現在、スポーツタイプの自転車は、ロードバイク、クロスバイク、MTB(マウンテンバイク)、e-BIKE、ミニベロ(小径車)の5つに分かれており、目的によってチョイスすべきタイプは変わってくる。また、おおよその予算を含めた検討も必要だ。
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日常の移動であればクロスバイクが筆頭
本記事では、スポーツタイプの自転車を紹介するが、一口に「スポーツタイプ」といっても、実際はいろいろなモデルがあり、どのような目的で乗るかによってチョイスすべきタイプは変わってくる。また、目的だけでなく、おおよその予算を含めた検討も必要だ。
現在、スポーツタイプの自転車は下の5つに分かれる。
●スポーツ性能の高い自転車5タイプ
ロードバイク
舗装路走行を基本として設計され、ドロップハンドル、6〜8キロほどの軽さと細めのタイヤ、リア8〜12段ほどの多段ギヤを特徴とし、高速走行に優れる。
クロスバイク
高速走行に向くロードバイクの特性と、オフロードの走破性や安定性に優れるMTBのいいとこ取りをした比較的新しいタイプの自転車で、価格帯もお手ごろ。
MTB(マウンテンバイク)
不整地走行に優れるブロックタイヤ、衝撃吸収機構のサスペンション、急勾配にも対応するギヤ構成などが特徴。タイプの中にさらに細かなカテゴリーがある。
e-BIKE
電気の力で強力なアシストパワーを発揮し、坂道や加速時に体力を使わずに走れる。ロードバイクタイプ、クロスバイクタイプ、MTBタイプ、ミニベロタイプがある。
ミニベロ/折り畳み
小径タイヤ(ホイール)とコンパクトなフレーム設計を特徴とし、加速性能や機敏な操縦性に優れる。折り畳めて運搬性に優れるモデルも多い。
通勤や通学をはじめ日常の移動のためであれば、「クロスバイク」を第一候補にしたい。
価格帯は5万〜10万円が平均的。スポーツ自転車の中ではお手ごろでありながら、移動手段としては十分すぎる快適な走行性能を持つ。ライトやスタンドなどが標準装備されていることも多く、実用的である。
趣味としてのスポーツ自転車に興味を持ち、主に休日のサイクリングを楽しむのであれば「ロードバイク」がおすすめだ。価格帯は10万円前後からになるが、高速走行性能はスポーツ自転車の真骨頂といえる。
同じ趣味として、野山など大自然の中での自転車遊びには「MTB(マウンテンバイク)」が最適だ。不整地をものともしないアグレッシブな走破性は、キャンプツーリングなど新たなアウトドアレジャーの相棒として人気が高まりつつある。
旅先で気軽にサイクリングを楽しんだり、近所を散策したりするようなカジュアルスタイルには、「ミニベロ(小径車)」もおすすめ。コンパクトに折り畳みが可能なモデルも多く、車載などによってスムーズな移動が可能だ。
そして、最近、最も話題のスポーツ自転車といえるのが、電動アシスト機能を搭載した「e-BIKE」だ。クロスバイク、ロードバイク、MTB、ミニベロなど、ここまで紹介した各スポーツ自転車をベースにしたe-BIKEがあり、メーカーやモデルも増えている。
坂道も楽に上ることができ、気軽に長距離走行が可能なe-BIKEは、差し当たって体力に自信はないけれど、趣味としてスポーツバイクを始めたいという人や、できるだけ疲れずに通勤や通学をしたいという人に向く。
さて、目的が決まれば、あとは予算だ。先にも紹介したようにクロスバイクは10万円以内だが、ロードバイクやMTBは10万円前後からとなる。趣味性が高いため上を見れば50万円以上もザラにあり、キリがない。
ただし、初めてのスポーツバイクとしておすすめの価格帯は20万円台まで。事実、このレンジに数多く製品が展開されており、注目モデルの紹介ページ(別記事)でもそこを意識して選定した。
このように目的と予算を検討しながら、スポーツ自転車という新たな人生の相棒とともに走り出してみてほしい。
●目的によって選ぶべきスポーツ自転車のタイプは変わってくる
〈求められる条件〉
通勤・通学
◦路面の段差などに対応できる頑丈さ
◦前傾になりすぎないライドポジション
◦泥よけやキャリア、スタンドなどの装備
◦ルートに坂道がある場合は電動アシスト
フィットネス
◦平地を中心に快適に走れるスポーツ性
◦そこそこの軽さを追求した取り回しのよさ
◦体力作りに応じた性能と予算のバランス
◦体力に自信がない場合は電動アシスト
ロードレース(エンデューロ、ヒルクライムなど)
◦空気抵抗を減らすための前傾ポジション
◦ポジションを変えられるドロップハンドル
◦パーツを徹底的に吟味した軽量性
◦路面抵抗の少ない細めのタイヤ
キャンプ・ツーリング
◦荒れた路面に対応するための頑丈さ
◦オフロードに対応するための太いタイヤ
◦段差に対応するためのサスペンション
◦山岳向けの変速機、あるいは電動アシスト
長距離ライド
◦大容量バッテリーを搭載した電動アシスト
◦オン、オフ両方の路面に対応するタイヤ
◦長時間無理なく走るための快適性
◦荷物を積載するための装備、頑丈さ
持ち運び
◦小さく折り畳んで車などに積載できる機構
◦公共交通機関で輪行しやすい仕様
◦持ち運びが苦にならない軽量性
■解説/橋本謙司(スポーツジャーナリスト)
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