今、調理家電のホットな戦いは「レシピ」です。それは、家電の機能が「ほぼ横並び」になったことを意味します。もう差別化ポイントがないため、主婦の困っている「今晩のレシピ(メニュー)決め」をサポート、愛用してもらおうと言うわけです。有利そうなのは「IoT」を使った「レシピ検索」。ネットには、無限と言ってイイほどの情報がありますが、調理家電は小型のためIoT化されていないものも多数あります。こちらが頑張るのは、付属の「レシピ本」。最近提案され始めたのが「一週間メニュー」。今回は、このレシピサービス、それぞれの長所と短所を、比べてみました。
レシピ検索の長所短所
ネットによるレシピ検索は、誰もがしたことがあると思います。
ある食材だけ残ってしまい、それが不得意な食材なら、皆さんまず、スマホ片手にレシピ検索されると思います。
ネット上でレシピの殿堂というと「クックパッド」。
必ず一度は使ったことがあると思います。しかし、今、「クックパッド離れ」ということもささやかされています。
理由は簡単です。レシピが多過ぎて、選びきれないのです。
日本人は「選ぶ」のがスゴく好きです。
コンビ二、キヨスクなど狭い店舗でも、必ず同じカテゴリーの商品を数種類並べます。
逆に、選ぶことができないと、その店はかなりキツいです。
例えば、ラーメンで有名になったとします。
1種類だと効率も良いですし、閉店後のメニュー開発もできます。
初めは話題になるので、人も来てくれますが、段々それが通用しなくなります。
理由は簡単。
他のメニューがないからです。
ヨドバシ、ビックなどの量販店も同様の理由で、店舗が許す限り、ガンガン置きます。
これが集客力につながっています。
では、レシピが一杯ある「クックパッド」は、どうでしょうか。
玉石混合ですが、とにかくあります。
スゴい数。
茄子があるからと検索しようモノなら、凄まじい数が出てきます。
ハッキリ言って、レシピを検討して選ぶことなど無理な量です。
このため、多くの人は、タイトル頼みで選択しているのではないでしょうか?
「タイトルが面白い=味が良い」わけではありませんので、合わない率が高くなります。
そう、ホットクック離れというのは、レシピが選べないために、行ってもダメと感じた人が起こしていることなのです。
IoTは、シャープ、日立が力を入れています。
それぞれホットクックKN-HW24E / 16E、ヘルシーシェフMRO-W10Xで成果を実感することができます。が、まだ入れ始めた段階ですから、レシピもそんなに多くはありません。このため、まだこのような状態に陥っていませんが、そうなる可能性はあります。
ま、こここそ、ユーザーの好みを学ばせたAIの出番なのですが、味の数値化は大変な上、西洋人は四味、中国人は五味、日本人は六味と言われる様に、文化、伝統によっても大きく異なります。
その上、年齢によっても嗜好は変化します。
鯛の刺身にしても、熟成させ、旨みを増した味のよい刺身は「ペチャンクチャン」という歯触り。
新鮮な「コリコリ」感には絶対に勝てません。
たぶん、年齢を経るにつれ、食感から味へと移行すると思いますが、このようなことも考慮に入れなければなりません。
この様なAIが実用化されるのは、まだまだ先のことだと思われます。
一週間メニューの長所と短所
最近、主婦の一番の悩みは、食事メニューだと言います。
大人と子どもで食に差がある上、共働きの場合、土日に買いだめ、下ごしらえする必要がありますから、本当に大変です。
実際、一週間メニューを作って見ると、その労力は、実に大変です。
どの食材、どの調味料が、どの位使われるのか、レシピ毎分かっていないと、買い損ねが出ます。
私も数回挑戦して、つど挫折を味わっています。
私の場合は、店の安売りにひきづられてメニューを変えてしまうからなのですが・・・。
この難題の一週間メニューが、付属のレシピ本に掲載される様になりました。
私が知っているのは、電気圧力鍋。
電気圧力鍋は、焼きにも使える最強の調理家電ですから、対応メニューが豊富なことがあります。
材料、調味料ともに総計で出されていますので、買いそびれはありません。
特にキレイでいいなぁと思ったのは、ティファールのクックフォーミー エクスプレス(210レシピ内蔵)のレシピですね。
現在、雑誌「ESSE」と提携して、レシピに力を入れていますが、レシピ本には、春、夏、秋、冬と都合4種類の一週間メニューが載っています。
夕食のみ2品づつ。
海外から、日本の食はエンターテイメントと、言われますが、実際その通り。
眼で食べる日本人には重要です。
しかも、これ電気圧力鍋で作れるレシピですから、調理も早いです。かなりの力作です。
また、ショップジャパンのクッキングプロもなかなかよく出来ています。
ですが、気になったこともあります。
多くの場合、まとめ買いした場合は、作り置き、下ごしらえをその日の内に済ませてしまいます。
これをしておく、おかないで、手数が大幅に違って来ます。
しかし、そのあたりは書かれていません。そこはあくまでも、自分のやり方と言うわけです。
調理家電のレシピだとやり過ぎということになるのでしょうが、まだ便利にできる余地はあると思います。
作り置きの応用料理に対して、力を入れているメーカーもあります。
ショップジャパンの電気圧力鍋クッキングプロの別売レシピ本(多くの場合は付属して販売されます)は、作り置きを意識して編集されています。月〜金の一週間メニューも掲載されています。
【サイズ】:(約)285×273×295mm/【重量】:約3.6kg
【容量】:満水容量3.2L、調理容量2.4L
【こんな方におすすめ! 】・材料を入れてボタンを押すだけなので、家事・育児で忙しいワーママも時短で調理ができます。・火を使わないからご年配の方・小さなお子様がいるご家庭も安心・安全です。・炊飯はもちろん、1台6役なので炊飯器を買い替えたい方は、家電を買い替えるよりお金の節約に。
【1台6役の電気圧力鍋】プレッシャーキングプロは「圧力調理」はもちろん、これ一台で「蒸し調理」「炊飯」「煮込み」「無水調理」「…
まとめ
皆の頭痛のネタ「レシピ決め」ですが、現在、単独検索のIoT、一週間メニューのレシピ本で進んでいるようです。
販売するのは調理家電ですが、差を付けるなら、レシピというのが今の状況。今後何処まで進化するか、楽しみです。