この記事では寝ない子供とどう向き合っていくか、寝かせるためにできる方法や寝ない原因について書いています。寝ない子を抱える親のストレスは大きいものです。「どうしたら寝るの!?」「もう限界……」そんなふうになる前に、もう1度寝ない原因を探ってみませんか。子供によって最適な寝かしつけ方法や睡眠時間は違うもの。どんな睡眠環境がわが子と自分自身に合っているのか、模索してみましょう。
「子供が寝ない」ことにストレスを感じていませんか?
子供がなかなか寝てくれない……このことに相当なストレスを感じる親が多いそうです。筆者もかなり悩みました。
私たち大人にとって「まさか」と思う部分が、赤ちゃんにとっては満たされていない部分である可能性が充分にあります。赤ちゃんが眠れなくなってしまっている原因を探るのに、まずは原点回帰が大切です。「衣・食・住」のどこかが思わぬ落とし穴になっている可能性があります。一つ一つその原因を探っていきましょう。
環境と子供の体調を整える
寝る前はしっかり食べさせる
大人もそうですが、お腹がすいた状態では眠くても眠れないもの。朝までお腹が持つように、夕飯はしっかり食べさせましょう。夕飯をきちんと食べさせるためには、おやつの時間に注意が必要です。
子供の体は小さく少量のエネルギーでも満たされてしまいます。ジュースだけで2時間平気でもつ場合もあるため、夕食の1時間前からは水やお茶以外は口にさせない方がベターです。
昼寝をさせすぎない
昼間の睡眠は夜に大きく響くため、昼寝のさせすぎには注意が必要です。必要な昼寝の時間は年齢やその子の体力にもよります。夜寝なくて昼寝をしている、という子にはいろいろ試す前に、まずは昼寝の時間を少し減らすのがおすすめです。
ギリギリまで体力を削らせる
最終的に大切なのは、子供の体力を減らすことです。体力が尽きてしまえば、食べている最中だって寝てしまいます。
わが子の体力ゲージがどのくらいなのか把握できれば、体力を削るタイミングも調節できます。たとえばあまり早い時間に体力を削ってしまえば、夕方に力尽きて寝てしまうかもしれません。すると変な時間に覚醒してしまうか、そのまま寝続けたとしても夕飯が食べられず、夜中に起きてきます。
わが子の体力がどの程度持つのかをよく把握し、それに合わせて運動や食事、お風呂の時間を調節するのがおすすめです。
「部屋は暗く」が正解
就寝前の部屋は暗くするのが正解です。子供の脳はまだ未発達なため、明るい=昼間と認識する傾向にあります。薄暗くすることで本能で夜を感じさせ、眠気を誘う効果が期待できます。
親も一緒に寝るのがベスト
親が起きていると、不思議と子供は寝ないものです。寝かしつけのときにスマホをいじっていると、子供は親が何を見ているのか気にしてしまいます。親も一緒に寝てしまえば、「こんな時間に起きているのは自分だけ」という不安も手伝い、眠ろうと努力をします。
また、一緒に寝ることで親の方もストレスがたまりません。「早く寝ろ~」と思いながらする寝かしつけほどなぜか子供も寝なく、双方が辛くなるものです。
寝る前にテレビや動画を視聴するのは控えよう
大人もそうですが、面白すぎるテレビや動画を見ると、眠気を忘れて夢中になってしまいますよね。
テレビや動画のあかりは子供には刺激が強く覚醒させてしまう、と言われていますが、あかり以上にその「楽しさ」が刺激になると経験から実感しています。
寝る前は楽しすぎるテレビや動画は避けて、お話など適度に聞き流せるものを与えた方が良いでしょう。
寝ない子供の寝かしつけ方法
「おんぶ」をしてあげる
「やることがいっぱいあるのに、寝かしつけのために1時間も2時間もとられるのは我慢ができない」「なんて無駄な時間!」と感じていませんか。
親も一緒に寝てしまえれば寝かしつけのストレスも回避できるのですが、寝るわけにはいかない事情もありますよね。
寝かしつけの時間を苦手に感じている方には、おんぶ紐を使うのがおすすめです。おんぶの揺れが眠気を誘うと同時に、大人は家事をすませられます。
この方法はわが家の現在4歳の息子(16kg)にはかなり有効で、どうしてもやらなければならないことがあるときは、私の肩と腰を犠牲におんぶをして用事を片付けます。
車やベビーカーに乗せる
大人でも、車に乗ると眠くなってしまうことがあります。車やベビーカーの揺れは、子供にとっても心地よいものです。気分転換に、家族のコミュニケーションも兼ねて夜に出かけてみたり、お散歩に出たりしてみませんか。
親同士でぼそぼそと話す声やひっそり聞こえるラジオやタイヤの音に、眠気が加速する可能性があります。
完璧にこなそうとしなくても大丈夫
「みんな寝てるんだからうちの子も寝かさないと」「こんな時間まで起きてたら、明日、この子が辛いのでは……」と、不安になってしまいますよね。
ですが好きな食べ物がそれぞれ違うように、必要な睡眠量も人それぞれです。今の睡眠で子供に健康被害がないのであれば、あまり悩まないでください。
たまには家事の手を抜いてみませんか?「こうしなくてはいけない」とお母さんが自分を追い詰めると、自身だけでなく家族も子供もみんな疲れてしまいます。寝かしつける方法も大切ですが、自分がラクをする方法を考えることも大切なことです。
まとめ
筆者の経験上、寝ない子を持つ親のストレスははかりしれません。こちらの睡眠不足もかさなり、負担が大きいことでしょう。
寝ない子を寝かしつける方法と同時に、どうしたら割り切って考えられるのかを模索する必要があります。「あまりがんばりすぎない」を目標に、子供の睡眠と向き合っていきましょう。