「マリオカート」のアイスステージのようなコースを本物のカートで走れたら、絶対楽しいですよね。多くの人は「現実にはそんなものがあるはずない」と思っているでしょう。ところが、筆者の住む、北海道の空の玄関口・千歳市の「新千歳モーターランド」さんは、それを実現してしまいました。おそらく世界で唯一だという「雪上レンタルカート」を体験、その様子を報告します。

執筆者のプロフィール

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齋藤千歳 (さいとう・ちとせ)

元月刊カメラ誌編集者。新しいレンズやカメラをみると、解像力やぼけディスク、周辺光量といったチャートを撮影したくなる性癖があり、それらをまとめたAmazon Kindle電子書籍「レンズデータベース」などを出版中。まとめたデータを元にしたレンズやカメラのレビューも多い。使ったもの、買ったものをレビューしたくなるクセもあり、カメラバッグなどのカメラアクセサリー、車中泊グッズなどの記事も執筆中。最近ではとうとう「究極のカメラバッグ」ともいえるキャンピングカーを購入した。作例の撮影という名目で北海道各地を旅行する生活を楽しんでいる。

「雪上レンタルカート」は気軽に楽しめる

「どうみん割」なら1,000円から体験できてリーズナブル

2020年12月19日(土)、今シーズンの「雪上レンタルカート」が「新千歳モーターランド」で開始されたという情報を入手。さっそく翌日の12月20日(日)に体験してきました。

クルマの免許がないとダメなんでしょ?料金も高そうだし、しっかりとした防寒具などもいるのでしょ?と思われた皆さん、実はとっても手軽でリーズナブルなのです。

まずは料金ですが、いちばん人気の12周プランで平日3,300円、土日祝日は4,320円です。さらに今期は北海道民限定の「どうみん割」を実施。最初の10周1,000円、それ以降は1周100円という破格のプランが用意されています。そう、道民なら1,000円で体験できるわけです。道民でなくても、周回数の少ない5周プランなら平日2,100円、土日祝日は2,580円とリーズナブルになります。

画像: 新千歳空港からクルマで約12分という、アクセスに便利な位置にある「新千歳モーターランド」。写真はレンタルカートの走行受付です。

新千歳空港からクルマで約12分という、アクセスに便利な位置にある「新千歳モーターランド」。写真はレンタルカートの走行受付です。

クルマの免許は不要、身長130cm以上なら子どもも走行可能

「カートとはいえ、エンジンが付いているので運転免許が必要」と思うかもしれませんが、クルマの免許は不要です。また、小学生以上で身長が約130cm以上あれば、「子ども用カート」も用意されているので、そちらが利用できるそうです。さらに、自分で運転するのは怖いという方には「ふたり乗りカート」もあります。パパやママ、友人などが運転する隣に座って、雪上カートを体験することもできるのです。ふたり乗りカートの料金は、1周1,000円と5周3,000円です。

画像: 自分で運転しなくても雪上カートが体験できる「ふたり乗りカート」も人気だそうです。

自分で運転しなくても雪上カートが体験できる「ふたり乗りカート」も人気だそうです。

ヘルメットや防寒具は無料でレンタルできる

「北海道の冬にも耐えられるような防寒着や、ヘルメットなどを持っていない」と心配する人もいるでしょう。それも大丈夫。ヘルメットはもちろん、防寒着も用意されており、無料でレンタルできます。ただし、動きやすく、汚れてもよい長袖・長ズボンで行きましょう。運転の際に手袋が必要ですが、現地でオリジナルの軍手が300円で販売されています。また、カートに乗り込むためのピットや受付などは、しっかり暖房されていました。

画像: ヘルメットや防寒着などは、無料でレンタル可能。手ぶらで行っても雪上カートが体験できます。

ヘルメットや防寒着などは、無料でレンタル可能。手ぶらで行っても雪上カートが体験できます。

予想以上に滑る、そして跳ねる、すごく楽しい!

