もの作りが好きな私は、息子が赤ちゃんの頃からよくおもちゃを作ってきました。本来は捨ててしまうようなものも、一手間加えるだけで、息子を笑顔にする楽しいおもちゃに。「これでなにができるかな」と考える時間も、制作過程も楽しく、実際にあそんでくれた時は喜びもひとしお。今我が子がどんなものに興味があるのか、どんなことができ始めたのか、子どもの成長や変化を観察し、寄り添いながら楽しめるのが工作あそびの魅力です。【解説】きなこ(インスタグラマー)
著者のプロフィール
きなこ
夫と息子との3人暮らし。“無理せず、子どもと過ごす日常を一緒に楽しむ”をモットーに、子育てや暮らしのアイディアをSNSやブログで発信している。フォトグラファーとして家族写真の撮影会を開く他、ライターとしても活躍。インスタグラムでは16万人以上のフォロワーを持つ。「3年育児日記」やオリジナルランドセルなど、育児関連グッズのプロデュースも数多い。本書が初の著書となる。
▼つづる(暮らしと育児のブログ)
▼kinako_710(Instagram)
本稿は『こどもとあそぶくらす 親子でつくる楽しい「おうち時間」』(KADOKAWA)から一部を抜粋して掲載しています。
※工作の道具は目安のため、制作物に合わせて適宜お選びください。※制作時には安全性を確保し、ケガに注意して作業してください。
子供と工作レシピ
子どもの興味や成長に合わせて親子で楽しむ
もの作りが好きな私は、息子が赤ちゃんの頃からよくおもちゃを作ってきました。本来は捨ててしまうようなものも、一手間加えるだけで、息子を笑顔にする楽しいおもちゃに。「これでなにができるかな」と考える時間も、制作過程も楽しく、実際にあそんでくれた時は喜びもひとしお。今我が子がどんなものに興味があるのか、どんなことができ始めたのか、子どもの成長や変化を観察し、寄り添いながら楽しめるのが工作あそびの魅力です。
最近は、息子から作りたいものの提案を受けることが多くなりました。設計図作りや材料探しから一緒に取り組み、意見を交わしながら作り上げていくのはとても楽しい時間。奇想天外でいて柔軟な息子のアイディアには、いつも驚かされます。
工作テーマは、自分が子どもの頃にあそんでいたあそびの応用、仕事での経験から学んだもの、息子の最新の興味・関心から見つけます。他に、おもちゃやさんやあそび場で興味を持ってあそんでいたものを家にある材料で作ることも。百円ショップでの買いもの中に、材料からひらめくこともあります。アイディアが浮かんだらすぐに手帳に書き出し、イメージを膨らませます。
洗濯ばさみおもちゃ
息子が2歳半の頃、洗濯ばさみの付け外しに興味を持ち始めたので、紙皿をプラスしておもちゃにしてみました。指先を使う細かい作業も、あそびの中に取り入れることで、楽しく練習することができました。
空き箱ガチャガチャ
靴などの空き箱でガチャガチャを作りました。仕組みも再現したので、実際に使えます。たくさんのカプセルの中には、ごほうびのおやつ。がんばって幼稚園に行けたら、帰ってきた時に1回まわせるルールです。
ひんやりウォーターマット
布団圧縮袋に水彩絵の具で着色した色水を入れるだけ。夏になる度に制作しています。袋は二重にして梱包用テープで封もしているので、とっても丈夫。寝転がって、ひんやりちゃぷちゃぷの不思議な感触を楽しんでいます。
リメイクパズル
捨ててしまうにはもったいない、かわいいデザインのお菓子の空き箱や絵本カバーを使って、パズルを作っています。ダンボールを二重にして枠組みを作ることで、パズルのピースがはめやすくなってあそびやすいです。
なりきりグッズ
変身アイテムなど、好きなテレビ番組の影響から市販のおもちゃを欲しがることも増えました。そんな時はまず、身近な材料で作ってみます。息子もノリノリで「ここはこうしたほうがいいよ!」と制作を楽しんでくれます。
こんな身近な材料を使ってみよう!
ダンボールを使って工作
おうち工作で大活躍! 特に大きな箱は、置いてあるだけで子どもは中に入ってあそびたくなるもの。窓を付け、自由に絵を描かせてあげるだけで楽しいダンボールハウスに早変わり。しっかりと厚みがあるので、必要に応じて切り取り、材料の一部としても使っています。
牛乳パックを使って工作
よく洗い、しっかり乾かしてから使います。はさみで切って加工がしやすく、水にも強く丈夫なところが魅力。力加減がまだ難しい赤ちゃんのためのおもちゃ、おふろなど水まわりであそぶおもちゃ作りにも最適です。写真は、出動もできるミニカーの基地。
空き箱を使って工作
それぞれの形を生かし、多彩な工作が楽しめます。ティッシュペーパーの箱なら、ラップの芯を挿して輪ゴムを付ければギターに。手が入る穴をあけ、中にものを隠して「箱の中身はなんでしょう?」ゲームもできます。
食品トレイを使って工作
十分に洗ってしっかり乾かしてから使用。牛乳パック同様、水に強い素材なので、おふろであそぶおもちゃに◎。船のようにお湯に浮かせたり、写真のように、切り抜いて油性マジックで色を塗って壁や体にくっ付けたりしてあそべます。
紙コップ・プラカップを使って工作
自立するため、お雛様などのキャラクターや動物の人形を作る時に便利。プラカップは透けることを生かし、写真のように雪に見立てた発泡ビーズを入れてスノードームにするのもおすすめです。
紙皿を使って工作
丸い形を生かし、色や飾りを付けて顔に見立てたり、半分に折って口に見立てたり。写真のように動物の体にもなります。また、真ん中を切り抜いて輪の形にし、ちぎった緑の折り紙やシールを貼り付ければ、手軽にかわいいクリスマスリースの完成!
トイレットペーパー・ラップの芯を使って工作
筒状・棒状の形が子どもの創作意欲を刺激。写真のように、マスキングテープで壁に固定してアルミホイルを丸めたボールを転がしたり、並べて射的の的にしたりしてあそべます。
100均で買えるものを使って工作
画用紙・模造紙・厚紙などの紙系からシールやマグネットシート、さらには写真のように子どもの絵でオリジナルキーホルダーが作れるプラ板など、必要なものが揃います。
なお、本稿は『こどもとあそぶくらす 親子でつくる楽しい「おうち時間」』(KADOKAWA)から一部を抜粋して掲載しています。詳しくは下記のリンクからご覧ください。