【ブルーライトとは】液晶テレビが目に悪いと言われる理由 有機ELからは出てないの?

家電・AV

ブルーライトはブラウン管、液晶、有機ELなど、各種ディスプレイからの光にも少なからず含まれている。特にブルーライトを多く含んでいるのが、LEDバックライトを採用している液晶テレビだ。読者からの質問にもあったように、有機ELテレビについてAV専門家に解説してもらった。

有機ELテレビでもブルーライトは出てる?

読者からの質問

液晶テレビはブルーライトを発していて、これは目に悪いといわれていますが、有機ELテレビのほうはどうなんでしょう?(I.Hさん 静岡県 88歳)

編集部:

この質問は、AV評論家の藤原陽祐さんに聞きます。

専門家の回答

専門家:

「まず、ブルーライトがどんなものなのか、簡単に説明しましょう。ブルーライトとはその名のとおり”青色の光”のことですが、波長でいうと380~500nm(ナノメートル=10億分の1メートル)と短く、散乱しやすいと考えられています。太陽光にも豊富に含まれていて、通常、体内時計をリセットする、気分を高揚させる、注意力を高める、といった役割を果たしています。

その一方でブルーライトは、目に入るとほとんどが角膜や水晶体を通り抜け、網膜に達することが知られており、その影響を心配する声も少なくありません。また、ディスプレイのブルーライトは体内時計を狂わせ、入眠を難しくすることを示した研究結果も数多く報告されています。ただ、今のところ人間の目に特定の病気を引き起こすといった事例はなく、20センチ前後の近距離で長時間ディスプレイを見続けたりしなければ、大きな心配はなさそうです。

ブルーライトはブラウン管、液晶、有機ELなど、各種ディスプレイからの光にも少なからず含まれています。特にブルーライトを多く含んでいるのが、LEDバックライトを採用している液晶テレビ。一般的なLEDバックライトは、青色と黄色の2色を混ぜて白色を作るため、多くの色からなる太陽光や蛍光灯の光よりもブルーライトの比率が高くなりがちです。

質問の有機ELテレビですが、現在、家庭用テレビとして広く普及している白色の発光の場合、ブルーライトのピークとなる460nm近辺のデータを見ると、液晶テレビ(LEDバックライト)のおよそ半分以下に抑えられています。だいぶ少ないことは明らかですが、それでもかつてのブラウン管に比べると3割前後多くなっています」

編集部:

少ないけど、有機ELからもブルーライトは出ているんですね。

専門家:

「そうです。ただ、一つ知っておきたいのは、ブルーライトは光源からの距離によってその影響が大きく変わってくるということです。具体的には、影響の大きさは距離の2乗に反比例するといわれていますので、例えば20センチと2メートルを比べると、20センチでは2メートルのときの100倍も大きな影響を受けることになります。

テレビを見るときは、通常1メートル以上離れるため影響は少ないと思われますが、顔から20~30センチの距離で使用するスマートフォン、タブレット、あるいはパソコン画面を見る場合、ブルーライトの影響はより大きくなります。20分に1回ずつ、20秒以上、意識して遠くの景色を見るなど、目を休ませることが大切です」

編集部:

テレビは通常、離れて見るので、液晶テレビも有機ELテレビも、それほど目に悪影響はないということですね。了解しました!

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