犬と一緒に暮らしていると、ときどきのシャンプーは欠かせない。ただ意外と大変なのが、シャンプー後にしっかりと乾かすこと。長毛種で、さらにドライヤーの音が苦手だったりすると、ご機嫌を取りつつドライヤーの風を当てるのにも苦労してしまう。そんなときにも便利に使えるペット用ドライヤーや、ドライヤー用アクセサリーを紹介しよう。
犬はドライヤーの音が苦手?
水をかけられ、洗われるのはそれほど嫌いでなくとも、ドライヤーの轟音が苦手な犬は少なくない。こうなると、シャンプー後に乾かすのは大仕事。
全身が濡れた犬をきちんと乾かすには、ただドライヤーの風を当てるだけではとても効率が悪い。被毛を手グシやブラシで起こして整えながら、毛の根元から乾かしていく必要がある。
しかし人間用の一般的なドライヤーは片手で持って使うようになっているので、そもそも、もう一方の手しか空いていない。もし犬がドライヤーを嫌がって身体を動かしたり、風から逃げようとすれば、片手で犬をなだめ抑えつつ、もう一方でドライヤーを正しく使うのはなかなか大変だ。
両手が使えて音も静かなペット向けドライヤー
実はそんな悩みを解決するためにとても有効な、ペット向けのドライヤーというものが各社から発売されている。大きな特徴としては、人間向けに比べて騒音が控えめになっていること。ドライヤーの音を嫌がる犬は多いが、ペット用ドライヤーならそれほど気にしない場合もあるようだ。また温風の温度が低めに設定してあり、犬の身体や皮膚に優しい設計になっている製品も多い。
実際に使うととても有効なのが、手持ちだけでなく、ドライヤーが自立するようになっていること。これにより犬の身体をしっかりとホールドしつつ、両手で被毛をしっかり起こして乾かすことができる。
ただ自立するだけではなく、風向きや角度が調整できる製品も多いので、一部だけに風が当たることにはならず、しっかりと全身が乾かせる。トリミングサロンや動物病院でも角度が調整できるドライヤーを活用し、両手で乾かしている。もちろんペット用ドライヤーは犬だけではなく猫にも使える。犬に比べれば頻度は低くても、たまのシャンプーのたびに苦労していた猫派の家庭にも便利なはずだ。
音を嫌がらないなら人間用のハンズフリードライヤーも便利
便利そうなのはわかるけど、犬をシャンプーする頻度を考えると、ペット専用のドライヤーを買うのはちょっとやりすぎ、と感じるかもしれない。
もし愛犬が一般的なドライヤーの音をそれほど嫌がらないならば、人間向けのスタンド型ドライヤーを使うのも手だ。
音の大きさや風の温度設定はペット専用品とは異なっても、両手が自由に使える、というメリットはこちらでも活かせる。また自分がドライヤーを当てるとき、両手が使えれば便利なのに、と考えていた人が買い替えるにもお勧めだ。
いまのドライヤーが便利に使えるドライヤースタンド
もっと手軽に犬のシャンプードライを行いたいなら、いまのドライヤーがハンズフリーで使えるようになるドライヤースタンドが便利。さまざまな形状のドライヤーをしっかりとホールドし、卓上に自立させたり、机の天板や壁にクリップとして挟み込める。アームは自由に曲がり、角度の調整も可能だ。
価格的にも手頃なので、現在のドライヤーに不満がなく、両手が使えるようにさえなれば、と考えていた人には魅力的だろう。
ちょっとした工夫で、愛犬や愛猫のシャンプーがずっとやりやすくなるドライヤーやアクセサリー。
日常的にシャンプーするなら、検討してみよう。
◆大坪知樹
オーディオやPCといった記事を多く手がけてきたが、ガジェットはもちろん白物家電、クルマ・バイク、模型や玩具、時計に服・靴など基本的にモノが好きな物欲系フリーランスライター。