新型コロナ関連では、SNSにあふれるデマ情報やネット通販に関連する詐欺行為なども問題になっている。ここでは、新型コロナ便乗詐欺に関する注意をまとめておく。国民生活センターは、給付金関連の消費者ホットラインを開設し、さまざまな相談を電話で受け付け中だ。
新型コロナ便乗詐欺
給付金の手続き代行など新型コロナ関連につけこむ新たな手口が発生中!
フィッシング詐欺とは、パソコンやスマホへ送られてくる偽メールをきっかけに、犯人が用意した偽サイトへと誘導され、そこで個人情報などをだまし取られる詐欺の総称。メール以外にも、ケータイのショートメッセージやSNSのメッセージを通じて偽サイトへの誘いを謀る手口も多い。
こうした偽サイトで住所や電話番号、ユーザーIDやパスワード、クレジットカード番号などを入力すると、それが犯人の手に渡って悪用されてしまう。特に、新型コロナのような大きな出来事があると、それに便乗した新たな手法が次々と現れるので注意が必要だ。
コロナ関連では、SNSにあふれるデマ情報やネット通販に関連する詐欺行為なども問題になっているが、ここではフィッシング詐欺に関する注意をまとめておこう。
まずは、給付金に関するメール。「手続きを代行します」とか、「手続きには〇〇が必要です」といったメールはかなり怪しい。個人あてだけでなく、事業者向けのものもある。こうした詐欺には、被害者に情報を入力させる偽サイトが存在する。本稿執筆時点でも、厚生労働省や日本各地の自治体の偽サイトが次々と見つかっている。
また、厚生労働省はLINEを使ってコロナウイルスに関するアンケートを実施しているが、このアンケートを装った詐欺も確認されている。そのほか、転売が禁止されているマスクを売るとか、PCR検査キットを提供するといった偽メールも出回っている。
■厚生労働省はLINEでコロナ対策の全国調査を実施
内容をしっかりと確認
LINEユーザーには、このメッセージが届いたはず。これは本物だが、偽モノが出回っているという情報もある。
詐欺の手口はいろいろあるが、とにかく、見知らぬ相手から送られてきたメールやメッセージはまずは疑ってかかろう。本物かどうか迷ったら、送信者名や会社名などでネット検索してみるといい。
■フィッシング詐欺に限らないコロナ関連のトラブル
国民生活センターは、給付金関連の消費者ホットラインを開設して、さまざまな相談を電話で受け付けている。
■金融機関もホームページで便乗詐欺への注意を喚起
最新の情報を知ろう
三菱UFJ銀行のサイトに掲載されている、給付金詐欺や偽メールへの警告。こうした情報に敏感になろう。
■解説/下島朗(エントラータ)