通信速度や通信安定性では、「有線LAN」が有利と言える。Wi-Fiも有線LANも、理論値どおりの速度は出ないものだが、Wi-Fiのほうがその差が大きい。一方でWi-Fi(無線LAN)は、ケーブルに縛られず、どこにでも持ち運べて便利だ。
Wi-Fiとネットの疑問と悩み
有線LANとWi-Fiの両方に対応するが、どっちがいい?
Wi-Fi(無線LAN)は、ケーブルに縛られず、どこにでも持ち運べるメリットがあるが、通信速度や通信安定性では有線LANが有利。
Wi-Fiも有線LANも、理論値どおりの速度は出ないものだが、Wi-Fiのほうがその差が大きく、11acのWi-Fi搭載パソコンの場合、300Mbps程度の速度が出ていても、実際は、回線の実効速度が300Mbps以下の家庭が多い。
ただ、一般的な利用には問題はない。しかし、有線LANなら通常900Mbps程度の通信速度が出るので、実効速度が高い回線ではより快適に楽しめるわけだ。
■有線LANの主流は1Gbps
有線LANの規格で現在の主流は、最大速度1Gbpsだが、最近はより高速な光回線が増えており、パソコンも徐々に対応し始めている。
規格名 | 最大速度 | 対応ケーブル |
10BASE-T | 10Mbps | CAT3 |
100BASE-TX | 100Mbps | CAT5 |
1000BASE-T | 1Gbps (=1000Mbps) |
CAT5e |
2.5GBASE-T | 2.5Gbps | CAT5e |
10GBASE-T | 10Gbps | CAT6 |
現在は、10Gbpsといった高速光回線も登場しており、この場合、Wi-FiはWi-Fi6、有線LANでも2.5Gbps以上の環境が求められるようになる。
■光回線が速ければ、有線がおすすめ
nuro光、auひかりに続き、フレッツ回線でも10Gbpsの高速回線が登場しており、Wi-Fi、有線LANとも、より高速な環境が必要になる。
解説/福多利夫(フリーライター)