最近のシェーバーは、「深剃り」と「肌に優しい」この相反する2つの課題を同時に叶えるべく開発に力を入れています。新製品を使ってみると「素晴らしい解答をしている」と私は感じます。それにも関わらず、出血や、肌荒れを起こす人がいるはなぜでしょうか。それは「シェービングでやってはいけない行動」をしているからです。

なぜ人は間違ったシェービングをしてしまうのか

10月15日に、P&Gが出した新製品のカミソリ「ジレット スキンガード」はジレット史上最も優しいというのが売りで、刃の間に「スキンガードコーム」が搭載されています。使い心地もよく、発表会場では、脳波計でα波測定、実際に脳が心地よさを感じていることがアピールされました。

画像: 刃の間に「スキンガードコーム」が搭載「ジレット スキンガード」 gillette.jp

刃の間に「スキンガードコーム」が搭載「ジレット スキンガード」

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私も、いいシェーバー(電気カミソリ)だと、気持ち良さがあるので、それをレポートさせてもらったりしています。今ドキのシェーバーは、大命題である「肌にやさしいこと」「深剃りができる」という相反する課題に対し、かなり素晴らしい解答を出していることは事実です。

しかし、それでも肌を傷める人は後を絶ちません。それはあることをしているからです。自分のシェーバーと、より良い関係を築くために、ちょっとレポートさせてください。

肌を傷つける原因は?

シェーバーは、網刃(外刃)の中にヒゲを誘い込み、内刃で切るのが基本です。一口にヒゲ剃りといいますが、剃るべきヒゲは大きく3種類に分かれます。

1つめは、普通のヒゲです。肌からまっすぐはえているヒゲです。とても剃りやすいヒゲです。
2つめは、くせヒゲです。多いのは、あご下ですね。ここはかなり寝た感じではえます。これが捕らえにくい。
3つめは、長いヒゲです。これも網刃の中に上手く入りません。要するに、剃りにくいヒゲを、人は必ず持っているわけです。

画像: 肌を傷つける原因は?

では、シェーバーは、これに対し、どのようにアプリーチしているのかというと、一番分かりやすいのは長いヒゲですね。シェーバーの後ろ側に付いている「きわぞり刃(メーカー毎名前が異なります)」が、これに対する回答です。このきわ剃り刃は、小型のバリカンです。散髪でもハサミで丁寧に刈る前にバリカンで形を整えますよね。それと同じで、長すぎるヒゲは、予めこのきわぞり刃で短くしてくださいと言うわけです。

また、くせヒゲの方も、起こして剃ればいいわけで、それ専用の刃を設けたりします。最高級シェーバーの1つに5枚刃シェーバーがありますが、これは同じ刃が5つあるのではなく、いろいろな形状の刃の集合体なのです。多枚刃の方が、いいというのはここから来ています。

しかし、くせっ毛が剃れていないとことが分かるとユーザーの中には、「刃を押しつけてしまう」人がいます。やっている人、やっていた人、いろいろだと思いますが、この動きは、シェーバーにとってイイ動きではないのです。

とは言うモノの、切れない包丁で切るときは、刃に力を加え押しつけますからね。人としては、ある意味ナチュラルな動作なのかも知れません。

シェーバーは「軽くあてる」が基本

今のシェーバーはヘッドが大きくなりました。昔、1枚刃だったのが、今5枚刃ですから、当然ヘッドも大きくなります。要するに肌に触れる面積を極力大きくしているのです。例えば、500gの力で押したとき、1枚刃の接触面積を1とし、5枚刃の接触面積を5とします。

当然、肌に押しつけられる力が異なります。1枚刃が耐面積当たり500gとしたら、5倍の面積をもっと100gになります。要するに肌への当たりが柔らかいのです。

肌は触れるとかならず表面が傷みます。その位、表皮は繊細だそうです。このために考えだされたのが、接触面積の拡大です。そうすると、外刃から、めり込む肌は少なくなります。当然、肌の傷みも少なくなると言うわけです。

ところが、切れないからと言って押しつけると肌は、外刃にめり込みます。悪くすると内刃に当たる可能性もあります。接触だけで傷む肌ですから、切れます。全く肌にやさしくありません。

シェーバーは軽く当てるのが基本なのです。しかし、剃りにくい毛があるとどうしてもNGシェービングを行いがち…。

高級シェーバーは「肌」をこう守る!

それに対しメーカーサイドも手をこまねいているわけではありません。少しでも肌を守ろうとしています。

例えば、パナソニックのラムダッシュ 5枚刃には、「スムースローラー」が、装備されています。これは肌への摩擦を2/3に抑える働きをします。これもある意味、肌ガードです。しかし、極端に押しつけられたら、なすすべなしです。

画像: リニアシェーバーラムダッシュ5枚刃には「スムースローラー」が搭載

リニアシェーバーラムダッシュ5枚刃には「スムースローラー」が搭載

このため、ユーザーの自覚を促そうとするメーカーもあります。フィリップスの7000シリーズなどは、その例です。スマホで、自分の肌に合ったモーターの動きに設定ができ、最適な動かし方をしているかが点数で分かります。

この様に、ハード的、ソフト的に、アプローチしているわけです。つまり、肌を守るためには、シェーバー側に頼るだけでなく、ユーザーサイドからのアプローチも重要なのです。

画像: 皮膚科医との共同開発で生まれたフィリップス7000シリーズ。 肌の問題に応じたアドバイスを受けられる。 www.philips.co.jp

皮膚科医との共同開発で生まれたフィリップス7000シリーズ。
肌の問題に応じたアドバイスを受けられる。

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まとめ

今のシェーバーは、どのメーカーをとって見ても、昔より高次元で「肌にやさしい」「深剃りができる」を成り立たせています。この時、ユーザーに要求されるのは「軽く当てる」ことです。しかし、気付かない内に、押しつけて剃る人はかなり多いそうです。

肌は極めて傷つきやすいモノ。いかに肌に優しいシェーバーであっても、使う人の心がけも大切だということがお分かりいただけたでしょうか。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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