睡眠に大きな注目が集まっている。AIなどのテクノロジーを活用した“スリープテック”も登場しており、市場規模は1兆円を超えるともいわれている。良質な睡眠をとるために作られた機能性寝具。その代名詞ともいえるのが、東京五輪/パラ五輪選手村への寝具供給でも話題の「エアウィーヴ」だ。

話題の商品徹底解剖!
株式会社エアウィーヴ「エアウィーヴ」のキーパーソンに訊け!

寝具や医薬品、さらにはテクノロジーを活用した“スリープテック”にまで広がりを見せる睡眠関連市場。1兆円を超えるともいわれるこのマーケットで存在感を確立しているのが、機能性寝具の代名詞ともいえる「エアウィーヴ」。東京五輪/パラ五輪選手村への寝具供給でも話題だ。エアウィーヴが良質な睡眠につながるのはどういう特徴からなのか。担当者に訊いた。

●キーパーソンはこの人!

画像: 株式会社 エアウィーヴ PR室東京2020 オリンピック・パラリンピック推進プロジェクト室長 田村大作 さん

株式会社 エアウィーヴ PR室東京2020 オリンピック・パラリンピック推進プロジェクト室長
田村大作さん

寝返りで筋力を使うと脳が覚醒してしまう

このところ、睡眠に大きな注目が集まっている。寝具や家電、医薬品などに加え、各種センサーやAIなどのテクノロジーを活用した“スリープテック”も登場しており、関連市場の規模は1兆円を超えるともいわれている。

単に眠るだけでなく、いい睡眠をとるために作られたのが機能性寝具。その代名詞ともいえるのが「エアウィーヴ」だ。エアウィーヴのPRを担当する田村大作さんは、商品の特徴について、こう話す。

「エアウィーヴは、“眠りの世界に品質を”というブランドスローガンのとおり、より良質な睡眠を得るために開発された商品です。優れた体圧分散、抜群の通気性、水洗いも可能で清潔に使えるなどの特徴があります」

画像: スタンダードモデル「エアウィーヴ」 シングルサイズが6万6000円、セミダブルが7万9200円、ダブルが9万2400円(いずれも税込み、送料別)。アウターカバーは夏面と冬面が表裏一体になっている(写真は冬面)。樹脂素材の厚さは約3.5センチで、三つ折りに畳むことが可能。

スタンダードモデル「エアウィーヴ」
シングルサイズが6万6000円、セミダブルが7万9200円、ダブルが9万2400円(いずれも税込み、送料別)。アウターカバーは夏面と冬面が表裏一体になっている(写真は冬面)。樹脂素材の厚さは約3.5センチで、三つ折りに畳むことが可能。

画像: 水洗いが可能 カバー(アウター/インナー)だけでなく、中身の樹脂素材そのものを水洗いすることが可能。当然、カビやダニの心配もない。

水洗いが可能
カバー(アウター/インナー)だけでなく、中身の樹脂素材そのものを水洗いすることが可能。当然、カビやダニの心配もない。

画像1: 睡眠の質を上げる寝具「エアウィーブ」 普通のマットレスと違う点は?

しっかり熟睡するためには、体と脳の両方を休める必要があるんです。

エアウィーヴの誕生は、2000年代半ばにさかのぼる。同社代表取締役会長兼社長の高岡本州氏が、漁網や釣り糸の製造に使われる樹脂素材でマットレスを試作。寝具メーカーなどに素材を売り込んだものの空振りに終わり、品質に自信を持っていた同氏が自社製造を決意。2007年に販売を開始した。

当時は、ウレタン素材を使った低反発のマットレスがブーム。素人考えでは、柔らかくて体が沈み込む素材のほうが気持ちよく眠れるようにも感じるが、高岡氏が注目したのは“寝返り”だった。

「寝返りを打つ際に筋力を使うと、脳に刺激が伝わるため、脳が覚醒してしまいます。圧力がかかってもすぐに押し戻されるエアウィーヴの高反発素材では、より多くの筋力を使わないで寝返りを打てます。熟睡するためには、体と脳の両方を休める必要があるため、高反発のほうが適しているといえるのです」

画像: 高い復元性 樹脂素材の復元性(体重を押し返す力)が高く、体の動きにスムーズにマットレスパッドが反応。楽に寝返りができるので、熟睡できる。

高い復元性
樹脂素材の復元性(体重を押し返す力)が高く、体の動きにスムーズにマットレスパッドが反応。楽に寝返りができるので、熟睡できる。

エアウィーヴは、体圧分散の面でも優れている。体圧とは体重によってかかる圧力のことだが、人間は横になった際、頭と肩、腰、脚の4箇所で体重を支えている。これをなるべく4箇所だけに集中させないこと、つまり分散させることがいい睡眠には必要だとされる。

エアウィーヴの樹脂素材は、3次元状に絡み合っているのが特徴だ。そのため、あらゆる方向から体を支えることができ、体圧を均等に分散させられるのだという。

また、人間が眠るときの姿勢としては、背骨のS字カーブが直立している状態と同じようになるのが望ましいとされている。マットレスや敷き布団が柔らかすぎると、腰だけが落ち込んで「く」の字の状態になってしまう。そのため、硬すぎず、柔らかすぎない素材が最適なのだ。

画像: 優れた体圧分散 樹脂が三次元状に絡み合い、あらゆる方向から体を支え、体圧を均等に分散(上がエアウィーヴを使用、下が使用しない場合の体圧分布)。

優れた体圧分散
樹脂が三次元状に絡み合い、あらゆる方向から体を支え、体圧を均等に分散(上がエアウィーヴを使用、下が使用しない場合の体圧分布)。

深部体温が下がってより熟睡できる

画像2: 睡眠の質を上げる寝具「エアウィーブ」 普通のマットレスと違う点は?

