2020年が終わり2021年となりました。年明けということもあり様々なイベントが注目されていますが、中でも「初詣」は多くの人が毎年行っている行事ではないでしょうか。しかし中には「何となく神社に行っている」という人もいると思います。そこで本記事では、初詣の基本知識を簡潔に解説。読者が特に気になるであろう「初詣の時期」「参拝方法」についても紹介しているのでぜひ参考にしてください。
初詣の基本知識
初詣とは、年明けやお正月に初めてお寺や神社に参拝する行事のこと。氏神様や歳神様に前年の感謝を伝えるとともに、新年も無事に過ごせることを祈願するのが目的です。
氏神様とは地域を守ってくれている神様のことで、歳神様とは陰陽道で決められた「恵方」に宿る神様のこと。また初詣は、有名な神社仏閣に参拝する前に、まずは地域の氏神様からお参りするのが一般的です。
いつからいつまでが初詣?
初詣は、漠然と「その年の最初のお参りする日」といったイメージがありますが、実はある程度のお参り時期というものがあります。
【初詣の時期】
- 1月1日、1月2日、1月3日(正月三が日)
- 1月7日まで(関東)
- 1月15日まで(関西)
上記のように、初詣は正月三が日に行うのが基本になります。ただ「正月の混雑しているときに参拝は嫌だ」という人は、松の内までに初詣に行けば問題ありません。
松の内とは「玄関前に門松が飾られている期間」のことで、現在の暦では1月7日までとするのが一般的。また関西の場合は、1月15日までを松の内とする地域もあり、住んでいる場所によって多少の違いがあります。
ただ中には「1月中に参拝すれば大丈夫」という意見もあるので、「正月三が日」「松の内」「1月中」の順に、自分がお参りできる無理のないタイミングがベストです。
初詣は神社とお寺のどちらが正解?
「初詣は神社しかダメ」という声を聞きますが、お寺でも構いません。昔の日本では「神仏習合」という考えが一般的だったため、神道と仏教の区別はないという名残があるからです。
ただ参拝方法ついては注意が必要になります。神社とお寺ではお参りの作法が異なるので、事前に内容をチェックしておきましょう。
神社の場合の参拝方法
神社の場合は参拝の前に「手水」を行う場合があり、それぞれの具体的な方法は下記の通りです。
【手水の手順】
- ひしゃくを右手に持ち水を汲んだら、左手に水をかける
- 左手にひしゃくを持ち、右手に水をかける
- 再度右手でひしゃくをもち、少しの水を左手のひらで受ける
- 左手の水で軽く口をすすぐ
- 左手に少し水をかけ、ひしゃくの柄を残った水で流し元の場所に置く
【参拝方法(二礼二拍手一礼)】
- お賽銭を入れ、鈴があれば鳴らす
- お辞儀を深く2回する(二礼)
- 拍手を2回する(二拍手)
- お祈り
- 最後に深いお辞儀を1回する(一礼)
また神社の場合は鳥居があると思いますが、一礼してから真ん中ではなく左右の端を通るのも作法なので覚えておきましょう。
お寺の場合の参拝方法
お寺の場合の参拝方法は下記の通りです。
【参拝方法】
- お賽銭を入れる
- 鈴があれば鳴らす
- 合掌してお祈りする
- 一礼してから退出する
またお寺の場合は境内に常香炉がある場合があります。常香炉の煙は「体の悪いところにかけると治りがよくなる」という言い伝えがあるので、興味のある人は試してみてください。
まとめ
今回は初詣の基本知識と参拝する際の作法について解説しました。
初詣の時期について押さえておきたいポイントは下記の3つで、基本的に1月中までにお参りするのがおすすめです。
【参拝時期】
- 「正月三が日」がベスト
- 松の内までの地域も
- 1月中なら問題ないという意見もある
また参拝する際の作法については、神社とお寺で異なります。特に「二礼二拍手1礼」など、名前は聞いたことあるけど実際の方法は分からないという人は本記事を参考にしてください。
初詣は今年1年を無事に過ごすための大事な行事です。忙しくて行けない人もいつかもしれませんが、できれば1月中にお参りしておくのがおすすめです。
◆平本良太
クレジットカードやキャッシュレス決済の最新情報に明るいWebライター。ファッションやグルメを中心にトレンド記事も手がける。