私のクリニックでは慢性的な肌荒れや、不調、自律神経の乱れ、アレルギー、アトピー性皮膚炎などを抱える人に、〝第二の脳〟とも呼ばれる腸を根本から改善し、健やかな肌を取り戻すことを目的とした「腸質スキンケアプログラム」をお勧めしています。【解説】山崎まいこ(まいこホリスティックスキンクリニック院長)

解説者のプロフィール

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山崎まいこ(やまざき・まいこ)
まいこホリスティックスキンクリニック院長。滋賀医科大学卒業。大阪市立大学医学部附属病院形成外科、大阪市内の皮膚科常勤医師、美容皮膚科院長を経て、2017年、東京・代官山にクリニックを開院。著書に『美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)がある。
まいこホリスティックスキンクリニック

腸を根本から改善し健やかな肌になる腸もみ

 私は、心身ともに健やかに美しく生きていくための「ホリスティック医療」を追求しています。
「ホリスティック」とは、全体的な、包括的な、という意味で、一部分ではなく、「全体を見る」という考え方を指します。

私はこれまでに、一般皮膚科、美容皮膚科の診療を通して、痛感したことがあります。それは、アトピー性皮膚炎やニキビ、湿疹などの症状に対し、塗り薬を処方するだけでは、症状のコントロールはできても、なかなか「治る」という段階にまで達しないということです。

根本的に治すには、外側からだけでなく、内側からのケアが欠かせません。そのために、あらゆる側面からアプローチするホリスティック医療を行っているのです。

その中で、まずを整えれば、肌と心は健やかに保たれると考えています。

そして、私のクリニックでは、〝第二の脳〟とも呼ばれる腸を根本から改善し、健やかな肌を取り戻すことを目的とした「腸質スキンケアプログラム」を、慢性的な肌荒れや、不調、自律神経の乱れ、アレルギー、アトピー性皮膚炎などを抱えている、腸内環境を整えたい人にお勧めしています。

このプログラムの中に、真野わか先生から教わった、小腸と大腸を中心にマッサージする「腸もみ」を取り入れました。知識と資格を有する看護師が、患者さんの腸のコンディションに合わせて、腸もみの施術を行ったり、セルフケアの手法をお伝えしたりしています。

腸もみをした患者さんからは、「お通じがスムーズになった」「寝つきがよくなり、深く眠れるようになった」「体温が上がった」「肌がキレイになった」といったさまざまな声をいただいています。

私が治療に腸もみを取り入れたのは、患者さんが手軽にできる「腸にいいこと」の選択肢をたくさん増やしたいと思ったから。

自分でできるセルフケアの一つとして、腸もみには、ピンとくるものがありました。そこで、真野先生をクリニックに招いて、腸もみの指導をお願いしたのです。

腸内環境が整うと血液の質もよくなる

患者さんに、「腸って、そんなに大事なんですか?」「腸と肌って、つながりがあるんですか?」と聞かれることがあります。

多くの患者さんたちは、肌のためにビタミン類を取ったり、食事に気を配ったりしていると言います。では、その栄養素は、どのようにして肌に届いているのかというと、血流によって、届けられているのです。

そして、その血液に栄養素がきちんと届くか否かは、腸内環境の善し悪しにかかっています。

もし、腸の粘膜の細胞に炎症が起きていたら、正常に栄養素を吸収することができないし、腸内の有害物質によって、吸収を阻害されてしまうのです。

さらに、血液の質がよくないと、肌の老廃物や毒素も、なかなか排出することができません。美肌のカギは、良質な血液にあるのです。

血液の質をよくするには、腸内環境を整えることが大事です。

このように、血液を介して、腸と肌は密接につながっています。いつも念入りにスキンケアをしていても、肌の調子がいっこうによくならない人は、いま一度、腸内環境を見直して、整えてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、腸は、幸せホルモンと呼ばれる、脳の神経伝達物質「セロトニン」の約8割を作り出しています。腸内環境が悪化し、セロトニンの分泌が減ってしまうと、気分が落ち込んだり、うつになりやすくなったりします。

また、腸は自律神経とも深いかかわりがあり、自律神経のリラックスへと導く副交感神経と、腸のぜん動運動は連動しているのです。腸は心とも、深くつながっており、切っても切り離せない関係と言えます。

ホリスティック医療の観点から言うと、いわゆる医師が提供する医療だけでなく、腸もみのようなセラピーを柔軟に取り入れていくことが大事です。

腸の状態が悪い人や、腸が整いにくい人は、そもそも、腸の動きがあまりよくありません。また、腸に届く血流も悪かったり、自律神経の交感神経が優位で、心身の緊張状態が続いていることも多いです。

もう一つ、肌に触れることで、愛情ホルモンの「オキシトシン」が出て、ストレスホルモンの「コルチゾール」が低下するというデータもあります。腸をもむことで、リラックス効果も得られるのです。

ポッコリおなかやさまざまな不調も撃退

腸をもむことによって、腸を動かし、温め、血流を促進することで、自律神経が整います。また、心身がリラックスするので、ストレスや緊張も手放せるのです。

腸の働きがよくなれば、便秘や下痢、ガス腹などの腸の不調も改善できます。

血液の質や血流もよくなるので、骨盤内の冷えや生理痛、生理不順、子宮内膜症も改善します。アトピー性皮膚炎や、アレルギーの諸症状の緩和にもつながるでしょう。

腸の消化吸収力も上がるので、消化不良や、それに伴うガス腹も改善。肌の調子がよくなり、吹き出物などの肌トラブルも解消します。

腸内環境がよくなると、新陳代謝が活発になり、内臓脂肪がつきにくくなります。結果的にポッコリおなかの解消にも役立つことでしょう。

ご自分で腸をもむ習慣を身につけると、それに促されるように血液の質や血流がよくなり、腸内環境が整い、自律神経のバランスもよくなってきます。腸もみで、健康で美しい体を手に入れてください。

画像: 腸をもむと血液の質や血流がよくなる

腸をもむと血液の質や血流がよくなる

【 腸もみで期待される健康効果 】
便秘、ガス腹、骨盤内の冷えや生理痛、生理不順、子宮内膜症、アトピー性皮膚炎、アレルギーの諸症状、消化不良、肌トラブル、ポッコリおなかの改善、自律神経のバランスの改善、ストレスの緩和

画像: この記事は『ゆほびか』2019年10月号に掲載されています。

この記事は『ゆほびか』2019年10月号に掲載されています。

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