「YouTubeで動画視聴はしているけど、自分から動画を投稿することはない」という人も多いだろう。スマホに撮りためてある動画をYouTubeにアップし、非公開にしておけばいい。そのうち気が向いたら公開してもいい、くらいの気持ちで臨めば気分も楽。スマホなら投稿も簡単だ。
やってみると意外に簡単!スマホで撮りためた動画を投稿。初めは「非公開」でもいい
「YouTubeで動画視聴はしているけど、自分から動画を投稿することはない」という人も多いだろう。しかし、誰かに見せるというわけではなく、クラウドストレージとして自分の動画を保存しておくという手もある。
スマホに撮りためてある動画をYouTubeにアップし、非公開にしておけばいい。そのうち気が向いたら公開してもいい、くらいの気持ちで臨めば気分も楽だ。
もちろん、どんな動画でもアップしていいというわけではない。例えば、著作権で保護されている動画は載せてはいけないし、ほかの人が撮影した動画を許可なしでは載せられない。また、自分の投稿動画を有償でほかの人に見せることも規約違反となる。
なお、投稿した動画の管理には、スマホ用の「YouTube Studio」というアプリが便利なので、前もってインストールしておくといい(iOS/Android版ともに無料)。
●スマホなら投稿は簡単
❶ビデオカメラ型のボタンをタップし、アクセス許可のメッセージは「OK」をタップ。
❷動画を選択。その場で撮影する場合は、「録画」ボタンをタップ。
❸青い枠を左右に動かして必要な部分を選び、「次へ」をタップ。
❹動画の題名などを入力し、右上の「アップロード」をタップ。
●公開/非公開を選べる。説明を添えることも可能
❶「ライブラリ」の「アップロード動画」をタップする。
❷タイトル右端のボタンをタップし、「編集」をタップ。
❸「公開」または「限定公開」に変更できる。同時に動画の説明やタグなども編集可能。
●コメントを受け付けるかどうかを選べる
❶「YouTube Studio」アプリ左上の三本線から「コメント」を選ぶと一覧が表示される。
❷左上の三本線から「動画」をタップし、動画を選択する。
❸鉛筆型アイコンをタップする。
❹歯車型アイコンをタップし、コメントの可否を選択
やってみると意外に簡単!ビデオカメラなどで撮った動画はパソコンからアップロードする
ビデオカメラやデジタルカメラで撮影した動画は、パソコンに取り込んでアップロードしよう。
ただし、YouTubeにアップロードできる動画のファイル形式は、MOV、MPEG-4、MP4、AVI、WMV、MPEG-PS、FLV、3GPP、WebM(ウェブエム)、DNxHR、ProRes(プロレス)、CineForm(シネフォーム)、HEVC(H.265)となっている。その他のファイル形式の場合、これらの形式に変換する必要がある。
また、解像度のアスペクト(画面の横縦比)は16対9が推奨されているが、異なる場合は動画サイズと視聴者のデバイスに合わせて自動的に最適なサイズに変更されるようになっている。
基本的に15分以内の動画をアップロードできるが、「アカウントの確認」が済んでいるユーザーなら、最大12時間(ただし、動画データの容量が128Gバイト以内)まで可能だ。【アカウントの確認】で行える。
●パソコンの場合、投稿もブラウザー上で行う
●公開/非公開を選び、説明文を書き込む
「動画」をクリックし、「公開設定」欄の「▼」で設定を変更可能。鉛筆型アイコンをクリックすると、詳細画面が表示される。
「動画の詳細」画面では、題名や内容説明文の変更も可能。
☝️ポイント
「限定公開」にすれば、リンクを知っている人だけに見てもらえる
なお、パソコンの場合、動画の編集や管理は、YouTubeの画面の右上にあるアカウントアイコンから「YouTube Studio」というツールで行える。
●ブラウザー上で「YouTube Studio」を使うと便利
やってみると意外に簡単!撮影用器具で、よりきれいに撮る。編集はYouTube上で行うといい
室内での撮影では顔が暗く写りがちだが、照明を使うとだいぶ違う。撮影用の本格的な照明でなく、Amazonなどのネット通販で入手できる1万円程度のLED照明でも十分効果がある。
