ドローンなどで知られるDJIが初めてリリースする本格的なアクションカメラ「Osmo Action」。前後2つのモニターを搭載し自撮りにも重宝する。電子式映像ブレ補正「ロックステディ」の効きも強力な本機をレビューする。
解説者のプロフィール
大浦タケシ(フォトグラファー)
筆者紹介:宮崎県都城市生まれ。今回の作例ではキックボードの我が子を被写体として撮影したが、一緒に走った私はヘトヘト。
こんなカメラで撮ってみた!
DJI Osmo Action
ライバルと似た外観でアクセサリーも共用できる!
ハウジングなしで11メートル防水、マイナス10℃の耐寒性能を誇る。1/2.3型1200万画素の撮像センサーに、視野角145度と超ワイドな単焦点レンズを搭載。4K60p動画のほか、HDR動画、8倍スローモーション、タイムラプスなど、多彩な撮影が楽しめる。カメラ装着用のアタッチメントは、GoPro用のものが使用できるのも魅力。
●実売価格例:4万4820円
ボディはコンパクトだが、前面にも1.4型の液晶モニターが設けられており、自分撮りのときなどに重宝する。
背面の液晶モニターは、2.25型のタッチ式。コントラスト、輝度とも高く、明るい場所でも見やすい。画面を2本の指でタップ(または側面の「QSボタン」を長押し)すると、前面の液晶モニターに切り替わる。
ドローンなどで知られるDJI。このOsmo Actionは、同社が初めてリリースする本格的なアクションカメラだ。シンプルなデザインのコンパクトなボディは、先行するGoProを強く意識していることは明らか。
実は、本機は背面だけでなく、前面にも液晶モニターを搭載。NDフィルターなどを装着できる円形のレンズ部は簡便なねじ込み式とし、前面のモニターにも撮影映像を映し出せるなど、使い勝手はGoProを上回る。
さらに、ボディ上部のシャッターボタンと電源ボタンに加え、ボディ側面にはクイックスイッチ(QS)ボタンを備え、わかりやすい操作で快適に撮ることができる。
電子式映像ブレ補正「ロックステディ」も強力で、手に持ったまま走るなど、激しい動きでもブレのない安定した撮影が可能。戦略的な販売価格も含め、今後、アクションカメラでGoProと勢力を二分していくのは間違いなさそうだ。
■強力な手ブレ補正で、激しく動いても安定した映像に!
キックボードに乗った子供と一緒に走り、4K30p撮影を行ってみた。手に持ったカメラは、当然激しく動いているが、「ロックステディ」の効きは強力で、安定した動きの映像が得られた。
■視野角145度のレンズでワイドに撮れる
まとめ
本機はDJIにとってアクションカメラ1号機だが、写りも含め、完成度は高い。電子式映像ブレ補正の効きも強力だ。トラブルに対応するアフターサービスが用意されているのも、うれしいところ。
※価格は記事作成時のものです。
Photo & Text/大浦タケシ