2018年に創立された東京電力ベンチャーズ(株)。その名の通り、ベンチャービジネスに挑戦する会社です。その東京電力ベンチャーズが、Googleの技術を利用して、あるサービスを始めました。それは、太陽光発電がより身近に感じられるウェブサイト「Suncle」(サンクル)です。

太陽光発電は普及しているのか?

福島原発が大事故を起こした後、2012〜2013年の頃、いろいろなところに小規模な太陽光発電所が設置されました。
と書いては見たモノの、原発のような設備は不要。太陽光パネルと管理システムがあればイイモノですから、休耕田、変形した宅地など、あれれと思うようなところに作られました。

売電ができる様になったこと。
買い取り価格が、それなりに高かったことが理由です。

しかし、今はちょっと違いますね。
自宅の屋根上で発電。自分が使うモノを全部賄い、その上で余った電気を売電するというスタイルに変わりつつあります。

家を新築する場合、この事を考慮する人も増えており、現在、年間40万件ある内の、25%に太陽光パネルが取り付けられています。
新築だと、屋根を新たに設計しますので、太陽光発電に有利な設置をすることができます。つまりお得感がでます。

しかし、太陽光パネルが設置されている家は、全体の8%にしか過ぎません。
要するに、既設住宅への太陽光パネル設置が遅れているわけです。

既設住宅への福音。GoogleのSuncle(サンクル)システム

ところで、日本の住宅と海外の住宅の大きな差をご存じでしょうか?
それは、日本は既設住宅の価値が、とても速く目減りするということです。
建物に数千万円かけても、あっと言う間に値が下がります。
いろいろ工夫した家でもダメですし、リフォームでも余り価値は上がりません。これは法律の問題です。

このため、日本では中古住宅の売買が余り盛んではありません。
逆に、海外は古い家でも、それなりの価値を持ちます。海外は、家は中古でも価値あるモノですし、当然リフォームも盛んです。

屋根上の太陽光発電システムなどは、家の価値を高めるモノなのですが、日本既設住宅への展開が遅れているのは、そんな背景もあります。

それともう一つ。
太陽光発電システムを付けた時、収支はどの位なのが、分かりにくいのです。
新築は、屋根の設計は今からですが、既設住宅は終了しています。
屋根の上にシステムを乗っけることはできても、屋根全体を作り直すことはしません。こちらの事情は海外も一緒です。

そこに名乗りを上げたのは、Googleです。
皆さんも、Google Maps、一度くらいは使ったことがあると思います。
便利な、GPSと組み合わされた地図アプリです。
このアプリ、一般的な地図(デフォルト)以外に、3Dっぱい「地形」、そして「航空写真」で描写することができます。

Googleは全世界の家屋の屋根形状の写真を持っていることになります。
そして、写真は日中に撮影します。つまり、どの様に日が当たっているのかが分かります。
日時も分かりますので、太陽の位置も特定できます。そして、この情報に、実際のデーターをくっ付け、それを貯めてビッグデータ化します。

このシステム、住所をインプットすると、その住所にある建物の「発電量」が算出できることになります。

画像: suncle.jp
suncle.jp

Googleは、このサービスを、米、独、英、仏の4ヶ国で展開しています。
そして今回、それに眼を付けたのが東電ベンチャーズと言うわけです。

日本の場合は、Googleのこの技術を使い、東電ベンチャーズのサイトで展開することになります。

東電ベンチャーズのビジネスモデル

ここまで話では、東電ベンチャーズは儲かる要素はありません。
ビジネスモデルは、どうなっているのでしょうか?

先程、発電量が予測できるといいましたが、機能はそれだけではありません。
自分が設定した条件で収支シミュレーションができます。これが、ユーザーメリット。

そして、そのエリアで有力な3つの工務店を紹介してくれます。
東電ベンチャーズは、これら工務店から紹介料をもらうのです。ユーザーと工務店の接点は、そんなに多くありません。同じエリア内にありながら、認知もされないことも多いです。それは、規模を問いません。工務店から言うと、意味のある投資と言えます。

画像: Suncleのトップページ。住所を入力すると、背景にその場所の日照状態が示される。(黄色:日向、濃い橙色:日陰)。大まかに言うと、太陽光発電は、頭10年で設備償却、後の10年で利を出す仕組み。このため、20年サイクルにあることが多い。

Suncleのトップページ。住所を入力すると、背景にその場所の日照状態が示される。(黄色:日向、濃い橙色:日陰)。大まかに言うと、太陽光発電は、頭10年で設備償却、後の10年で利を出す仕組み。このため、20年サイクルにあることが多い。

エネルギーは老後を豊かに暮らすための大きなツール

私は、昨今のエネルギー構成は理解できません。
どう考えても、おかしいですよね。暴走するリスクは福島原発で実証されましたし、第一、原子力は国家的暴力、つまり戦争に使われています。

自分たちの先の世代を考えるとき、太陽光発電は不可欠で、もっと積極的に利用すべき事なのです。記者会見で、東電ベンチャーズは明言しませんでしたが、東電、政府はあるレベル以上普及しなければいけないと考えているはずです。

とりあえず、猛暑の日本。
屋根の上に太陽光パネルを載せると言うことは、エアコンをフルに使ってもタダというだけでなく、屋根自体も多少熱くなりにくいので、エアコンの効きもよくなるはずです。

また今後、老後が長くなるわけですが、年金暮らしの前に、リフォームして太陽光発電を付けると、電気代の心配はいらなくなりますので、少しですが、心豊かにもなれると思います。

リフォームを考えている人は、是非、Suncleにアクセス。エネルギーに関して考えて見てください。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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