最近、「サブスプリクション」という言葉をよく聞きます。サブスクリプションとは、一定額の料金をあらかじめ支払うことで、指定されたサービスが一定期間受けられることを保証するサービスのことです。今回紹介する「Rentio」(レンティオ)は、「家電のレンタル」として今話題のサービスです。これも、家電を「買う」のではなく、「一定期間契約する=借りる」サブスクリプションの一つといっていいでしょう。
家電のレンタルサービスとは
iRobot社のブラーバを借りてみた
家電のレンタルは、長所が2点あります。
一つは、年に1回くらいしか使わないような「今は必要だけどその後は不要になる」ことが目に見えている場合に使える点です。
そしてもう一つは、「この商品は良いという噂だけど、それが本当に自分のライフスタイルに合っているのだろうか」というときに、実際に試してみることができる点です。
私は職業として、家電のレポートを日々行っていますが、商品をレポートする場合は「実際に使用してから」を基本にしています。できれば2週間くらい使用すると、「今までとの違い」「ないとどうなるのか」などが明確に、確実にわかります。逆に、新しい家電で新たな市場を立ち上げたい場合は、メーカー側としては、多くの人に使用体験をしてもらいたいもの。使ってもらえれば、良さが伝わる、と考えるメーカーは多いのです。
そこで今回、iRobot(アイロボット)社の床拭きロボット「ブラーバ」のトップモデルをレンタルして、すでに自宅にあるロボット掃除機「ルンバ」との連携を確かめてみようと思いました。
家電のレンタルのやり方
ウェブサイトからすぐに申し込み!
今回利用したのは、iRobot社が行っている「Robot Smart Plan+」(ロボットスマートプラン・プラス)。iRobotのホームページからアクセスできます。
初めてなので、「おためし2週間コース」を選択。「あんしん継続コース」は、2週間のおためしが終わった後、もう少し使ってみたい、と思う場合に選択します。
レンタル機種と利用料金が分かります。
今回はブラーバの最高峰「ブラーバジェット m6」をセレクト。2週間で2980円。212.8円/日。やはりそれなりに高価な感じがします。ここで「到着日」をセレクトします。確実に家にいる日にしましょう。
「ポチッ」てカートへ。
これ以降は、住所を記入したり、支払い方法を選択したりと、Amazonや楽天といった買い物と変わりません。
最後までいって、送信ボタンを押すと、今度はRentioから「受付完了メール」が届きます。以降、Rentioのサポートになります。
家電の受け渡しは簡単
届いた家電、どこが違うのか?
さて、商品が出荷されると、下のようなメールが来ます。
メールには、「届いたら付属品をチェックするように」というメッセージが。何を受け取って、何を受け取っていないのかが重要です。ここは「中に入っていたモノ」全てをスマホで撮影しておくと良いでしょう。
ヤマト運輸(クロネコヤマト宅急便)の方から、「到着日の変更はしないで良いか」というメールも来ます。都合が悪くなった人は、受取日時の変更を。
モノが届くと、すでに知っている家電でも、ちょっとワクワクしますよね。
特に、自分の生活に当てはめてみられるのが嬉しいです。では、箱を開けてスイッチオン…ではありません。まずすべきは、「箱の中に何が入っているのか」を確認すること。そんなときにいいのが、フォルダーの中に入っているこの書類。
同梱リストです。嬉しいのは、写真が添えてあるところ。要するに分かりやすい。
本体の箱には透明シールが、アクセサリーキットの方には、字の書いたシールが貼られていますが、私の記憶が正しければ、販売品にも付いていたと思います。
本体は、新品でした。ラッキー!
多くの場合は、メンテされた中古品だそうです。でも、もしかしたら、そちらの方が気楽に使えるかもしれません…。
商品の返送の仕方
お別れの日
いい感じでテストしていると、返却前日に、次のようなメールが来ます。
さて、送り返しですが、次のことがポイントです。
返送日の24時までに手が離れていればOK。
私の場合、宅配業者に集荷依頼するなら18時が最後です。それが間に合わなかれば、当日の24時までにコンビニに持ち込ばよい、ということです。しかし、家電を持ち運ぶのは、あまり現実的ではありません。なので、宅配便の集荷がベターでしょう。
もう一つのポイントは着払い。こちらの方は、伝票が同封されています。
返却する場合、送付されてきた包装材を使います。が、最後の封かん材は別。指定されたものを使います。返送したときにもらえる送付伝票の控えは、次のメールが来るまで保管しておいてください。
そして、2~3日すると、次のようなメールが届きます。これで全て終了となります。
まとめ
サブスクをうまく使っていい家電ライフを
ちょっと長々と書きましたが、とてもスムーズにやり取りできたことが、お分りいただけたと思います。はじめはちょっと面倒そうだなと思っていた家電のサブスク。やってみると、まったくストレスがありませんでした。
そして、iRobotが使用しているRentio(レンティオ)という家電のサブスクサービス業者は、別の家電も扱っています。
今まで、家電は「買うもの」でした。しかし、高いお金を出して買ったわりになかなか使わない家電もかなりあるはず。そんなものは、今回紹介したサブスクリプションがぴったりかもしれません。財布にも、家の広さにも優しい選択と言えます。
◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。