどこか特定されるというもの。

行楽地や飲食店の場所が特定されるならまだしも、自宅で撮った写真から家の場所を特定されたら不愉快だ。しかし、今は、主要なSNSでは自動的に写真の付加情報(Exif)が削除されるようになっているので、GPSデータで撮影場所を特定される心配はない。

●写真の付加情報は心配いらない

上の写真の詳細情報。左は投稿前で、右が投稿後。撮影日時などが消えて、画像も自動的に縮小されている。

とはいえ、写真には思わぬ情報が写り込んでいることがある。例えば、特徴のある建物や看板、あるいは住所表示で、場所を特定できることもあるだろう。また、子供の顔写真を出すことにも賛否がある。載せるなら、前項を参考に「友達」のみの公開にするといった配慮が必要だろう。

●何げない写真が個人情報を漏らす

選挙で行った母校の写真を投稿。直後に「○○小学校ですね」とコメントが付いて、多くの人に居住エリアを知られることになった。

「フェイスブックでログイン」に注意! 不要なアプリ連係は切る

「フェイスブック」を利用している人が「インスタグラム」を始めるとき、アプリを起動すると「フェイスブック」のアカウントでログインできる。新たに「インスタグラム」のアカウントを作る必要がなく、最近は、こうしたSNSの連係が増えている。

●既存アカウントで簡単にログイン

このように、SNSのアカウントで簡単にログインできるサービスが増えているが……。

これは便利だし、新たなIDとパスワードが増えないのでありがたいが、利用するサービスやアプリによっては注意が必要だ。他のSNSのアカウントでログインすることを承認したことで、そのアプリは、そのSNSに記載された各種情報を収集している可能性がある。もちろん悪意のないサービスならいいが、そうとは限らない。

さらに、ちょっとした便利アプリをスマホにインストールしたら、そのアプリがSNSの個人情報やスマホ内に記録された連絡先にアクセスして情報収集しているケースもある。不用意にアクセス要求を承認しないよう気をつけよう。

●不要なアプリには使わせない

「フェイスブック」の画面で右上の▼から「設定」を選び「アプリとウェブサイト」を開くと、どんなアプリがアカウントを利用しているか確認できる。不要なものは削除しておこう。

解説/下島 朗(エントラータ)

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