朝ごはんに欠かせない「トースト」。その焼き方にはいろいろな方法があります。トーストを美味しく焼ける家電は3タイプ・4形式あると思います。今回は、そのうちのコンタクト型の「ビタントニオ ワッフル&ホットサンドベーカー VWH-500-K」でトーストを焼いてみて、美味しさを検証してみました。
ホットサンドメーカーで焼いた「トースト」は美味しいか?
トーストには、いろいろな方法があります。海外の一部家庭では、今でも網焼きのようですが、そこまで古風なのは置いておくとして、電気を使うもので、美味しいものに限っていうと、3タイプ、4形式があります。
今回は、そのうちのコンタクト型のお話。平たくいうと、ワッフル/ホットサンドメーカーで、作ったトーストは美味いか?ということを検証してみました。使用したモデルは、ビタントニオのワッフル/ホットサンドメーカーです。
ビタントニオ
ワッフル&ホットサンドベーカー
トーストに向いている家電は3タイプ4形式
まず、トーストできる家電にどんなものがあるのか、確認してみましょう。
すごーく広く考えると、ホットプレートでも可能なのですが、ここでは、トーストができるとうたっている3タイプ4形式の家電に絞ります。「即熱型オーブントースター」「ポップアップ・トースター型」「スチーム+オーブントースター型」「ワッフル/ホットサンドメーカー型」の4つです。
日本で最も台数が出ているのは、「即熱型オーブントースター」でしょう。これはシーズヒーターで無く、カーボンヒーターです。カーボンヒーターは予熱が不要な程、スイッチオンすると高熱を出します。即行で食パンの表面を焼き、パンの中の水分を外に出さないようにします。この行為が遅いと、水分がパンから逃げ出しますので、パサつきます。採用しているモデルには、シロカの「すばやき」などがあります。
そうでない場合、有効なのはスチームを足してやり、高温でもパンの中の水分を逃げ出しにくくします。そうして、パンに水分がある内に、焼いてしまうのです。これが「スチーム+オーブントースター」です。代表例は、バルミューダーの「BALMUDA The Toaster」です。
では、こんな時代になっても海外でポップアップ・トースターが重宝がられているのは何故でしょうか?
理由は、熱源がすごく近く均一に網の目のように設置されているので、「高温型オーブントースター」に近い効果を上げられrるのです。要するに、ポップアップトースターは手軽で、美味しくできるわけです。
日本人がオーブントースターを好むのは、上に色々置いて焼けるからです。これはトーストではありません。が、日本人は、トーストと共に上のせを好みます。上のせを好むのは、日本人が丼ものを好むのと同じかもしれません。牛丼の具、親子丼の具などは合うかもしれませんね。
海外の方では、上のせでは無く、挟み込むが多い。サンドイッチです。これを焼くと、カリッとした食感に具材の味もよくなります。ホットサンドです。同族のイタリアのパニーニなども有名です。これ双方から圧力&熱を加えます。この時、ギュッと凝縮されるので、味も濃厚、また混ざりもいいので、実に美味しい。
ホットサンドメーカーでトーストできるか?
ポイントはちょうどいい「隙間」
ホットサンドメーカーの特徴は何でしょうか?
1つ目は金属板を介して熱を伝えるということです。何でもないように思いますが、これ余熱を掛け、全体が温まった後でないと、パンから水分が抜けるということです。どんなに密封しているようにみえても、圧力鍋でないので、水分が逃げるのです。
要するに予熱時間が別途必要というわけです。
2つ目は、食パン用の厚みが空けてあるのか? ということです。
ホットサンドメーカーは、他の焼き物と兼用できるように、いろいろな形を持ちます。例えばパンケーキ。例えばワッフル。ホットサンドもそのうちの1つです。それらは皆、隙間を利用して作ります。ホットサンドは、パン二枚+食材よりかなり薄目。これでバッチリ、圧縮します。
しかし、トーストは圧縮されると、美味しくありません。食感から来るものですね。ちょっとふわふわしてなきゃいけないところが、ガチガチの感じなるからです。
食パン(6枚切り)を焼いてみたら…
ビタントニオのホットサンドメーカーは、食パン6枚切りに合わせてあります。余熱をかけ、プレートに溶かしバターか、オリーブオイルを塗り、焼くと見事、実に美味しそうに焼けました。食べてみると、外サク、内はモチッとサクの中間。かなり美味しくトーストできました。
これだけで無く、ホットサンドも、ワッフルも、パンケーキも自在にできます。約1万円ですが、ここまで使える家電なら、一台いいかなぁという感じです。
最後に
食パン6枚切りと限定はあるもののメリットが上回る
今回感じたのは、どの方法でも美味しくトーストできるなぁということと、どの方法にも短所があるということです。今回テストしたワッフル&ホットサンドメーカーの場合は、予熱をしなければならないことと、6枚切りしか対応できないこと。長所は、美味しく焼けること。安いこと。ホットサンド、ワッフルができること。機器がコンパクトのこと。
特に、ホットサンド、ワッフルなどは子供も大好き。通常時はもちろん、コロナ禍で一台あるとかなり便利な、美味しいメニューが増やせる家電でもあります。
WAFFLE & HOT SANDWICH BAKER
VWH-500-K/W
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。