【子供への声かけのコツ】やる気を引き出す、学ぶことが好きになる具体的な言葉かけ(家庭でできるモンテッソーリ)

暮らし・生活・ペット

この記事では「子どもが学ぶことを好きになるように」、「子どもが自分で自分を評価できるようにする」、「本来備わっているやる気を引き出す」、「子どもをあるがままに受け入れる」、「自分から行動させる」などの声掛けのコツをご紹介します。【解説】シモーン・デイヴィス(国際モンテッソーリ協会(AMI)認定モンテッソーリ教師)

  1. 執筆者のプロフィール
    1. シモーン・デイヴィス
    2. 訳者プロフィール
    3. 宮垣明子(みやがき・あきこ)
  2. 子どもへの声かけのコツ
    1. 親が変われば子どもも変わる!「言い方」を変えてみよう
  3. 子どもが不安そうにしていたら
    1. ▼おもちゃの取りあい
    2. ▼子どもがやったことに
    3. ▼イヌにほえられたら
  4. 自立させるために
    1. ▼コップを渡す
    2. ▼遊ぶときには
  5. 子どもに手を貸すとき
    1. ▼困っていたら
  6. 子どもが学ぶことを好きになるように
    1. ▼間違っていたら
  7. 好奇心をかきたてるために
    1. ▼質問されたら
  8. 子どもが自分で自分を評価できるようにする
    1. ▼上手にできた
  9. 一緒に使う
    1. ▼おもちゃをめぐって
  10. 子どもをあるがままに受け入れる
    1. ▼食卓で泣きじゃくる
  11. 子どもに、家のルール、基本ルールを思い出させる
    1. ▼ルールを破る
  12. 自分から行動させる
    1. ▼赤ちゃんに
    2. ▼出かける準備
    3. ▼さあ出発
    4. ▼お風呂
    5. ▼危険を知らせる
    6. ▼お片づけ
  13. 子どもに、自分のしたことの責任を持たせる
    1. ▼友だちとのケンカ
  14. レッテルを貼らない
    1. ▼一方的な評価
  15. 叩く、噛むなど
    1. ▼人に対して
  16. きょうだいのもめ事を避ける
    1. ▼食事中に
    2. ▼きょうだいげんか
  17. きょうだい同士の言い争いに中立でいる
    1. ▼けんかの仲裁
  18. 落ち着いた、礼儀正しい行動のお手本になる
    1. ▼人との関わり
  19. 家族や預かる人とコミュニケーションをとる
    1. ▼親の気持ち

執筆者のプロフィール

シモーン・デイヴィス

国際モンテッソーリ協会(AMI)認定モンテッソーリ教師。ブログ・インスタグラムMontessori Notebookではモンテッソーリのちょっとしたヒントや読者からの質問に答え、世界中の親を対象にオンライン・ワークショップを開いている。オーストラリア出身。現在は家族とともにオランダ・アムステルダムに在住。ジャカランダ・ツリー・モンテッソーリスクールを立ち上げ、親子クラスで指導を行っている。

訳者プロフィール

宮垣明子(みやがき・あきこ)

和歌山県出身。翻訳者。『奇跡の動物家族~命をつなぐ』(K&Bパブリッシャーズ)、『内向型のままでも成功できる仕事術』(辰巳出版)など翻訳多数。保護猫と暮らして三年目。

本稿は『おうちモンテッソーリはじめます』(永岡書店)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。

イラスト/朝倉めぐみ

子どもへの声かけのコツ

親が変われば子どもも変わる!「言い方」を変えてみよう

今までのパパ・ママ
モンテッソーリのパパ・ママ

子どもが不安そうにしていたら

▼おもちゃの取りあい

決めつける
「あなたはいつもほかの子からおもちゃを取るね」

子どもを両手で抱きしめ、一緒に作業を見ながら
「終わるのをまとうね」

▼子どもがやったことに

非難する、お説教する
「そんなことしてはいけません」
「こうしなさい」

子どもの気持ちを理解しようとする
「○○って言いたかったの?」
「○○がしたいの?」
「○○だと思うの?」
「○○なのかな?」

▼イヌにほえられたら

否定する
「心配しなくていいよ、つながれているから」

状況を子どもの目で見る、
子どもの気持ちに気づく
「びっくりしたね。急にほえられたら怖いよね」

自立させるために

▼コップを渡す

してはいけないことを言う
「コップを落とさないで!」

うまくいく方法を教える
「コップはこう持ってね」
大人がして見せる

▼遊ぶときには

子どもにやらせない
「パズルを取ってこよう」

自分の好きな遊びを選ばせる
子どもに先に行かせる、何も言わない
(子どもが選ぶまで待つ)

子どもに手を貸すとき

▼困っていたら

子どもにやらせず、先回りする
「ほら、貸しなさい」

手伝う部分は少しだけにする
「お手伝いしてほしい?」
「どうやってするか見てみる?」
「こういうやり方はやってみた?」

子どもが学ぶことを好きになるように

▼間違っていたら

訂正する
「違う、それはゾウだよ」

教えることで教える
「ああ、サイを見せたかったんだね」
(別の機会にゾウについて教える)

