Q
「LED照明は目に悪い」というのは本当ですか?(K・Yさん 千葉県 65歳)

A
これは、テクニカルライターの市川政樹さんに聞きます。

市川
ネットなどでそのような話が伝えられ、不安に思う人は多いかもしれませんが、基本的にLED照明が目に悪いということはないですし、LED照明による人体への健康被害も報告されていません。常時、微量の紫外線を放出している蛍光灯に比べたら、紫外線を放出しないLED照明は、虫を寄せつけないし、肌を焼かないし、かえって人に優しい照明といえるでしょう。

ただし、LED照明に含まれるブルーライトは注意が必要です。ブルーライトとは青色LEDから発せられる光のことで、この光には確かに目を悪くする性質があります。製品にもよりますが、LED照明の多くがブルーライトを混ぜて白色光を作っているため、『LED照明=目に悪い』という誤解が生まれたのかもしれません。

ブルーライトは、赤色や黄色より波長が短く(約360〜500ナノメートル)、光自体のエネルギーが強いため、角膜や水晶体で吸収されず、網膜まで光が届きます。このため、長時間見続けると疲労が回復しにくく、眼科系疾患につながる可能性があるのです。とはいえ、自動車のヘッドライトを長時間見続ける人はいないでしょうし、家庭や職場では間接的に目に入る程度なので、それほど心配する必要はありません。どうしても気になるときは、LED照明の色合いを、白色から電球色に切り替える(または取り替える)といいでしょう。電球色なら、ブルーライトをほとんど放出しません。

──LEDが使われているのは、照明だけではありませんよね?

市川
そうですね。最近は、テレビやパソコン、スマホやタブレットなど、いろいろな機器でディスプレイがLEDバックライトに置き替わっていて、ここから放出されるブルーライトも問題視されるようになってきました。短い波長のブルーライトは、大気中の粒子とぶつかると光が散乱しやすいため、見る角度や画面の明るさによってはディスプレイの文字がにじんだりチラついたりすることがあります。こうなると、ピントが合いにくいため、瞳孔を収縮させる筋肉は過剰に刺激され、これが眼精疲労やドライアイを引き起こす可能性があります。

パソコンやスマホは、短時間の使用なら、それほど神経質になる必要はありません。ただし、長時間使う場合は何らかの対策を講じるのが賢明で、最も効果的なのは、ブルーライトカットの眼鏡をかけることです。周囲にあるブルーライトから、しっかり目を守ってくれます。眼鏡が煩わしいという人は、ディスプレイにブルーライトカットのフィルターを装着するといいでしょう。これでブルーライトの放出を根本から防げます。比較的新しいノートパソコンやスマホには、ブルーライトカット機能が装備されています。お使いの機器の仕様などを確認し、長時間使うときはオンにするなど、必要に応じて切り替えて使いましょう。

──スマホやノートパソコンでも、ブルーライトを防ぐのがいいということですね。了解しました!

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