夏といえば水遊び!とくに未就学児や小学校低学年の子供がいる家庭では、夏休みに突入すると同時に水遊びをする機会が増えると思う。ただ水に入ってびしゃびしゃ遊ぶのもいいが、おもちゃを使って遊ぶのも面白い。とくに水遊び専用のおもちゃは、この時期にしか活躍しない「旬」の商品だ。今回は、小学校2年生の男の子がいる記者が選んだ、小さい子供でも楽しめる水遊びおもちゃ10選を紹介する。
水遊びおもちゃの選び方
水遊びおもちゃは、製品を見て面白そうなものを買えばいいのだが、保育園児、幼稚園児、小学生低学年といった、小さい子供を対象に考えると、いくつかの注意点は必要だ。
<チェックポイント>
危険性がないか
水遊びで常に気になるのが安全性。小さい子供が遊んでケガをしないか、溺れたりしないか、には当然ながら気をつかう。
電気(電池)を使うおもちゃでは、回転部分に指をはさんでケガしないかなどを親が確認する必要があるだろう。身体に装着するおもちゃは、プール内(ビニールプールでも)で転んだときに起き上がることを阻害して溺れたりしないかをチェックしておきたい。水鉄砲は水圧が強すぎると、当ったときに小さい子供は泣く可能性もあるので注意したい。
<チェックポイント>
小さい子供でも操作できるか
水遊びをするのは、乳幼児からはじまって、マリンスポーツまで含めれば大人も楽しむもの。小さい子供に与えるおもちゃは、その年齢の子供でも操作できるかが重要である。
水鉄砲のポンプの重さが子供の力で引けるのか、ゼンマイを巻くおもちゃのヒモを引っ張れるのかなど、とくに腕力・握力関係は十分にチェックしたほうがいい。
自分で操作できないおもちゃを与えると、遊ぶごとに「ひっぱってー」とか「水入れてー」と子供に頼まれることになるので、親はかなり面倒見なければならない。
通常、おもちゃには「対象年齢」が表示されているので、これを目安にすればいい。ただし子供の腕力・握力は個人差が大きいので、対象年齢の下限ギリギリだと、自力で遊べない可能性もある。この点は注意したい。
タカラトミー バンチオーバルーン
20秒で35個作れる“現代版”水風船
ZURUという海外メーカーの製品で、日本ではタカラトミーが扱う「水風船」だ。記者世代の水風船は、駄菓子屋で買うアイテムであり、水道の蛇口に被せて一個一個水を注入したものだった。水を入れたあとに風船の口を縛るのが難しく、未就学児道が遊べるアイテムとは言い難いもの。
しかし、現代版水風船は違う。水道の蛇口につけるアタッチメントが付属しており、それを使うと約20秒で一束(35個)の水風船に一度に水が入る。しかも、満水になった風船は自動的にアタッチメントから外れる。風船の口を閉めるリングも最初から取り付け済みなので、ほぼ自動的に大量の水風船が完成するわけだ。
頭からびしょ濡れになって、水風船をぶつけ合うのはサイコーに楽しい。
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キャプテンスタッグ アクアスコープII
水中観察をするためのスコープ(水中メガネ)。両サイドのハンドルを手にもって、底面のグラス部分を水につけて上から覗き込むと、水中の様子を観察できる。水に顔をつけるのを怖がる子供でも、安心して水中観察ができる。本来は海の入り江や川で使うものだが、ビニールプールで使うのもいい。プールにおもちゃを沈めて、それを拾う遊びをしてもいいし、後述するR/Cせんすいかんを観察するのもたのしい。
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シー・シー・ピー ラジオコントロールあかいせんすいかん
ビニールプールやお風呂場で遊べる、ラジオコントロールの潜水艦。ラジオコントロール(R/C)というと、難しいものと思うかもしれないが、この潜水艦は対象年齢3才から。子供でも片手でもてるコントローラーで、前進と左回転を操作できる。本体側面のスクリューを潜航側にセットすると、前進しながら潜航し、前進をやめると自然に浮き上がってくる。左回転ボタンを押せば水上、水中での方向転換も可能。潜水艦本体はもちろん、コントローラーも防水なので、水濡れ故障を心配することなく存分に遊べる。
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シー・シー・ピー ラジオコントロールあかいホバークラフト
「あかいせんすいかん」とおなじメーカーの、ラジオコントロールのホバークラフト。対象年齢は3才以上だが、あかいせんすいかんより、やや幼い子供向き。本体は全長約10センチでホバークラフトの形はしているが、機構的に空気を噴射して浮いているのではなく、地上はタイヤで走り、水上は浮力で浮かんでスクリューで進む。コントローラーでの操作は地上では前進と左方向転換しながらの後退。水中では前進・後退のみで機体側の舵の向きを手動で変えれば旋回しながらの前進・後退ができる。ホバークラフト・コントローラーともに防水なので、安心してあそべる。
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サッシー ペリカン・ボート
