「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏が指導する自然栽培米「ナチュラル朝日」が、健康総合メーカー・富士産業株式会社から発売され、今注目を集めている。「木村式自然栽培」のもと、農薬はもちろん、有機肥料さえも使わずに育てられた「ナチュラル朝日」は、同社が運営する通販サイト「WELLBEST(ウェルベスト)」で購入できる。
木村式自然栽培米とは
有機肥料すら使わない「究極のお米」
木村式自然栽培米とは、自然栽培農家の木村秋則氏が指導する「究極の安心・安全」のお米のこと。
木村氏は、世界で初めて、農薬も肥料も使わずにリンゴ栽培を成功させた「奇跡のリンゴ」の生みの親として知られるが、木村式自然栽培米もリンゴと同様、農薬も化学肥料も、そして有機肥料すら使わない「究極の米」だといえよう。木村氏の直接指導のもと、NPO法人岡山県木村式自然栽培実行委員会が認める岡山県の契約農家が作っている。
木村秋則(きむら・あきのり)
1949年、青森県生まれ。農薬で家族が健康を害したことをきっかけに、10年をかけて無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功。2006年、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場して注目を集める。現在、リンゴ栽培の傍ら、国内外で木村式自然栽培の指導を続けている。
木村秋則さんが選んだ在来品種「朝日」
木村氏が「自然栽培に適したお米」として選んだのが、岡山県で古くから栽培されている品種「朝日」だった。
この「朝日」は、明治41年、京都の農夫・山本新次郎氏が、当時栽培していた品種「日の出」の中に発見したもので、以来、美味しい米の代名詞となってきた。コシヒカリ、ササニシキの祖先にも当たる「朝日」は、品種改良されていない希少な在来品種だ。
私が指導している岡山県のNPO団体(NPO法人岡山県木村式自然栽培実行委員会)では、地元の在来種である「朝日」という品種の米の自然栽培に成功しました。
なぜ在来種がいいのかって?
だって、コシヒカリをはじめ、今ある米のほとんどは、糖質の多いもち米を交配したものだもの。だからよ、糖尿病になりやすい日本人は、特に毎日食べる米を吟味しないといけないんじゃないかな。私は2年前のがん手術で、胃の3分の2を取りました。
今は治ったんだけど、私は毎日、自分の体に話しかけてるの。
「もう少し生きさせてくれ」って。
「農薬や肥料をできる限り使わない栽培法が世界に広まる日まで」って。木村秋則さん
木村式自然栽培米「ナチュラル朝日」の特徴
「最初は無理だと思ってた」
岡山県内で栽培された朝日米のみ、正式な朝日米として称して流通できる。他県で生産された朝日米は、米穀検査を受けることができず、朝日米を名乗ることができない。
「ナチュラル朝日」は、岡山県内JAの米穀検査を経て、JAS法による表示証明と、NPO法人岡山県木村式自然栽培実行委員会の認証を同時取得している。
このように、厳正な検査を経て、はじめて「ナチュラル朝日」を名乗ることができるが、木村式自然栽培米生産者代表の山田徳三郎さんは、こう振り返る。
農薬はまだしも、肥料も使わずに米を栽培するなんて、最初は無理だと思っていました。
でも、木村秋則さんの指導を受けるうちに、肥料をやりすぎると、かえって病気に弱くなることがわかりました。
自然栽培のお米は根がしっかり張ってミネラルが行き渡るので、とても美味しいんです。
精米に玄米を2割ほど加えて炊くのもお勧めですよ。山田徳三郎さん
「もちもち」ではなく「ふっくら」
「ナチュラル朝日」に使われる朝日米は、もち米系と交配がされていない、数少ない品種だ。
したがって、「もちもちとした食感」よりも「ふっくらと粘りがある食感」が特徴だといえる。
粒が大きく、しっかりとした歯ごたえで、コメ本来の旨味が感じられる。
また、冷めても美味しいことから、寿司や弁当にぴったりで、有名寿司職人や高級料亭の料理人が指名する逸品としても知られている。
「オーガニック」と「自然栽培」の違い
「自然栽培」は「オーガニック」と誤解されることが多いが、農薬や化学肥料はもちろん、有機肥料さえも使わないのが自然栽培の特徴。
「ナチュラル朝日」の購入方法
購入に関する問い合わせ先
通信販売サイト「WELLBEST(ウェルベスト)」
フリーコール ☎ 0120-430-114(受付時間:9時~23時)
地球にも人にも優しい「ナチュラル朝日」
一般に、美味しい米を作るには「肥料を与えること」と思われがちだ。
しかし、多すぎる肥料は稲を栄養過剰状態になり弱い稲が育ち、かえって農薬が必要となるといった悪循環を生むことになる。
さらに、肥料の70%はガス化する。それが、地球温暖化の原因の一つとなっているとも言われている。
したがって、木村式自然栽培米「ナチュラル朝日」は、地球にも人にも優しいお米だといえる。