大手キャリアは家族でまとめると割安。家族の範囲が各社異なる点に注意が必要だ。大手キャリアの料金プランは、家族で複数回線を持つことで、割引が適用される。1回線ずつ使っていると損をしてしまうため、家族だけでなく、親族に同じキャリアのユーザーがいないかを確認しておくようにしたい。
2020年版 スマートフォン選び方&使い方
「キャリアの家族割」
大手キャリアは家族でまとめると割安。家族の範囲が各社異なる点に注意
大手キャリアの料金プランは、家族で複数回線を持つことで、割引が適用される。1回線ずつ使っていると損をしてしまうため、家族だけでなく、親族に同じキャリアのユーザーがいないかを確認しておくようにしたい。
ドコモ、auは3名で1980円が可能
ドコモは、新料金プランの「ギガホ」「ギガライト」を対象にした「みんなドコモ割」を用意している。2回線で500円、3回線で1000円の割引を受けられるシンプルなサービスだ。ギガライトの場合、みんなドコモ割が適用されると、最低1980円〜になる。
1Gバイト未満と通信容量に制約はあるものの、格安スマホと比べても遜色ない料金で、とりあえずスマホを維持しておきたいユーザーにはおすすめできる。ドコモでは、“家族”の定義が緩く、3親等以内が対象で、しかも同居している必要もない。親族をたどっていき、二人のドコモユーザーを探せば割引額が最大になる。
auも2019年10月1日から、ドコモやソフトバンクに対抗する形で「家族割プラス」を導入した。1回線で500円、2回線で1000円という金額はドコモと同じだが、「auデータMAXプラン Netflixパック」のみ、回線数を問わず、割引額は1000円になる。適用されると最低1980円〜になる。割引の対象は、「auスマートバリューグループ」か同居家族で、対象となる料金プランも分離プランだけになる。
ソフトバンクは、2名から4名までの家族が「みんな家族割+」の対象になり、2名で合計500円、3名で合計1500円、4名で合計2000円の割引を受けられる。家族の定義が広いのも特徴だ。離れて住む親戚、同居中の恋人やシェアハウスの仲間も対象なる。ただし、対象となるのはウルトラギガモンスター+などだけ。ミニモンスターなどを契約しているユーザーも家族としてカウントされるが、料金割引の対象にならない点は注意。
各社の家族割引プランの比較
割引プラン名(家族の範囲) | 2名 | 3名以上 | |
ドコモ | みんなドコモ割 同一「ファミリー割引」グループ内。 「ファミリー割引」は3親等以内で可。 |
500円割引 | 各1000円割引 |
au | 家族割プラス 同一住所の家族。 |
500円割引 「auデータMAXプラン Netflixパック」 は1000円引き。 「auフラットプラン25 NetflixパックN」、 「auフラットプラン20N」は割引なし |
各1000円割引 「auフラットプラン25 NetflixパックN」、 「auフラットプラン20N」は割引なし |
ソフトバンク | みんな家族割+ 同居している人、家族・親戚は 別居でも可。 |
500円割引 「ミニモンスター」は割引なし |
3名:各1500円割引 4名:各2000円割引 「ミニモンスター」は割引なし |
※金額はすべて税別
解説/石野純也(ITジャーナリスト)
※価格は記事作成時のものです。