まずはカートについての解説DVDを見る

だれにでも楽しみやすく、モータースポーツとしては非常にリーズナブルな雪上カートですが、まったく危険がないわけではありません。ですから、初めて新千歳モーターランドでカートを体験する人は、受付のあと、ルールや基本操作などの解説DVDを見る必要があります。モータースポーツのなかでも安全性の高いカートですが、守らなくてはいけない最低限のルールなどはしっかり理解しましょう。

画像: 雪上走行仕様のレンタルカート。右足側がアクセル、左足側がブレーキでオートマチックです。シンプルな操作なので、だれでもチャレンジできます。

雪上走行仕様のレンタルカート。右足側がアクセル、左足側がブレーキでオートマチックです。シンプルな操作なので、だれでもチャレンジできます。

操作はシンプルだが、予想以上に奥が深い

防寒具などを身につけ、再度、簡単な安全確認をして、実際にカートに乗り込みます。新千歳モーターランドさんの雪上レンタルカートの最大の特徴は、スパイクタイヤを装着していることだそうです。これによって、スノーコースでも雪や氷をある程度グリップして走ることができるといいます。

画像: 実際に雪上カートに乗る筆者。どう滑るのか、予測が付かないので、かなりおっかなびっくり運転しています。写真提供:新千歳モーターランド

実際に雪上カートに乗る筆者。どう滑るのか、予測が付かないので、かなりおっかなびっくり運転しています。写真提供:新千歳モーターランド

雪道での運転経験があるほうが有利だが……

実は、通常コースの「レンタルカート」には何度か乗ったことのある筆者。しかし、雪上レンタルカートは初めてです。これがまた、人が運転しているのを見ている印象以上に滑るのです。コースは、雪と氷でできるだけ平らにしてあるものの、アスファルトに比べるとデコボコがあり、かなり車体が跳ねるのがわかります。雪道の運転経験やスリップの経験がある方ならわかると思いますが、滑った瞬間にハンドルを逆に切ってカウンターを当てたり、ブレーキを踏んでも滑って止まらないことを前提に、滑りながらカートの向きを変えたりしなければなりません。雪上コースは、常に考えることと、やることがたくさんあるのです。

ある程度、雪道での運転経験がある人のほうが有利ですが、それでもコーナーの度に、思わず「ああ、あー」とか「うわっ」といった声が出てしまいます。また、操作に忙しいなか、予想外に跳ねたり、滑ったりするので、スピードが感があり、非常におもしろいのです。

画像: 慣れてくれば、雪上コースとはいえ、レースのような抜き合いも可能。「雪上レンタルカート」のシーズン開始を待ちわびていたという人も多いようです。

慣れてくれば、雪上コースとはいえ、レースのような抜き合いも可能。「雪上レンタルカート」のシーズン開始を待ちわびていたという人も多いようです。

予約は不要だが、コース状況などを確認するのがおすすめ

基本的に予約は不要で手ぶらでも楽しめる「雪上レンタルカート」ですが、屋外の雪と氷のコースのため、吹雪や気温の上昇などによりコンディションが変化します。また貸し切りやレースの開催などもあるため、行く前に電話で状況を確認してください。

また、「どうみん割」は、現在の社会状況を踏まえて設定されたものです。密になりにくい環境で、屋外のモータースポーツアクティビティをリーズナブルな価格で、多くの地元の方に楽しんでもらえればという趣旨です。そのため、社会状況の変化によって中止することもあるそうなので、こちらの状況も事前に確認してほしいとのことです。

まとめ

ぜひ一度は体験してほしい!世界でも珍しいモータースポーツ

「雪上レンタルカート」というのは、世界でも新千歳モーターランドさんだけなのでは?と質問したところ、「実はヨーロッパにはカート用のスノータイヤあったので、雪上でカートを走らせている人はほかにもいると思います。レンタルカートで運営しているところがあるか、どうかまでは……絶対にないことが証明できないので、"世界で唯一だと思う"としかいえないのです」といいます。

どちらにしても、冬の北海道の寒さを利用した、とても珍しいモータースポーツといえるでしょう。まるでゲームやアニメのような状態を実現した雪上コースは、コース作りや管理が難しく、当たり前ですが、北海道でも冬の限られた時期しか体験できません。タイミングが合えば、とりあえず体験するだけでもチャレンジする価値はあるでしょう。

画像: 「子ども用カート」に乗る小学生くらいお子さん。タイムを見ると筆者など相手にならないほど速いのです。

「子ども用カート」に乗る小学生くらいお子さん。タイムを見ると筆者など相手にならないほど速いのです。

最初は、まっすぐ走ることすら“おっかなびっくり”ですが、慣れてくると、タイムアタックやレース形式など、さまざまな楽しみ方もできるといいます。「話のタネになれば」と軽い気持ちで挑戦した大人が、すっかりハマってしまうことも多いとか。実際に乗ったみた筆者にもその気持ちがわかるほど、普通のカートとは違った楽しさがあります。北海道の千歳方面に来ることがあれば、ぜひ試してみてください。

■取材協力
新千歳モーターランド
電話:0123-23-5115
※冬季営業時間:朝9:00〜日没まで

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