スタンフォード大学の研究でも睡眠への効果が科学的に証明されています。

体圧分散や寝姿勢については想像の範囲内だったが、今回の取材で聞いて興味深かったのが、深部体温(体の中心部の体温)と睡眠の関係だ。

「人間は眠る際に、深部体温を活動時よりも下げないと熟睡できません。深部体温を下げるには、手や足などから体内の熱を放出する必要があるのですが、エアウィーヴは通気性がよく熱がこもらないので、熱の放出を助けてくれるのです」

画像: 通気性と保温性 樹脂素材は90%以上が空気のため、夏はアウターカバーの夏面(左)を使うことで蒸れにくく、冬は冬面(右)を使うことで暖かさを保つ。

通気性と保温性
樹脂素材は90%以上が空気のため、夏はアウターカバーの夏面(左)を使うことで蒸れにくく、冬は冬面(右)を使うことで暖かさを保つ。

この効果は科学的にも裏づけされている。エアウィーヴがスタンフォード大学医学部に委託して行われた睡眠研究では、エアウィーヴとウレタン素材の低反発マットレスを比較。エアウィーヴのほうが、深部体温がより大きく持続的に低下し、深い睡眠量が増加するということが明らかになったのだ。

「研究結果は2018年7月に、米国の科学誌『PLOS ONE』に掲載されました。同じ研究では、寝返りのしやすさについても検証していて、エアウィーヴのほうが、より小さな筋肉の働きで寝返りができることも実証されています」

今回、筆者は「エアウィーヴ S-LINE」を試用することができた。肩の部分は標準よりも柔らかめ、そして腰部分は硬めにすることで理想的な寝姿勢を維持し、睡眠中の腰の負担を軽減してくれる商品だ。

1週間ほど継続して使ってみた感想だが、朝目覚めたときの気分は確かによくなっている。寝起きのいいタイプではないが、すっと自然に起きられるのだ。熟睡できた実感があり、疲れも取れているように感じた。

また、ふだん使っている寝具では、肩や背中の筋が寝違えたように痛くなったり、腰に鈍い痛みが出ることが頻繁にあったのだが、これも起こらなかった。まだ1週間程度の利用ということは考慮しなければいけないが、自然な姿勢で眠れているという印象を受けた。

画像: スマホで撮影した写真を送信し、それを基に肩やウエスト、ヒップまでの高さ(身長)などを解析。体型に合う「 エアウィーヴ S-LINE 」を試用させてもらった。

スマホで撮影した写真を送信し、それを基に肩やウエスト、ヒップまでの高さ(身長)などを解析。体型に合う「エアウィーヴ S-LINE」を試用させてもらった。

選手の体型に合わせたマットレスを提供

さて、これまでも、五輪選手などのアスリートに商品を提供してきたエアウィーヴだが、2020年にはビッグイベントが控えている。東京五輪/パラ五輪の選手村に寝具を供給することが決まっているのだ。

「これまでの大会の選手村では、選手の体型に関係なく、すべて同一のマットレスが提供されていました。今回、エアウィーヴは、3分割したパーツの両面で硬さが異なり、配置を入れ替えることで自分好みにカスタマイズできるマットレスを開発。4年に一度の大舞台に臨む選手の皆さんを、睡眠の質向上の部分でサポートします」

確かに、例えば柔道の選手と陸上短距離の選手では、体型はまったく異なる。当然、最適な寝具も異なるはずで、この部分が改善されるのは素晴らしい。大会全体のパフォーマンス向上を考えても、意義は大きい。

選手村への寝具供給では、スマホのカメラで着衣姿の全身を撮影することで体型を測定するアプリを採用。測定データは、最適なマットレスを提案するのに利用される。対面でカウンセリングしなくても、選手一人ひとりにフィットした寝具を提供できるのだ。

「東京2020の選手村に導入されるのと同様の仕組みを持つ商品は、一般のお客様向けにも、2020年春にリリース予定です。エアウィーヴはこれまで、睡眠の質向上のため、睡眠研究に取り組んできました。今後も、さらなる努力を続けていきたいと考えています」

Memo
エアウィーヴは、良質な睡眠を続けた社員に特別休暇を与える「睡眠休暇制度」を導入している。しっかり眠って生産性を上げて働くという考えが、社会全体に広がることを期待したい。

◆インタビュー、執筆/加藤肇(フリーライター)

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