懐かしのフェルト手芸!大高輝美さんの「フェルトのマスコット人形」を作ってみた

レビュー

1970〜80年代に流行ったフェルト人形をご存知でしょうか?かつての少女たちにはとても懐かしいはず。筆者もそのひとりです。『復刻新版 大高輝美のコロコロ人形』を見た瞬間、「懐かしい!」「大高輝美さんの本、持っていた!」「作ったことある!」という想い出が蘇ってきました。今回は童心に帰って、久しぶりにフェルト人形を作って楽しんでみたいと思います。

かつての少女ならきっと作ったことのあるフェルト人形

おそらく40代以降の女性には「懐かしい!」とピンとくるのではないでしょうか。人形作家・大高輝美さんのフェルトで作る人形。1970~1980年代、日本中の女の子が夢中になって作った「フェルトで作る人形」の生みの親です。きっと子供の頃に、どこかで大高輝美さんの本を見たことがあるという人は多いはず。

そういう筆者も、今回この書籍を見た瞬間に「覚えてる!」「本を持ってた!」「作ったことある!」と懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

きっと見たことがあるはず、大高輝美さんのコロコロ人形

大高輝美さんの懐かしいフェルトのマスコット人形が復活!大切にしまっていたコロコロ人形やアップリケ・タペストリーなど、かわいくておちゃめな346点が当時のままに再登場

今までに発売された書籍「てるみのおもちゃ箱」「てるみの宝物」「てるみのお店屋さん」の3冊の本からセレクトされたお人形が改めて掲載されています。

復刻新版 大高輝美のコロコロ人形』■著者プロフィール
大高輝美(おおたか・てるみ)●静岡県生まれ。小さな時から絵を描くことや針をもつことが大好きで「子どもたちに夢を」の願いから、フェルトのマスコット人形が誕生しました。人形作り、絵本、人形教室、作品展など幅広く活躍。現在も静岡市に暮らし、人形教室を主宰しています。

このかわいい表情、覚えてる!

ページを開くと、可愛らしいお人形がたくさん並んでいて「そうそう!こんな感じだった」と懐かしい記憶でいっぱいになります。1980年代あたりは、手編みや手芸など手仕事がブームでした。今のようにスマートフォンもSNSも、もちろんありません。1クリックで商品が買える時代でもありません。自分好みのモノ、かわいいモノは手作りするのが主流でした。

チクチク手作りする楽しみを思い出して

小学生になればお裁縫セットも必ず購入していましたし、針と糸を扱うことが今よりも多かったと思います。

作ることが大好きだった筆者も、妹と一緒にフェルトのマスコット人形をチクチク手作りしていました。小学生の時だったでしょうか、「手芸倶楽部」に入っていた記憶も蘇ってきました。そんなワクワクした気持ちを思い出しながら、もう一度作ってみたいと思います。

 

書籍には346点の作品と型紙が掲載されています。どれを作ってみようか考えるのも楽しい。表紙にあるうさぎを作ってみることにしました。

マスコット作りのちょっとしたポイント! フェルトの選び方

ここで、筆者なりのフェルトの選び方をご紹介します。フェルトを選ぶときには材質を意識してみてください。マスコット作りには手芸店で購入できるウールの入ったものがおすすめです。100円ショップなどでもフェルトを見かけますが、材質はポリエステル100%のことが多いです。(※筆者調べ)

 

ポリエステル100%は生地がやや硬めでゴワゴワとした感触です。ハリがあるので、カットしやすくアップリケなどの平面使いには扱いやすい材質。

 

今回のフェルトは手芸店で購入しました。材質はウール80%、レーヨン40%。生地に柔らかさがあり優しい手触りがあります。中に綿を詰めて立体にしたい作品の場合は、こちらの方がキレイな仕上がりになります。

もちろんどのフェルトでも作ることはできますが、用途に合わせて材質をちょっと意識してみるといいかもしれません。

コロコロ人形を作っていきましょう

型紙はコピーすればラク!

型紙はトレーシングペーパーでトレースするのもいいですが、お家にプリンターがあればコピーするのが簡単です。

型紙をフェルトに写して、パーツをカットしていきます。

ふちをかがったり、ボンドで貼り合わせたり、必要なパーツを組み立てていきましょう。

それぞれの個性が出るお人形の表情

お人形は表情が命! 顔を作るのは「難しい!」と感じていた子供の頃を思い出しました。同じように作っても、人それぞれ表情が違ってくる。それがまた個性で面白い点でもありますね。

しっぽになるポンポンも毛糸で作りました。後ろ姿もぬかりなく可愛いのもポイントです。

綿を詰めて、丸く可愛く立体的にしていこう

それぞれのパーツが出来上がったら、縫い合わせて立体にしていきましょう。

綿はまず空気を入れるように細かくふわふわにしてから、竹串で少しずつ詰めていきます。ギュッと隅々まで、思っている以上にたくさん詰めていくのがポイント。可愛らしく「丸み」を意識して詰めていくといいかもしれません。

お人形にチークをプラスして

手持ちのチークでお人形に頬紅をつけましょう。この時にふと思ったのが、そういえば子どもの頃は「お母さん、チーク貸して!」とお願いしていたこと。でも今は自分のチークがあるのでお願いすることはなく、借りられる側になっていることにも年月を感じました。

 

完成!久しぶりに作ったマスコット人形にキュン!

かわいい!

さて、そんなこんなで子どもの頃を思い出しながらお人形の完成です。マスコットとは「人々に幸運をもたらすと考えられている人・動物・もの」のこと。身近に置いて大切にする人形は幸をもたらすものと考えられています。自分で作ることの喜び、完成した時の達成感、そういった感情も込められるので、より一層「かわいい!」という気持ちが芽生えるのですよね。

 

まとめ:少女だった頃を思い出しながら作るマスコット人形。大人になった今だからこそ、また特別な想いが蘇る

針と糸でチクチク縫いながらマスコットを作る。そんなことをしたのは、30年以上ぶりだったかもしれません。子どもの時に夢中になった記憶を思い出しながら、大人になった今、改めて作ってみるというのもとても楽しい時間でした。

極細の毛糸がなく、しっぽのポンポンが書籍の表記より大きくなってしまったのですが…

大きさがあるからこそ、自立するという嬉しい誤算もありました。もちろん書籍の通り作る必要はありません。色を変えてみたり、ビーズやリボンなどでアレンジしたり。自分らしさを取り入れながら自分だけのマスコットを作ることを楽しんでみましょう。

子どもの時を思い出しながら、今度は世代を超えて。お子さんやお孫さんと一緒に作ることを楽しむのもいいかもしれませんね。

 

レディブティックシリーズ『復刻新版 大高輝美のコロコロ人形』(ブティック社・税込1,870円・発売中)ブティック社公式サイト( https://www.boutique-sha.co.jp/27603/ )

 

レディブティックシリーズ『復刻新版 大高輝美のコロコロ人形』(ブティック社・税込1,870円・発売中)ブティック社オンラインショップ( https://boutique-sha.shop/?pid=168815570 )

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櫻よう子

さくら・ようこ◎暮らしとアートのマルチクリエイター。美術大学でデザイン/マーケティングを学び、卒業後は数々の商品開発やレシピ開発に携わる。レシピコンテストグランプリを2度受賞。Webメディアでの執筆・連載多数。調理、アートワーク制作、撮影すべてをこなす。アート講師やマクロビオティックセラピストの資格あり。食や美容、アナログにも関心が高く、自然散策、美術鑑賞が趣味。

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