掃除用ロボット「ルンバ」で有名なアイロボットの次の一手はなんと「教育」。今回は、教育用ロボットとして開発された「Root®(ルート)」をご紹介。Root®は、プログラムを学ぶための、ツールロボット。プログラム方法は3つのレベルに分かれ、幅広いプログラマーに対応しています。

アイロボットが「教育」分野に参入

ルンバの次の一手は「教育ロボット」

「ロボット掃除機」という分野を立ち上げ、必要な要素技術でも他の追従を許さないアイロボット社。もちろん彼らが発売している「ルンバ」の売り上げも世界一。掃除という古くからあるカテゴリーに大きな帝国ができたような感じです。が、家庭への本格普及は今から。まだまだ伸びる会社でしょう。

そんなアイロボットの次の一手は、なんと「教育」。今回は、教育用ロボットとして開発された「Root®(ルート)」と共に、一番手メーカーのあり方を考えてみたいと思います。

Root®は、掃除しないルンバと思ってもらえればいいです。ルンバの走行機能を独立させたロボットで、「プログラムできる」様にしてあるロボットです。自分で「××したら、こう動く」と設定することは、今後非常に重要なことと位置付けられており、2020年から、日本の教育にも取り入れられました。まだまだ、教え方、進度チェック、評価など、手探り感が否めませんが、世界でもいち早く導入したことは評価できます。Root®は、そんなプログラムを学ぶための、ツールロボットです。

プログラミングロボット
Root® rt1

画像: 子どものためのプログラミングロボット Root® rt1 www.irobot-jp.com

子どものためのプログラミングロボット Root® rt1

www.irobot-jp.com

非常に単純。しかし解答は無限。

Root®は、丸みを帯びた六角形で、中央に十字が描かれています。そして前方に光センサーを2つ搭載。目の様に見えます。雰囲気は、頭だけのプラナリアというか、出来の悪いゲイラカイトというか、幼児玩具独特の「ブサ可愛い」が横溢したデザインです。

色は白なんですが、子どもたちはルンバを割と連想するんですね。しかも、ルンバは、テレビで見た、店で見た、家にあると、子どもの間で知名度が高い。すぐ打ち解けます。

さて、前段で、ルンバの走行機能を残したものと書きましたが、それだけでなく、追加された昨日があります。それは「水性ペンでのお絵かき機能」「音を奏でる機能」「7色に光る機能」。要するに、実用的なロボットから、歌って踊れるエンターティナーの機能を盛り込んだロボットに変わっているのです。

このため、いろいろなことをさせられます。例えば、フィギュアスケートよろしく、音楽にのり動き、動いた跡をペンで描くとか。2台並べて、ワルツを踊らせるとか。競争させるのも面白そうです。

画像: www.irobot-jp.com
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このため「四角を描いて元の位置に戻しなさい」と、言うのでも、コーナーで曲がるたびに光るとか、ゴールにたどり着いたらファンファーレを鳴らすとか。プログラムには、効率を求める「最短」や「シンプル」ということはありますが、実は正解はありません。むしろ、ここをこうしたら、どう感じるだろうかという好奇心の数だけ、回答があります。

理系でも、プログラムは、それができればよいわけで、それだけが正解ではないということです。Root®は、そんな可能性を素直に出せそうな感じがするロボットです。

また、底に磁石が付いていますので、磁石が効く限り、垂直の壁をも登ります。つまり黒板状を走り回らせことも可能なわけで、3次元的な授業も可能。より面白く、楽しく授業ができます。

プログラム方法は3段階

実際に使うときは、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン(据置パソコンも使用できるのですが、近くで見ながら操作した方が面白いので、今回はパス)を使用します。まずはアプリのインストール。アプリの名前は「iRobot Coding」。専用アプリです。iOS、Android そしてwebブラウザーで使えます。

接続は、Bluetoothで手間いらず。

そして、プログラムは3段階に分かれています。

レベル1「グラフィック・ブロック」

一番優しいのは、「グラフィック・ブロック」と呼ばれるプログラムです。これは一つ一つの動きがブロック化されています。その内容はブロックの上にイラストで描かれ、直感的に分かる様になっています。このブロックをつなげて、プログラムします。「四角に動く」でも、「直進」「右旋回」「直進」「右旋回」「直進」「右旋回」「直進」が必要で、指示は短いのに、いざそれをするとなると、結構手間であることがわかります。また、このブロックはカスタマイズできます。例えば直進は、16cm進むのですが、それを100cmとかできます。動きとプログラムの関係の理解が進みます。ちなみに、このアプリ、シュミレーターまでついていますので、チェックもラクラクです。

画像: グラフィカルブロック store.irobot-jp.com

グラフィカルブロック

store.irobot-jp.com

レベル2「ハイブリットブロック」

レベル2は、ハイブリットブロックです。これはグラフィック・ブロックとテキストで書かれたコーディング・スプリクトを組み合わせます。コーディングの流れを理解します。

例えば、走行ボタンが押されたら、「ライトを点滅」「音を出す」「直進する」を連続して行うなどです。これスターウォーズのドロイドの動きです。

画像: ハイブリッドブロック store.irobot-jp.com

ハイブリッドブロック

store.irobot-jp.com

レベル3「フルテキストブロック」

レベル3は、フルテキストブロック。フルテキストコードを使用。プログラミングをします。ちなみに言語は、アップル社のスウィフト(Swift)。iOS、Mac、Apple TV、Apple Watch向けのアプリケーションを開発するためにアップルが作った、強固で直感的なプログラミング言語です。

作ったプログラムは5桁の数字とアルファベットで、クラウド保存が可能。

画像: フルテキストブロック store.irobot-jp.com

フルテキストブロック

store.irobot-jp.com

Root® rt1の発売日・気になるお値段は?

さて、コロナ禍、お家で過ごすにはもってこいのツールです。発売は、2月19日(金)。お値段は、税込、29,800円。正直、かなりリーズナブルです。

販売は、アイロボットストアもしくは、iRobot Education 認定販売代理店。もちろん、学校で使われることが望ましいとして、アプローチを強化するそうです。

画像1: 【Root ルート】掃除機じゃないルンバでプログラミング?アイロボットの教育用ロボットが登場!その充実の内容とは
プログラミングロボット Root® rt1
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最後に

アイロボット創業者のコリン・アングルは、昨年「共創力」という本を出しました。ロボットのように複雑なものは、一つの力で、作り上げることはかなり難しい。できれば、ライバルのような仲間がいるのが望ましいといえます。

画像2: 【Root ルート】掃除機じゃないルンバでプログラミング?アイロボットの教育用ロボットが登場!その充実の内容とは
「ルンバ」を作った男 コリン・アングル「共創力」
¥1,584
2021-01-20 12:59

このような、正解が無数にある面白課題から、そんな仲間ができ、未来をつくれたら、素敵だと思います。

しかし、日本の教育は、受験に特化しすぎているなぁと感じますね。夢ある教育を望みます。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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