幼い子供からお年寄りまで、幅広い世代に人気があるカレーは、シャープの無水調理器「ヘルシオ ホットクック」の得意料理である。大人も子供も満足できるカレーを作るには、ルーの「後入れ」がポイント。何度も繰り返し作っている筆者が、そのコツをまとめた。
【無水カレー】の作り方
ホットクック不動の人気No1レシピ
無水自動調理鍋「ホットクック」で、文句なしの人気No1レシピとなっているのが「無水カレー」だ。
子供用カレーを作る必要がある我が家では、カレールーは「後入れ」が基本。
ルーなしの状態で出来上がった具材を、2つの鍋に移して、大人用と子供用のカレーを作るのだ。
ヘルシオ ホットクック
KN-HW16D-R
公式レシピ【チキンと野菜のカレー】(無水カレー)の材料は次の通り。
- トマト(角切り) 3個(450g)
- 玉ねぎ(みじん切り) 2個(400g)
- セロリ(みじん切り) 1本(100g)
- 鶏手羽元 8本(1本60g)
- にんにく、しょうが(すりおろす) 各適量
- 市販のカレールー 4~5皿分
*2~6人分まで自動でできます。
*鶏手羽元のかわりに、豚角切り肉や牛角切り肉でもできます。
しかし、材料は必ずしもこの通りにする必要はない。筆者が試行錯誤した結果、より手軽に作るためのポイントは、次の通り。
材料のポイント(筆者オリジナル)
- トマトは、トマト缶orトマトジュースでOK
- 玉ねぎは、2通りの切り方を混ぜるのがおすすめ
- セロリは、入れなくてもOK。材料は冷蔵庫にあるものでOK
- ルーは後入れでOK
それでは、各ポイントを確認していこう。
(1)トマトは「トマト缶」or「トマトジュース」でOK
生トマトは値段が高いので、トマト缶(400g)が1缶あれば十分だ。
トマト缶の方が、味が安定して甘みが強い。トマトの果肉は潰れて溶けてしまうため、カットでもホールでも、どちらでも仕上がりに差はない。
生トマトを使うと、仕上がり時に皮が残り、口当たりが気になる人もいるだろうが、トマト缶を使用すれば、その心配もない。
トマト缶よりは割高になるが、トマトジュースを使ってもいい。
筆者は、より自然のトマトの味に近い、無塩ジュースを使用する。
どのトマトでも忘れてはいけないのは、必ず最初に鍋に入れること。公式レシピのつくり方にも「内鍋に材料表の順に全材料を入れ」と記載がある。トマトに鍋からの直接の熱を加えることで、酸味が飛んで味がまろやかになるのだ。
(2)玉ねぎは「2通りの切り方」を混ぜるのがおすすめ
公式レシピには、「みじん切り」とあるが、手間がかからない「くし切り」で十分だ。
それでも、仕上がりの鍋をのぞくと、玉ねぎは溶けてなくなってしまっていることが多い。
見た目を考えると、具材が一つ少なくなった気になるので、筆者は1個はくし切り、もう1個は4等分で鍋に入れる。
そうすると、4等分にした玉ねぎは形が残るため、お皿の中に玉ねぎを見つけることができるのだ。
(3)セロリは入れなくてもOK。材料は冷蔵庫にあるものでOK
セロリがないから作れない…と思う必要はない。
隠し味として「あれば良い」のだろうが、セロリを入れなくても十分に美味しく出来る。
材料も、冷蔵庫にあるものでOK。
例えば、定番の人参。ナスやズッキーニ、パプリカを大きめに切って、夏野菜カレー風にしても良い。しめじやエリンギなどを入れて、きのこたっぷりカレーもおすすめだ。
ただし、ジャガイモは溶けてなくなってしまう可能性が高いため、注意が必要だ。
分量など細かいことは気にする必要はないので、カレールーの箱に書かれている材料で作ることも可能だ。
にんにく、しょうがについても、我が家は子供用も一緒に作るため入れないで作る。
予約調理の場合は、この状態で時間を指定し、予約ボタンを押すと、すぐに食材保存のための一次加熱が始まる
(4)ルーは「後入れ」でOK
大人用と子供用のカレーを分けて作るときは、必ずルーは入れずに調理を開始する。
分ける必要がない場合でも、鍋にカレーの匂いが移る場合があるので、「後入れ」がおすすめだ。
トマトと玉ねぎの旨味がしっかり感じられる美味しいカレーが完成した。3歳の子供も、60代の両親も美味しいと言って、6人分がアッという間になくなってしまった。
筆者は、別鍋に移してからルーを入れるが、子供の分だけ別鍋に入れ、大人用はホットクックの鍋にルーを入れて追加加熱することもできる。
【牛すじカレー】の作り方
無水カレーの次に試して欲しい
無水カレーに挑戦したら、次にぜひ試して欲しいのが「牛すじカレー」。
牛すじ肉は、下処理が必要で、弱火でコトコト2時間ほど茹でてアクを抜く…というレシピが多い。それを考えるだけで、敬遠してしまう食材だ。
しかし、ホットクックなら、面倒な下処理不要。セットしたら、外出することだってできる。
クラウド限定で公開されている公式レシピ【牛すじカレー】の材料は以下の通り。
- 玉ねぎ(くし切り) 2個(400g)
- トマト(角切り) 大2個(400g)
- セロリ(みじん切り) 1本(100g)
- マッシュルーム(4等分に切る) 6個(60g)
- りんご(皮をむいてすりおろす) 1/2個
- にんにく(みじん切り) 1かけ
- しょうが(みじん切り) 1かけ
- 牛すじ肉(ひと口大に切る) 250g
- ブラックチョコレート 2かけ(5g)
- バター 3g
- 市販のカレールー 4~5皿分
*2~6人分まで自動でできます。
前述したとおり、ここでもブラックチョコレート等の細かい材料までそろえなくても美味しく出来る。
牛すじは、煮込むと縮んで小さくなるため、やや大きめのひと口大に切るのがポイント。必要な材料を入れてセットすれば、約65分でやわらかい牛すじカレーの完成だ。
牛すじカレーを作る際は、できれば予約調理で作りたい。
一度100℃まで加熱してから、食材の腐敗を防ぐ温度帯をキープするため、肉にじっくりと熱を通すことができ、より柔らかく美味しく仕上がる。
まとめ
失敗することがない時短カレー
素材の旨みが凝縮した「ホットクック」で作る無水カレーは、何度作っても失敗することがなく美味しい。
今までは、玉ねぎを飴色になるまで炒めるのだけでも20分くらいかけていたが、それをしなくても十分に美味しい「時短カレー」は、共働き夫婦や子育てママの強い味方だ。
ホットクックを上手に活用して、好きな食材を入れたオリジナルカレー作りにチャレンジしてみてはいかがだろうか。
◆小嶋彩葉(フリーライター)
医療系広告代理店の勤務を経て、編集兼ライターとして独立。現在は、子育て・旅行・映画関連記事などを中心に執筆活動を行う。また、2児の母として、育児に奮闘中。