多くの人が約2~3ヶ月ものあいだ外出自粛を余儀なくされるなか、「おうち時間」の過ごし方として、宅飲みをする人が増えています。宅飲みはお店で飲むよりも飲食代が安く、時間を気にせず楽しめるメリットがありますが、それゆえに自粛期間中に摂取アルコール量が増加した人が急増しています。この記事では、アルコール摂取量を記録し減酒を手助けするアプリ「減酒くん」の特徴と使い方レビューをご紹介。
外出自粛で「飲酒量」が増加
オンライン飲み会や宅飲みが引き金に
2020年4月7日に緊急事態宣言が発令されて以降、多くの人が約2~3ヶ月ものあいだ外出自粛を余儀なくされています。普段の生活より長い「おうち時間」の過ごし方として、宅飲みをする人が増えています。飲食店のテイクアウトやテレビ通話を用いた「オンライン飲み会」も流行しました。宅飲みはお店で飲むよりも飲食代が安く、時間を気にせず楽しめるメリットがありますが、それゆえに自粛期間中に摂取アルコール量が増加した人が急増しています。
減酒用アプリ「減酒くん」を知ってる?
こうした状況を受け、5月にリリースされた『減酒くん』は、それぞれの種類ごとのお酒のアルコール比重と濃度に基づき、含まれる純アルコール量(g)を計算し、飲酒量(cc)と一緒に記録することができる、iOS向け無料アプリ。
ユーザーは、最初に目標にする純アルコール量を設定します。目標設定の初期値は、厚生労働省ガイドラインに沿った毎日20gとされています。その後は毎日、飲酒量を純アルコール量に換算して目標と比較して、飲酒量を減らすために役立てることができます。
「減酒くん」の特徴
(1)目標飲酒量と実際の飲酒量の差を表示
目標として設定した飲酒量と実際の飲酒量が、純アルコール量に基づき比較表示されます。
(2)カレンダーとグラフの2種類の表示
親しみやすいカレンダー型のホーム画面の中で、過去の飲酒量も一覧で確認できます。長期の推移は別画面で線グラフで表示することも可能。
(3)高いカスタマイズ性
達成した日の自分へのご褒美や、飲みすぎた日の戒め、減酒の決意の思いなどを、色や棒グラフのデザインで表現できます。その他、酒別のアルコール濃度や上限量、カレンダーの細かな表示設定など、ユーザーの好みでカスタマイズが可能です。
(4)評価入力の強制と、レビューの習慣化
1日の飲酒量を入力した後は、目標を踏まえて、4段階の自主評価を強制します。ただの「お酒日記」ではなく、ユーザーの減酒への堅い意志をサポートするため、「一日一回一括」記録の習慣づけをユーザーに推奨しています。
例えば、毎朝入力し、夕方の飲酒前に直近の摂取アルコール量を確認するといった使い方が理想的。飲酒中も、翌朝の記録のために酒量に意識が向く効果も期待できます。
編集部がさっそく使ってみた
お酒好きが多いことで社内でも有名(?)な特選街web編集部。メンバーの宮本が代表してさっそく「減酒くん」を使ってみました。
入力方法は簡単。自分の飲んだお酒の種類を選び、飲んだ量だけ「+」ボタンを押せば完了。初期設定だと、「+」ボタン1回で「50cc」がプラスされていきます。
私はこの日缶ビールと缶チューハイのトール缶を一本ずつ飲んだので、それぞれ「500cc」と入力しました。これだけでなんと純アルコール量が「48g」もあるんですね!このアプリの純アルコール量の初期設定の目標値が「20g」と考えると、2倍以上もアルコールを摂取してしまったことになります。さすがにこれは、悔い改める必要がありそう…ということで、この日の自己評価は「悪い」にしてみました。
登録したデータはこのように、カレンダー上に反映されるので、何月何日にどれくらいお酒を飲んだのかが一目瞭然でわかるようになっています。
6月1日からの純アルコール量の推移です。上限値が超えてしまっている日も多いですが、休肝日などを含めると、7日間の純アルコール量は平均10g、14日間だと平均13g、21日間だと平均11gという結果になりました。「いきなり毎日純アルコール量20g以下にするのは難しい!」という方は、休肝日を設けるなどして、7日間の平均値が20gを超えない程度を目標に減酒してみるのも良いのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?緊急事態宣言は解除されたものの、まだまだ続きそうな外出自粛期間。「家にいるとついついお酒を飲んでしまう…」という人は、まず毎日の摂取アルコール量を記録してみてはいかがでしょうか?数値化することで、自分の健康状態を客観視することができますよ。長い自粛期間、コロナとアルコールに負けず(笑)健康に過ごしたいものですね。