聴きやすい音質で、ノイズキャンセルの効果も高い。ワイヤレス充電にも対応している。新型の充電ケースは、Qi規格対応でワイヤレス充電が可能。イヤホン単体で4.5時間、ケースとの併用で最大24時間使用できる。
今回のテストアイテムはこちらアップル AirPods Pro
実売価格例:3万580円
●プロフィール
ノイズキャンセル機能に対応し、ワイヤレス充電機能付き充電ケースがセットになったAirPods(エアポッズ)の上位モデルだ。本体はIPX4相当の耐水性能を備え、スポーツ時でも安心。優れた性能をコンパクトなボディに結集した。
SPEC
●通信機能/Bluetooth 5.0●耐汗耐水性能/IPX4●バッテリー/1回の充電で最大4.5時間の再生時間(アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードをオフにした場合は最大5時間)、5分間の充電で約1時間の再生時間●サイズ/本体:幅21.8mm×高さ30.9mm×厚さ24.0mm、ケース:幅60.6mm×高さ45.2mm×厚さ21.7mm●重量/本体:5.4g、ケース:45.6g
3サイズのイヤチップが用意される
イヤチップがセットになった点が、外観上の特徴である。3サイズのイヤチップが用意され、自分の耳に合わせて選択できる。密閉性を高めたことで、遮音性も向上している。
さらに、イヤホンの外側と内側にマイクを備えたノイズキャンセル機能は、外部の騒音の低減と内部での不要な音の除去に加え、音質の最適化も行う。実際に試してみると、エアコンなどの暗騒音はもちろん、自動車の走行音もかなり低減された。ノイズキャンセルの効果はかなりのものだ。
iPhoneの「コントロールセンター」(設定画面)でノイズキャンセル強度を調整できるが、最強の状態にすると、屋外では不安を感じるほど。閉塞感が強めで、違和感もある。強度は、初期値の中程度が、ノイズキャンセルの効果も十分で、聴き心地も自然なもの。後は、好みに合わせて加減するといい。外音取り込みも、長押し操作ですぐに切り替えられて便利だ。
装着感は軽快で、長時間装着していても疲れにくい。慣れないとすぐに外れそうな不安感もあるが、強めに頭を振っても外れるようなことはなく、ランニングなどでも安心して使えるだろう。
音切れも減り、楽器の音色も自然
混雑した駅の中などでは多少、音切れが起きたが、すぐに復帰したし、音切れ自体も減っていると感じた。
音質は、中音域の情報量が豊かで聴きやすいバランス。ボーカルもクリアに楽しめるし、各楽器の音色も自然な再現だ。音の広がりも良好で、開放的な音場になるのも好ましい。ただし、ビートの効いた音楽などでは低音のエネルギー感がやや物足りない面もあった。
ワイヤレス充電が可能になるなど、使い勝手も向上しており、より快適さを求める人におすすめだ。
■Qi対応でワイヤレス充電が可能
■独自チップ搭載で、ノイズのない音を実現
おすすめ度…A
聴きやすい音質で、ノイズキャンセルの効果も高い。ワイヤレス充電にも対応
ココが〇
ノイズキャンセルの効果は高く、強度も調整できるのは便利。装着感も軽快で、聴き疲れしにくい音質なので、快適に使える。
ココが✕
高機能なイヤホンだが、すべての機能を使うには、iOS端末を使う必要がある。非対応のブルートゥース機器では、使いにくい面もある。
※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。
文/鳥居一豊(AVライター)