好奇心をかきたてるために

▼質問されたら

質問にすべて答える
「空が青いのはね……」

自分で見つけられるようにする
「わからないな、一緒に調べてみようか」

子どもが自分で自分を評価できるようにする

▼上手にできた

ただ褒める
「よくできたね!」
「すごいね!」

見たままを言う、努力を言葉にする
「トラックを全部カゴに入れられたね」

短い言葉でまとめる
「お片づけ完了(完成)!」

こちらの気持ちを言葉にする
「部屋がきれいになって気持ちがいいね」

一緒に使う

▼おもちゃをめぐって

ほかの子と一緒に使うよう言う
「みんなで使おうね」

使い終わるまで待つ、交代するまで待つ
「いまあの子が使っているね。もうすぐ交代だよ」

子どもをあるがままに受け入れる

▼食卓で泣きじゃくる

子どもの怒りや強い感情をごまかす
「スプーンくらいでグズグズ言わないの」

マイナスの感情も認め、許す
「お気に入りのスプーンが使えなくて怒ってるんだね」

子どもに、家のルール、基本ルールを思い出させる

▼ルールを破る

怒鳴りつける
「けんかはダメ!」

具体的なルールを告げる
「相手を叩いてはいけません。
自分のしたいことは言葉で伝えなさい」

自分から行動させる

▼赤ちゃんに

ダメと言う
「赤ちゃんに触っちゃダメ!」

していいことを言う
「赤ちゃんに触るときはやさしくね」

▼出かける準備

問題を子どものせいにする
「あなたのせいで遅れちゃう!
どうして着替えないの?
もう出ないといけないのに!」

問題を解決する方法を考える
「どうすればいいかな?
朝、家を出るまでにやることを
チェックリストにしておこうか」

▼さあ出発

小言を言う、怒鳴りつける
「何回言えばわかるの? 靴を履きなさい!」

ひと言だけ言う
「靴」

▼お風呂

不満をぶつける
「聞いてなかったの? お風呂の時間でしょ!」

子どもがやりたがるような方法を見つける
「お風呂まで、ウサギさんジャンプで行く?
それともカニさん歩きで行く?」

▼危険を知らせる

何度も繰り返す
「オーブンに近寄っちゃダメ!」

メモを貼る
「あつい、って書いてあるよ」

▼お片づけ

責める
「どうして使い終わったおもちゃを片づけないの!」

してみせる
「これは、ここだよ(棚の場所を手で叩く)」

子どもに、自分のしたことの責任を持たせる

▼友だちとのケンカ

脅す、罰する、ご褒美で釣る、部屋に閉じ込める
「またこんなことしたら、今度は~」
「今すぐ来れば、シールをあげるよ」
「あっちへ行って、反省しなさい!」

子どもを落ち着かせてから考えさせる
「怒っているんだね。抱っこしようか?」
「別の場所へ行って、ちょっと落ち着こうか」
そのあとで
「お友だちが泣いているよ。仲直りしに行こうか?」

レッテルを貼らない

▼一方的な評価

子どもの特性を決めつける
「この子はシャイだから」
「この子はかしこいから」

別の角度から子どもを見る
「自分でちゃんと手伝ってって言えたね」

叩く、噛むなど

▼人に対して

けんかにさせない、厳しくする、
悪い例を見せてしまう
「まだ小さくて何をしてるかわかってないから」
「今度噛んだりしたら、わたしがあなたを噛むよ、
そうしたら嫌だってわかるでしょう」

はっきりとした限界のラインを決める
「人を叩いてはいけません/
噛んではいけません/
物を投げてはいけません。
あなたの身体を押さえますよ。
どうしても何か噛みたいなら、
このリンゴを噛みなさい」

きょうだいのもめ事を避ける

▼食事中に

きょうだいを比べる
「お兄ちゃん/お姉ちゃんみたいに、ちゃんと豆も食べなさい」

それぞれの子に合わせた対応をする
「もうちょっと食べる?」

▼きょうだいげんか

上の子に責任を押しつける
「お兄ちゃん/お姉ちゃんでしょ。しっかりしなさい」

子どもにそれぞれ責任を持たせる
「わたしがトイレに行っているあいだ、ふたりで相談してね」

きょうだい同士の言い争いに中立でいる

▼けんかの仲裁

どちらが正しいか、間違っているかを決める
「何があったか言いなさい」

子ども同士で問題を解決させる
「子どもはふたり、おもちゃはひとつ。
ふたりとも楽しめるようなやり方を考えてね」

落ち着いた、礼儀正しい行動のお手本になる

▼人との関わり

ほかの人のせいにする
「何で言ってくれなかったの!」

自分の責任と考える
「わたしがこうしておけばよかったね」
「こう言えばよかったんだね」

家族や預かる人とコミュニケーションをとる

▼親の気持ち

子どもに怒っている家族に
(家族に)「なんでそんな大声を出すの?」

家族の気持ちを代弁する
(子どもに)「お母さん/お父さんは、こう言うことをしてほしいんだよ」

なお、本稿は『おうちモンテッソーリはじめます』(永岡書店)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。 詳しくは下記のリンクからご覧ください。

おうちモンテッソーリはじめます
¥1,560
2021-01-04 12:26

※(1)「モンテッソーリ教育とは」の記事もご覧ください。

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