パナソニックの「LUMIX DC-LX100M2」を徹底テスト!ボケ描写や高画質を実現した高級コンデジ

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コンパクトなボディに、4/3型高感度MOSセンサーを搭載する、高級コンパクト機「LUMIX DC-LX100M2」。大型センサーと明るいライカDCレンズとの組み合わせで、高品位なボケ描写や高画質を実現しているという。実際に撮影しテストした。

LUMIX DC-LX100M2

実売価格例:11万6740円

●プロフィール

コンパクトなボディに、4/3型高感度MOSセンサー(モスセンサー)を搭載する、高級コンパクト機「LUMIX DC-LX100M2」。大型センサーと明るいライカDCレンズとの組み合わせで、高品位なボケ描写や高画質を実現。また、4K動画撮影や4Kフォト機能なども搭載している。

従来と同様、アナログテイストが魅力の高品位コンパクトデジカメ。

撮像センサーの高画素化や、タッチパネル搭載など、実用度もアップ。

【SPEC】
●撮像センサー/4/3型MOS
●有効画素数/1700万(4:3時)
●レンズ/24~75mm(35ミリ判換算)、光学3.1倍ズーム
●記録媒体/SDXC/SDHC/SD
●電源/専用バッテリーパック
●サイズ/幅115.0mm×高さ66.2mm×奥行き64.2mm
●重量/392g

動作が機敏なタッチAFとタッチシャッター

本機は、DMC-LX100の後継モデルで、デザインや操作系、ライカブランドの大口径ズームなどを踏襲している。アナログ感覚で操作できるダイヤルやリング、同じ画角で画面の縦横比を変更できるマルチアスペクト(1:1は除く)なども受け継がれている。

■適度なクリック感のあるダイヤル

適度なクリック感のあるシャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤル。ダイヤルに隣接する電源スイッチは、やや操作しづらいかも。

大きな変更点として挙げられるのが、撮像センサーだ。サイズは4/3型(マイクロフォーサーズのミラーレス一眼と同じサイズ)で一緒だが、本機は、総画素数2177万の高感度MOSセンサーを採用(前作は、1684万)。どちらもマルチアスペクト対応なので、有効画素数は通常よりも少なくなるが、それが前作では1280万、本機では1700万となった。

操作系の機能では、モニターにタッチパネル液晶が新搭載され、タッチAFやタッチパッドAFを実現。ファインダーをのぞいた状態でモニターを指でなぞるタッチパッドAFは、慣れ具合や好みで評価は分かれるかもしれないが、タッチAFやタッチシャッターは、非常に機敏な動作で満足感が高かった。

F1・7~2・8と明るいレンズを搭載

露出補正ダイヤルは、プラスマイナス3段までの表示だが、「Fn」ボタンに露出補正機能を割り当てることで、プラスマイナス5段までの設定が可能。

24~75ミリ相当の光学3・1倍ズームレンズは、広角端F1・7~望遠端F2・8と明るく、全ズーム域で大きなボケ描写が期待できる。独自開発の8面枚の非球面レンズにより、ボケ部分の輪線や二線ボケがある程度抑えられるのも魅力だ。

■F1.7の広角で背景をぼかせる

一般的なコンデジでは背景があまりボケないが、本機の広角端の開放値はF1.7と非常に明るいので、広く写し込んだ背景を適度にぼかせる。

大型センサー機らしく、高感度性能も良好。ISO1600くらいまでは細部の解像感や質もしっかりしていて、ISO6400くらいなら実用レベルだと思う。

最近は、APS-Cサイズなど、より大きな撮像センサーを採用するコンパクト機も増えているが、本機には、マルチアスペクト対応という、ほかにはない特徴がある。16:9の画角で広がりのある風景を写すような、こだわった表現も楽しめる個性的なモデルである。

ここがマル!
手ごろな価格で、高い防水性能とワイヤレス仕様を実現し、全体にバランスがいい。
タッチ操作は、タブレットと同等の感覚で使えるほど快適。

× ここがバツ!
接眼部が小さいので、16:9や3:2の画角だと眼鏡使用者は周辺部が見づらい。
レンズ外枠のフォーカス切り替えスイッチの視認性がいま一つ。

文/吉森信哉 (フォトグラファー)

※価格は記事作成時のものです。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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