4Kテレビは、4Kチューナー非内蔵と内蔵とに分けられる。これから買うなら「内蔵」モデルがおすすめ。また表示パネルは有機ELと液晶に分けられ、液晶はVAタイプとIPSタイプに分けられる。それぞれ視野角による画質への影響で、持ち味が異なる。
4Kテレビには、どういう種類がある?
4Kチューナー内蔵かどうかがポイント
4Kテレビといっても、その内容はさまざまだ。まず4Kチューナー非内蔵と内蔵とに分けられるが、一般的にいわれる4K対応テレビは、4Kチューナーを持たない4Kテレビのことを意味することが多い。
この場合、4K放送を楽しむには単体の4Kチューナーか、4Kチューナー内蔵のBDレコーダーなどを用意する必要がある。
これから買うなら「内蔵」モデル
これから新たにテレビを買うなら、単体で新放送が見られる4Kチューナー内蔵モデルがおすすめだ。ただ、新4K衛星放送はすでに始まっているが、4Kテレビ全体からすると、まだ4Kチューナー内蔵モデルは少数派なので、注意したい。
ビエラ
TH-65GX850
ブラビア
KJ-75Z9F
画質重視なら有機EL!画面サイズをはじめ、選択肢が豊富な液晶
表示パネルは液晶が一般的
表示パネルは液晶が一般的だが、高級機については黒が締まり、視野角による画質への影響がほとんどない自発光のパネル、有機ELを採用するモデルが増えている。
有機ELテレビは総じて高価だが、最近は55V型であれば20万円前後で購入可能なモデルも見受けられる。ただ、原稿執筆時点で4Kチューナー内蔵の有機ELテレビは、東芝とハイセンスのみだ。
液晶のVAタイプとIPSタイプの違いは?
液晶の場合は、さらにVAタイプとIPSタイプに分けられ、それぞれ持ち味が異なる。
VA液晶は正面から見たときのコントラストに優れ、HDR表示との相性もいい。半面、画面を斜めから見ると、コントラスト感、色調が変わりやすく、持ち前の実力が発揮できない。
リビング用のテレビで、いつも正面から見られるとは限らないという場合は、視野角の広いIPS液晶がおすすめだ。
東芝 65X920
実売価格例:51万7470円
●有機EL
画質重視なら、黒が締まり、視野角による画質への影響がほとんどない有機ELテレビがおすすめ。ただ、4Kチューナー内蔵機は少ない。
東芝 55Z720X
実売価格例:20万2910円
●液晶
さまざまな画面サイズの製品が用意され、価格的にも購入しやすい液晶テレビ。4Kチューナー内蔵モデルも多く、8Kテレビも選べる。
※価格は記事作成時のものです。
解説/藤原陽祐(AV評論家)イラスト/中山昭(絵仕事 界屋)