現在のミラーレスを牽引しているのが撮像センサーがフルサイズの製品群。2019年はパナソニックとシグマからも新製品が登場した。ミラーレスのボディは小型・軽量化のため持ち歩くのに便利。また、高画素化により前モデルがお買い得になる場合も。今後さらに値下がりする可能性もあり注目だ。
画素数競争が再燃か?
デジタル一眼カメラの主流は完全にミラーレスとなった!最近は、画素数も増加傾向
デジカメ市場は、各メーカーともレンズ交換式のデジタル一眼が主力製品になっているが、新製品では一眼レフが激減し、ほぼミラーレスが占めている(下の表参照)。
現在のミラーレスを牽引しているのが、撮像センサーがフルサイズの製品群。今年、パナソニックとシグマからも新製品が登場。一眼レフでは大きく重かったボディが、ミラーレスでは小型・軽量化され、手軽に持ち歩けるようになったのが人気の理由だろう。
2019年に発売された新製品
▶ミラーレス一眼
一眼レフを製造している国内メーカーは、キヤノンとニコン、リコー(ペンタックス)の3社のみ。そのうち、キヤノンとニコンの2社が昨年フルサイズミラーレスに参入したため、今後は確実にミラーレスが主流になるだろう。
▶一眼レフ
また、最近は、画素数増加の傾向が見られる。ここ数年、フルサイズの高画素機で4200万画素前後、フルサイズ中級モデルやAPS-C機では約2400万画素前後で推移してきた。
2019年9月に発売されたソニー・α7RIVは約6100万画素、キヤノン・EOS M6 MarkIIは約3250万画素となっている。今後は、ライバルメーカーも追随してくることが予想される。
6100万画素の高解像度
ソニー α7RIV
実売価格例:43万8850円(ボディ)
画素数が増加すると、1枚当たりのデータ量が多くなり、記録メディアや保存用ストレージも大容量が必要。当然、出費も増えるが、精細な画像が記録できるし、トリミングしても画質劣化しないといったメリットもある。
また、高画素化により前モデルがお買い得になる場合も。例えば、α7RIVと前モデルのα7RIIIでは約7万円以上の価格差がある。今後、さらに値下がりする可能性もあるので、注目しておきたい。
解説/岡田清孝(カメラマン)
※価格は記事作成時のものです。