昔レコードをカセットテープにダビングし、カーステレオやウォーキングステレオで楽しんだように、現代でもデジタル化することによってカーステレオやスマホで楽しむことができるようになる。そのためのカンタンな方法AtoZがこれだ。
デジタル録音対応のプレーヤーが手っ取り早い
アナログの全盛期には、膨大なレコードタイトルがプレスされたが、その中には、いまだCD化されていないタイトルも多い。また、そもそもレコードにはCDにはない録音やサウンドの魅力もある。そういったレコード音源を死蔵しないためにも、レコードのデジタル化には意味がある。デジタル化しておけば、万が一、レコードが破損しても内容は失われない。また、アナログ全盛期に、レコードをカセットテープにダビングし、カーステレオやウォーキングステレオで楽しんだように、現代でもデジタル化することによってカーステレオやスマホで楽しむことができるようになる。
レコードのデジタル化に必要となるのは、デジタル録音対応のレコードプレーヤー。機種により、ダイレクトにUSBメモリーやSDカード、CD-Rに録音できるものもあれば、USB端子を装備しパソコンに接続してパソコンで録音・保存するものもある。いずれにしろ、デジタル化された音楽は、CD-R、USBメモリー、SDカード、パソコンとさまざまなメディアに保存でき、自由にコピーを作ってバックアップすることができる。
●バックアップできるメディアの種類
パソコンを使ってデータ編集を行うといい
パソコンを使わずに、USBメモリーやSDカードに直接デジタル録音できるレコードプレーヤーがあるが、そのようにダイレクト録音したものも、パソコンで編集すると、デジタル音楽データとしての利便性が向上する。通常、パソコンを使わないダイレクト録音であっても、無音部分を検出して、自動的にトラックナンバーが記録されたり、ファイル分割されるが、ライブ盤のように音が途切れない録音では、これが正確に反応するとは限らない。このような場合は、プレーヤー付属のアプリなどを使って、パソコンで手動編集したほうが正確なデータとなる。
●曲間を認識して自動で分割
また、デジタル音楽データには、曲名やアーティスト名、ジャケット写真などのデータを付加することができ、デジタルオーディオプレーヤーでは、ディスプレイにこれらの情報が表示されることも多い。これもパソコンを使えば、録音済みのファイルに「Mp3tag」などのフリーアプリで編集・書き込みができる。
●音楽ファイルのタグを編集する
レコードからUSBにダイレクト録音
●使用機器 デノン・DP-450USB
レコードプレーヤー USB録音対応
DP-450USB
1
プレーヤーにUSBメモリーを挿入
2
RECボタンを押す
3
レコードに針を落とす
4
パソコンでトラック分割する
5
楽曲情報を入力する
レコードからCD-Rにダイレクト録音
●使用機器 ティアック・LP-R520
ターンテーブル/カセットプレーヤー付CDレコーダー
LP-R520
1
レコードをセットする
2
CD-Rをセットする
3
録音ボタンを押す
4
録音レベルを調節する
5
レコードに針を落とし再生ボタンを押す
解説/福多利夫(フリーライター)