また、手ブレ動画は見づらく感じるので、撮影時はカメラをしっかりと固定したい。そのためには、三脚が必要だ。スマホ用の小さめのものでもいいので、一台用意しておこう。
さらに、屋外での撮影では自撮り棒を使うと片手が自由になり、自分の顔を映しやすくなる。
●照明・三脚・自撮り棒などの便利な器具を使おう
NEEWER
14-inリングライト バッテリーキット
実売価格例:8949円
リング型のLEDライトは、室内でも顔が明るく写る。
14-inリングライト バッテリーキット
XXZU
スマホ三脚
実売価格例:2199円
しっかりした作りで、スマホのほか、1.5キロまでのカメラ/ビデオカメラも使える。
スマホ三脚 リモコン付き
Ginova
自撮り棒
実売価格例:2099円
7段階伸縮で、折り畳めるので持ち運びにも便利だ。iPhone/Androidスマホ対応。
自撮り棒
スマホで撮影した動画は、動画アプリで部分的なカット(削除)も可能だが、きれいにカットしようとすると、けっこう手間がかかる。
こんなときは、パソコン用の「YouTube Studio」を使おう。これには動画の編集機能があり、不要な部分を自由にカットできるので、スマホから非公開で動画をアップしたのち、「YouTube Studio」で編集するといい。
やり方は、まず、動画の詳細画面を表示したら左のメニューの「エディタ」→「カット」をクリックし、削除したい先頭の部分をクリック。下部の「分割」をクリックし、青色の境界線をドラッグして、不要な部分を青線で囲まないようにする。最後に「保存」ボタンを押して保存するのを忘れずに。
●不要部分の削除はパソコンで実行すると簡単
続いて、サムネールを設定しよう。「動画一覧のサムネールを見て選ぶ」という人も多いので、投稿した動画に合うサムネールを選びたい。まず、三つのサムネールが自動作成されているので、その中から選んでもいい。気に入ったサムネールがないなら、任意の画像をアップして使うなども可能だ。
●サムネールは自動生成を使うのも手
「YouTube Studio」のメニューから「動画」をクリックし、鉛筆型アイコンをクリック。
自動作成された画像を選ぶか、「サムネイルをアップロード」をクリックして、自分で設定することもできる。
なお、動画をアップロードしたものの、公開を取りやめたいというときは、いつでも削除できる。ただし、削除するとその動画が完全に消えてなくなるので、慎重に操作したい。YouTubeの機能を使って、削除する際に「動画をダウンロード」をクリックしてパソコンに取り込むことも可能だ。
●アップした動画は、削除も簡単にできる
「YouTube Studio」のメニューで「動画」を選び、サムネールの右に表示される「…」から「完全に削除」を選ぶ。
チェックを入れて「完全に削除」をクリック。「動画をダウンロード」をクリックすればパソコンに保存される。
やってみると意外に簡単!トラブルを避けるために著作権や肖像権に気をつけよう
動画を投稿する際には、著作権に注意しよう。他人が撮影または作成した動画を許可なしに投稿することはできないし、テレビ番組のアップロードも違法だ。動画に入れる音楽にも著作権があるので気をつけたい。
何が「不適切な動画」なのかを学ぶ
また、肖像権にも気をつけなければならない。家族や友人だからといって勝手にアップしてはダメ。タレントなどの著名人にはパブリシティ権があるので、やはり載せてはいけない。
著作権に関するページもある
プライバシーを侵害する動画や有害な動画も規約違反となり、通報などにより削除される。
もし、違反した場合、強制的にアカウントが削除されることもあるので、投稿前にYouTubeの「コミュニティガイドライン」や「YouTubeでの著作権について」のページを必ず読んでおこう。
◆コミュニティガイドライン⇒https://www.YouTube.com/intl/ja/about/policies/
◆著作権についてのページ⇒https://www.youtube.com/intl/ja/about/copyright/
◆解説/桑名由美(テクニカルライター)