サッシー(Sassy)は、アメリカの知育玩具メーカー。トイザらスをはじめとした玩具量販店にもたくさんのサッシー商品が扱われている。そのなかで、これはボートに乗ったペリカンが水上を進むおもちゃ。電池不要で、本体後部のヒモを引っ張ると、ヒモを巻き取りながらボートが水上をスイスイと進む。記者の子供時代からあるタイプのおもちゃで、シンプルながら飽きのこない水遊びおもちゃの王道だ。ただ泳がせて遊ぶだけでなく、泳がせて水鉄砲の的にするといった遊び方も楽しい。
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パイロットインキ 水陸両用ヒコーキ ANA飛行機
筆記具メーカーのパイロットには、幼児向けおもちゃで長い実績をもつグループ企業「パイロットインキ」があり、バストイ(お風呂で遊ぶおもちゃ)にも定評がある。余談だが、同社のお湯につけると色が変わるおもちゃに使われている技術は、改良されて消せるボールペン「フリクションシリーズ」に採用されている。
そのパイロットインキの最新作は、地上でも水上でも遊べるプルパックカー。飛行機の形をしているので「水陸両用ヒコーキ」となる。2~3回後ろに引いて手を離すと、スーっと進む。床でも水上(ビニールプールやお風呂)でも遊べる。デザインはANAの最新機体仕様になっている。
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池田工業社 水ピストルちびっこファイヤーマン
池田工業社は、日本のトップ水鉄砲メーカー。おもちゃ屋やホームセンターで売られている水鉄砲の多くは同社製なので、あなたも意識せずに池田工業社の水鉄砲を所有しているかもしれない。同社の水鉄砲の多くは小学校高学年以上を対象にした圧縮ポンプ式の高出力タイプなのだが、小学校低学年以下を対象にしたほどほどの威力の水鉄砲もある。そのなかで、子供に受けそうなのが、この消火器型水鉄砲だ。水を入れて、上部レバーを上下させて内部の空気を圧縮。ノズル先端のボタンを押すと水流が飛び出す。建物に見立てた段ボールの板を立てて消防士ごっこをするのに最適。
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池田工業社 ワニワニプッシュ
これも池田工業社の水鉄砲。シンプルな押し出しポンプ式で水が出る先端部がワニの顔になっている。レバーを押し込んだ状態で先端を水中に入れ、レバーを引いて水をパイプ内に吸い込み、的を狙ってレバーを押し込むシンプルな仕組み。タンクを外したり、水を注ぎ込む必要がないので、小さい子供でも遊べる。記者の子供も幼稚園のプール遊びで散々お世話になった定番製品。
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ケテン 噴水マット
ビニールプールの一種だが、身体を浸けるほどの深さはなく、輪郭部分から噴水のように水が飛び出るマット。水遊びはしたいがビニールプールは事故が怖いという人は、このマットのほうがいいと思う。これでも数センチの水深はあるので、水遊びおもちゃや水鉄砲の多くはこのマットで遊べる。噴水機構は、水道に接続して水を出しっぱなしにする必要があるが、水道栓の開け量次第で、噴水の高さと使用推量を調整できる。
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イガラシ ミニジンベイザメフロート
公共プールで浮輪的に使うフロート。ここではジンベイザメ型を紹介するが、いまフロートのバリエーションはユニークで豊富だ。このメーカーの生物ものだけでも、カワウソ型、アザラシ型、ペンギン型、カブトムシ型、ウーパールーパー型、マンタ(エイ)型など、面白くかわいいものがたくさんある。他社でもアニメ「ガンダム」の水陸両用モビルスーツ(ロボット)「ズゴック」を模したフロートなど、大人が欲しくなる製品も多い。フロートを選ぶときはサイズが重要。公共プールに持ち込むなら適度に小さいもののほうが取り回しがラク。イガラシのジンベイザメ型フロートは、大きさが3種類あるが、この「ミニジンベイザメ」が一番小さいモデルとなる。
まとめ
安全で子供が勝手に遊ぶおもちゃがいい!
記者が見つけた水遊びおもちゃ10選を紹介したが、水遊びおもちゃはまだまだたくさんある。どんなおもちゃを与えてもいいと思うが、とくに小さい子供には、大人の手を煩わせないで子供だけで操作できる、遊べるおもちゃを与えるのがいい。水遊びをしている間、大人は事故が起こらないように監視することに集中し、子供はおもちゃで遊ぶことで、そこから勝手にいろいろな事を学んでいくのが理想的なスタイルだ。
◆福多利夫(フリーライター)
デジタル家電関連の記事を得意とする、モノ系ホビー系のフリーライター。一般財団法人家電製品協会認定の家電総合アドバイザーでもある。長年にわたり月刊『特選街』の制作に携わり、パソコン関連の著書も多い。小学校2年生の男の子がいるイクメン。