サバ缶生活スタート前の検査を受けたところ、中性脂肪値がなんと640mg/dlもありました。基準値は150mg/dlだからとんでもない数値ですよ!そして2週間後サバ缶生活を終えて、結果はなんと230mg/dl。3分の1近くに下がりました。僕がどれだけホッとしたか口ではいい表せません。【体験談】内山信二(タレント)
プロフィール
内山信二(うちやま・しんじ)タレント。1981年、東京生まれ。子役時代にバラエティ番組『あっぱれさんま大先生』にレギュラー出演し、人気を博す。その後お笑いタレントとしても活躍。食べることが好きで、100kgの大きな体を生かしてグルメリポーターの仕事にも意気込みを見せる。俳優として、TBS月曜名作劇場『警視庁南平班〜七人の刑事〜』にレギュラー出演中。
中性脂肪値のあまりの高さに大ショック!
僕が2週間の「サバ缶生活」に挑戦したのは、去年の夏のことです。健康をテーマにしたテレビ番組の企画で、仕事として依頼されました。
実はその少し前にも、別の番組の企画でダイエットして、いい結果が出たんです。それで気が抜けて、1~2ヵ月ほど暴飲暴食してしまいました。
そのせいで、腹周りに肉がついて「少し太ったかな」とは感じていました。ところが、それどころじゃなかったんです。
サバ缶生活スタート前の健康状態を調べるため、検査を受けたところ、中性脂肪値が、なんと640mg/dlもありました。基準値は150mg/dlだから、とんでもない数値ですよ!
もともとこんな体形なので、200mg/dlを超えているのはわかっていました。しかも直前に不摂生していたので、内心、「300くらいまで増えちゃってるかな?」と予想していたけれど、600超えは、まさかの想定外。大ショックでしたね。
血圧は、最大が140mmHg、最小が101mmHgと、若干高めでしたが、中性脂肪値に比べれば、なんてことありません(基準値は最大血圧が140mmHg、最小血圧が90mmHg)。
サバ缶生活のルールは簡単で「1日1缶、サバの水煮缶を食べる」だけ。運動も、食事制限もなく、ふだんどおりでいいといわれました。
といっても僕の生活は、明け方近くに寝て、昼ごろに起きる昼夜逆転型。1日1~2食で、毎食ドカ食いです。サバ缶生活を始める前は、特に乱れていたので、顔はむくんで、体は重だるく、疲れやすさを感じていました。この状態が少しでもよくなれば、と期待していました。
ただね、実は僕、実家が魚屋だったんです。
商品のサバ缶が、賞味期限間近になると、夕食に出されるのがお決まりで。これがまた、まずいんですよ。缶詰臭いっていうか、とにかく食えない。
そんなわけで、サバ缶にはいい印象がありませんでした。ところが食べてみたら、今のサバ缶って、うまいんですね!
これならいけると、缶から出したサバに塩とオリーブオイルをかけたり、しょうゆをかけたりして食べていました。でも、味に飽きてきたんです。
それに、サバ缶は、缶汁の中の脂に、健康にいい成分が溶け出してるっていいますよね。それなら汁物にすれば、缶汁ごと食べられると思って、「サバ缶みそ汁」を試してみました。
別記事:「3大みそ汁最強食材レシピ」→
顔のむくみがスッキリ!だるさも疲れも解消!
作り方は簡単。サバ缶の中身を缶汁ごとパカッと鍋に空けたら、水と出汁の素、みそを適当に入れて、煮るだけです。
味は、意外なほどおいしいですよ!サバって「みそ煮」があるくらいだから、みそと合うんですね。けっきょく、サバ缶生活の後半は、サバ缶みそ汁ばかり作っていました。
サバ缶みそ汁を食べるのは、主に朝です。「サバ缶を食べるのが仕事」と思うからなのか、自然と目が覚めて。ふだんは朝、食べないので、朝食をとるとプラスになるんですが、おもしろいことに、昼にはちゃんとおなかがすくんです。
そして2週間後、サバ缶生活を終えて、検査を受けました。気になる中性脂肪値ですが、結果はなんと230mg/dl。サバ缶生活前が、640mg/dlでしたから、3分の1近くに下がりました。僕がどれだけホッとしたか、口ではいい表せません。
血圧は最大が121mmHg、最小が86mmHgに、それぞれ下がりました。これなら胸を張って、正常範囲内といえます。
ちなみに僕の体重は、常に100kg前後。多少の変動は折り込み済みですが、サバ缶生活のおかげで、2~3kgは減ったようです。腹周りに余分についていた肉がなくなり、元の体形に戻ったので、やせたのがわかります。
サバ缶生活の前はむくんでいた顔も、スッキリ。体のだるさや疲れやすさも、みごとに解消しました。
今回のサバ缶生活は、今までの食事を変えたり、減らしたりしてませんから、むしろ「ちょい足し」ですよね。しかも、たった2週間でこれだけの成果が出て、自分でもビックリです。
サバ缶みそ汁は、僕にとって「おいしいクスリ」。毎日ではないけど、まだ続けてますよ!
高脂血症の治療薬になるほど効果に優れる(東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授 小田原雅人)
サバなどの青背魚に豊富に含まれるEPAという不飽和脂肪酸には、中性脂肪を減少させる働きがあります。臨床現場でも高脂血症などの治療薬として応用されているほど、優れた効果を発揮します。
内山さんは、番組の企画で、サバ缶を毎日食べたとのこと。2〜3日に1缶で十分な薬効が得られるので、食べ過ぎに注意しましょう。