「顔は骨格の問題だから変えられない……」とあきらめていたのですが、そんなことはありませんでした。頭や顔をほぐすことで、顔だって小さくなるのです。また、血行がよくなり、栄養が行き渡るようになったことで、元気できれいな髪が生えてくるようになったのです。【解説】千波(美容家)
解説者のプロフィール
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千波(ちなみ)
美容誌などで活躍中の美容家・ダイエットメンタルコーチ。約12万人のフォロワーがいる大人気インスタグラマー。「人と比べない、なりたい自分」になってもらうため、インスタグラムでの動画配信のほか、レッスンやオンラインサロンを開いている。
インスタグラムはこちら→chinami19880612
目が大きくなった!薄毛も治った!
「小顔になった」「目が大きくなった」「リフトアップした」「顔のむくみがとれた」「顔が10歳若返ったと知人から言われた」──これらは、私が主宰した講座で「魔法の頭ほぐし」をお伝えした際、感想として多く挙がる声です。
ほかにも、「肩こりや頭痛が楽になった」「目の疲れがなくなった」「頭痛の回数が減った」といった声もよく聞かれます。
私は、美容法やダイエット法の講座を開いたりもしていますが、メインの活動はインスタグラム(写真や動画を無料で投稿できるSNS)を通じ、誰もがきれいになれる美容法を発信することです。自分自身で試して効果のあった方法を厳選し、日々、多くのかたに伝えています。
そもそも私は、今でこそ「小顔だね」と言われますが、昔は下ぶくれで、ほうれい線もくっきり入った丸顔でした。人生でもっともダイエットに成功したときでも、どうしても顔だけはやせられません。
「顔は骨格の問題だから変えられない……」とあきらめていたのですが、実は、そんなことはありませんでした。頭や顔をほぐすことで、顔だって小さくなるのです。
また、魔法の頭ほぐしは髪にもよい影響を与えます。
頭の血流やリンパの流れが悪いと、髪にじゅうぶんな栄養が行き渡りにくくなります。すると、髪の状態が悪くなり、髪がパサパサしたり、うねった髪が生えてきたりします。
私は以前、無理なダイエットが原因で髪が抜けてしまい、薄毛に悩んでいました。病院に通ったり、髪にいい商品があると聞けば試したりしましたが、効果は出ませんでした。
ですが、頭ほぐしで血行がよくなり、栄養が行き渡るようになったことで、元気できれいな髪が生えてくるようになったのです。
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顔が小さくなると見た目も若返る!
サロンのヘッドスパで小顔効果を実感
どうして頭をほぐすことで、小顔になるのでしょうか。そんな疑問をお持ちの人もいるでしょう。当たり前ですが、顔も頭の一部です。小顔になりたければ、顔だけほぐしてはダメで、頭もほぐすといいのです。
ここで、下の図をご覧ください。顔の筋肉が頭につながっていることがわかるでしょう。顔の皮膚も頭皮とつながっているため、頭の筋肉と頭皮が硬いと、弾力が衰え、顔のたるみやシワの原因にもなります。
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グレー部分が筋肉。顔と頭の筋肉がつながっていることがわかる
また、頭の骨にも注目してください。顔の骨と頭蓋骨は、「縫合」というギザギザした部分でパズルのように組み合わさってできています。
その縫合には若干の隙間があり、開いたり閉じたりする余裕があるのですが、ここに老廃物が詰まったり、筋肉が固まって開いた状態になると、頭が大きくなってしまい、結果、顔も大きく見えるのです。
私が、魔法の頭ほぐしに小顔効果があると最初に実感したのは、サロンで受けたヘッドスパにあります。驚くほど目の位置が上がり、顔のラインがスッキリしたのです。
それ以来、私の小顔になるメソッドに、魔法の頭ほぐしを入れるようになりました。
魔法の頭ほぐしの詳しいやり方は下項で紹介しますが、頭皮そのものを動かすイメージで、イタ気持ちいいと感じるくらいの力で行うといいでしょう。
耳の周り、頭頂部、後頭部とまんべんなく行い、特に痛いと感じるところは時間をかけてほぐします。
行うタイミングは、基本的に1日のうち、いつ行っても、何度行っても問題ありません。リフレッシュしたいとき、疲れたときなど、お好きなタイミングで行ってください。
5分程度行えば、かなり頭が柔らかくなり、目が開きやすくなったり、ほうれい線が薄くなったりしていることが実感できるでしょう。
1日5分「魔法の頭ほぐし」のやり方
頭ほぐしは続けることが大事!するタイミングは、リフレッシュしたいとき、疲れたときなど、好きなタイミングでOKです。イタ気持ちいいと感じるくらいの力加減で行いましょう。
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千波先生がインスタグラムで、頭ほぐしを配信している様子
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【 ポイント1 】
両手を軽く握るように、親指以外の指を曲げる
(1) 頭の横
耳を包み込むように、頭の両サイドに【ポイント1】の手を当てる
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第一関節を押し当てるようにして、耳の裏側から頭頂にかけて、頭の両サイドをもみほぐす。下から上へとまんべんなく、30秒から1分ほど行う
(2) 頭の後ろ
【ポイント1】の手で、頭の後ろ部分から頭頂部に向かってもみあげていく
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両手の第一関節を押し当てるようにして、下から上に向かって、頭の後ろをまんべんなく、30秒もみほぐす
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頭の後ろをほぐす場合、寝ころんでやってもよい
(3) 頭頂
【ポイント1】の手で、頭の後ろ部分から頭頂部に向かってもみあげていく
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両手の第一関節を押し当てるようにして、頭頂部をまんべんなく、30秒程度もみほぐす
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【 ポイント2 】
ボールをつかむようなイメージで、両手の指を軽く曲げる
頭全体
【ポイント2】の手のまま、耳を覆い隠すように頭に置く
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頭頂部に向かい、頭皮を引っ張り上げるようなイメージで30秒、頭皮を動かす。手の位置は頭の前、頭頂部、頭の後ろなどに置く位置を変え、各30秒、頭全体をまんべんなく行う
ストレスや悩みも自然と解けていく
頭ほぐしでたいせつなのは、肩の力を抜き、リラックスして行うことです。
頭皮にアルガンオイル(浸透力が優れている、ほぼ無臭の化粧油)など、好きなオイルをつけて行ってもいいでしょう。血行がよくなっているバスタイムに行うこともお勧めです。
私は朝、起き上がる前に頭ほぐしを行っています。朝に行うと、寝ぼけた頭もスッキリして、気持ちよく起きられます。
夜行うときは、体が温まっているお風呂の中や、ベッドに寝ころんで行うのがお勧めです。寝ころんで行う際は、頭ほぐしをしながら寝落ちしてしまってもいい、もう寝るだけ!という状態にしておくとよいでしょう。
この時代、ストレスや悩みを抱えたかたが、私の思う以上に本当に大勢いらっしゃいます。講座ではそうしたストレスや悩みを口にするかたは多いのですが、私は私の美容メソッドを通じて、少しでも今を生きる幸せを感じていただきたいと考えています。
ぜひ魔法の頭ほぐしを行い、忙しい毎日で疲れた自分を、そっといたわりましょう。自分をたいせつにすることが、日々を元気で健康に過ごす第一歩になります。
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この記事は『ゆほびか』2019年11月号に掲載されています。